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【特集】アンビション Research Memo(2):サブリース・管理から売買や開発まで手掛ける

アンビション <日足> 「株探」多機能チャートより

■会社概要

1. 会社概要と沿革
AMBITION<3300>は、2007年に現在も指揮を執る現代表取締役社長の清水剛(しみずたけし)氏により設立された新興の不動産会社である。東京23区を中心に、借り上げたマンションを転貸するサブリース(転貸)事業と賃貸仲介を行う店舗展開で急成長を遂げた。2012年には住居用不動産を売買するインベスト事業にも進出した。2014年9月には早くも東証マザーズ市場に株式上場を果たした。上場後は、主力のサブリース事業を強化するとともに、M&Aで店舗網を拡大し、民泊の事業機会開拓にも積極的に取り組んでいる。

2. 事業内容
主力はプロパティマネジメント事業であり、売上高の64.5%、営業利益の31.1%を稼ぐ。同社のサブリース物件は急成長しており8,029戸(2016年12月末、前年同期比33.7% 増)の物件を転貸する。典型的なストックビジネスであり、リーマンショックや東日本大震災にもほとんど影響を受けずに売上を積み上げてきた。「かりあげ王」のブランドで、首都圏の若年層向けマンション・デザイナーズマンションなど個性のある物件を仕入れる。

賃貸仲介事業(売上高構成比6.1%)はプロパティマネジメント事業で借り上げた物件を入居者に紹介する機能も果たしており、単体では収益が出ていないものの全社への貢献は大きい。過去にM&Aで取得した「ルームピア」や「バロー」の店舗も含めて都内・神奈川県に17店舗を展開する。サブリース(転貸)物件の賃貸に寄与するだけではなく、顧客のニーズを把握するチャネルとしても役割を果たしている。

インベスト事業は、物件を購入しリノベーションした後に売却する再生業務とともに、売り手と買い手の間に入る仲介業務の両方があり、利益で会社に貢献する。売上高の29.0%、営業利益の80.9%を構成する。「かいとり王」のブランドで中古マンション物件を中心に買い取り、顧客ニーズに合ったリノベーションを施してバリューアップし、売却と管理を受託する場合が多い。

その他事業の中には海外事業でありこれからの事業がある。(売上高の0.4%、営業利益の1.5%)

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《TN》

 提供:フィスコ

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