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2017年03月13日16時59分

【特集】イーストン Research Memo(5):四半期業績は第1四半期を底に急回復し、第3四半期の経常利益は過去最高を更新

イーストン <日足> 「株探」多機能チャートより

■ルネサスイーストン<9995>の業績動向

2. 四半期ベースの業績推移
四半期ベースの業績の推移を見ると、2017年3月期第1四半期(2016年4月-6月期)を底として、第2、第3四半期と急速に回復してきていることが明確に読み取れる。今第3四半期単独期間(2016年10月-12月期)は、売上高は7四半期ぶりに20,000百万円の大台を回復(20,025百万円)し、経常利益は517百万円と四半期ベースでの過去最高を更新した。

第3四半期にかけて収益が回復した要因としては、売上面では自動車向けが堅調に推移したことに加え、民生分野やアミューズメント分野向けの需要が伸びて半導体素子や表示デバイスの売上高が伸長したことが第1に挙げられる。このトップライングロースに、前述した仕入れ業務効率化の効果や製品構成差の改善が組み合わさって売上総利益率が改善し、営業利益、経常利益の改善へとつながった。

今第3四半期単独期間の業績水準は、売上高、利益の両面で満足のいく水準に達したと評価できる。しかしながら、今第1四半期から第3四半期にかけての右肩上がりの変化(増収増益トレンド)が今後も継続すると期待するのは過大な期待だと言える。四半期の売上高20,000百万円は、同社にとっては1つの節目となる水準であり、必達の目標でもあるが、必ずしも簡単ではないのも事実だ。また、利益率(売上総利益率)についても、仕入効率化などで地道な努力を継続してはいても、製品構成は悪化するケースも十分起こり得る(例えば主要仕入先であるルネサスエレクトロニクス社の取扱高が増加すると、CSB製品の構成比が低下し、製品構成差は悪化することになる)。したがって、今第3四半期単独期間の収益レベルを1つの基準として、今後の推移を注視していくということが、現実的な評価につながると弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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