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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):オークマ、ラウンドワン、コマツ

オークマ <日足> 「株探」多機能チャートより
■オークマ <6103>  1,355円  +34 円 (+2.6%)  本日終値
 オークマ<6103>や牧野フライス製作所<6135>、ツガミ<6101>など工作機械株が高い。オークマやツガミは昨年来高値を更新した。為替の円安進行に加え、9日に発表された2月の工作機械受注額(速報値)は前年同月比9.1%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。輸出が好調だったことが、全体の伸びを支えた。工作機械受注は昨年12月に17カ月ぶりに前年比でプラス転換した後、回復基調を強めており今後の一段の伸びが期待されている。

■ダスキン <4665>  2,543円  +58 円 (+2.3%)  本日終値
 9日、ダスキン <4665> が発行済み株式数の4.00%にあたる230万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月31日。

■ラウンドワン <4680>  846円  +19 円 (+2.3%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>がしっかり。9日の取引終了後に発表した2月の売上の状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比2.4%増で3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年の閏年の影響で営業日が1日少なかったことに加えて、土日祝日数も1日減ったことにより約5%程度のマイナス影響があったものの、前月同様にボウリングやアミューズメント、カラオケなどが前年を上回り既存店売上高を押し上げた。ボウリング・カラオケの小学生無料キャンペーンが周知されてきたことや、カップルやグループで利用できるバレンタインプランなどが好評だったという。

■コマツ <6301>  2,910円  +56 円 (+2.0%)  本日終値
 コマツ<6301>が商い増勢のなか上昇、日立建機<6305>も上値指向を強めた。米国では予算教書の提出を来週に控え、トランプ大統領が先の議会演説で提示した1兆ドルのインフラ投資への期待が高まっているが、これは日本の建機メーカーにも中期的なビジネスチャンスが広がることになる。また、最大の需要先である中国も昨年来の公共投資計画が経済活性化に貢献しており、直近1~2月の油圧ショベルの販売台数が前年と比較して約3倍に急増するなど、大きな追い風となっている。コマツは2月22日以来の昨年来高値を更新、日立建機は既に新値街道を走っている。

■日本航空 <9201>  3,720円  +63 円 (+1.7%)  本日終値
 9日、日本航空 <9201> が発行済み株式数の2.48%にあたる898万8200株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月22日。

■三菱UFJ <8306>  769.6円  +12.7 円 (+1.7%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクは買い先行の展開。好調な米国経済を背景に来週14~15日の日程で行われる米連邦公開市場員会(FOMC)でFRBは利上げに動くことがほぼ確実とみられている。これを背景に足もとの米10年物国債利回りは2.6%台まで上昇、昨年12月中旬以来3カ月ぶりの高水準で、メガバンクは米国での収益改善を見込んだ買いが入った。

■TOKAI <3167>  879円  +14 円 (+1.6%)  本日終値
 9日、TOKAIホールディングス <3167> が株主優待制度を一部拡充すると発表したことが買い材料視された。保有株数に応じて3つのランクに分けて優待を実施しているが、このうち現行「1000株~4999株」の区分の下限を300株に引き下げる。300株以上1000株未満保有の株主への優待が拡充となる。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■トヨタ自動車 <7203>  6,520円  +86 円 (+1.3%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株に買いが先行。米国では来週14~15日に行われる米連邦公開市場員会(FOMC)で利上げが濃厚とみられており、米長期金利は約3カ月ぶりの高水準に達した。これを受けて為替市場ではドル買いの動きが活発化し、足もとは1ドル=115円台に入るなど円安が進行している。輸出株のなかでも特に為替感応度の高い自動車株には追い風が強まった。

■ミライトHD <1417>  1,166円  +15 円 (+1.3%)  本日終値
 ミライト・ホールディングス<1417>が3日続伸し、連日の昨年来高値更新となった。9日の取引終了後に発表した月次受注状況で、2月の受注高が前年同月比76.7%増の288億円となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。主力のNTT事業の受注高が膨らんだほか、ICTソリューション事業などの受注も伸長した。

■NSSOL <2327>  2,379円  +28 円 (+1.2%)  本日終値
 新日鉄住金ソリューションズ<2327>が高い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が9日付のリポートで、レーティング「オーバーウエート」を継続し、目標株価を2900円から2950円へ引き上げたことが好感された。相対的に好採算なクラウドサービス収入拡大による収益性向上とIoX(インターネット オブ シングス、ヒューマンズ)事業に対する市場の注目度上昇を指摘。さらに、同証券では、噛めば噛むほど味が出る長期投資に見合う価値創造企業であると評価しており、17年3月期営業利益予想は従来の210億円から212億円に引き上げている。

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