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【特集】ヒマラヤ Research Memo(3):秋物衣料全般が苦戦し、2017年8月期第1四半期の収益は若干悪化

ヒマラヤ <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

1. 2017年8月期第1四半期の業績概要
ヒマラヤ<7514>の2017年8月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比2.0%増の15,935百万円、営業損失が504百万円(前年同期は411百万円の損失)、経常損失が450百万円(同391百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が368百万円(同338百万円の損失)となった。

売上高については、アウトドア用品が好調を持続したものの、秋口の気温低下が例年よりも遅れたことで秋物衣料全般の販売が苦戦したこと、一般スポーツ用品でもサッカーや野球等のチームスポーツ用品の低調が続いたことが伸び悩みの要因となった。また、小売市場全般のデフレ傾向により、衣料品を中心にスポーツ用品の割高感が残っており、割引企画を推進したことで、売上総利益率が前年同期比2.1ポイント、計画比でも1.4ポイント低下し、売上総利益は計画比6.5%未達となった。一方で、販促費や新規出店費用のコントロールを実施したことにより、販管費率が前年同期比1.5ポイント、計画比でも1.1ポイント改善した。販促費については販促内容を合理的に見直し、新規出店費用については継続的な施工費の合理化や閉店店舗の什器・備品の流用などにより抑制を図った。こうした取り組みにより、営業損失は前年同期比で若干の拡大にとどまった。

B&Dの業績は売上高が前年同期比2.7%減の1,622百万円、 営業損失が114百万円 (前年同期は118百万円の損失)、 経常損失が115百万円 (同119百万円の損失)、 四半期純損失が112百万円 (同124百万円の損失) となった。売上高は5四半期連続の減収となったものの、販管費の抑制に取り組んだことで損失額は若干縮小した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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