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【市況】明日の株式相場見通し=トランプ演説前に模様眺め、円高警戒で買い意欲後退

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(28日)の東京株式市場は、現地28日に予定されるトランプ米大統領による上下両院合同本会議での演説を前に、その内容を見極めたいとの姿勢から一段と模様眺め気分が強まりそうだ。また、円相場が1ドル=112円前半の水準へと円高が進行していることも、買い意欲を後退させている。

 市場関係者からは「きょう前場に、一時1ドル=111円台後半まで円高・ドル安が進行したことで、日経平均株価は1万9000円台を割り込む場面もあった。また、終値でも9日以来12営業日ぶりに25日移動平均線を割り込み、調整色が強まっている。ただ、一方で日経ジャスダック平均株価はきょうで12連騰し、東証マザーズ指数も6日続伸と、新興市場の強さが際立っており、個人投資家を中心に中小型株に活路を見出す流れが続いている」との見方が出ていた。

 27日の東京株式市場は、外国為替市場での円高進行を嫌気して売りに押される展開。日経平均株価は一時1万9000円台を割り込む展開となったが、その後は下げ渋った。終値は前週末比176円07銭安の1万9107円47銭と4日続落した。

 日程面では、1月の鉱工業生産指数、1月の商業動態統計、1月の住宅着工戸数に注目。海外では、トランプ米大統領が上下両院合同本会議で演説、米10~12月期のGDP改定値、米2月のCB消費者信頼感指数、米2月のシカゴPMIが焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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