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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):テンプHD、第一生命HD、国際石開帝石

テンプHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■テンプホールディングス <2181>  1,898円  -67 円 (-3.4%)  本日終値
 テンプホールディングス<2181>が4日ぶりに反落。同社は17日に株式売り出しを発表しており、この日から売り出し価格決定期間に入っていることから、警戒感が出ている。同社の創業者で筆頭株主の篠原欣子氏が、2350万7400株を売り出す。同時にオーバーアロットメントによる上限352万6000株の売り出しも実施する。

■第一生命HD <8750>  2,110.5円  -64.5 円 (-3.0%)  本日終値
 第一生命ホールディングス<8750>が3日続落。米国ではFRBの3月利上げ思惑の後退で米長期金利が低下傾向にあるほか、日本でも足もと10年債利回りは連日水準を切り下げている。また、30年債利回りも低下基調にあり、長短金利差、特に超長期金利の上昇が収益機会につながる生保セクターにとって環境は逆風が意識されている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,113.5円  -33.5 円 (-2.9%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が安い。前週末の米国株市場でNYダウは11日連続で最高値に買われたものの、シェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連は軟調だった。WTI原油先物価格は24日終値ベースで46セント安と1バレル=54ドル台を割り込んでおり、これが株価にマイナスに働いている。

■三菱UFJ <8306>  738.9円  -19.5 円 (-2.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクに売りが先行。米国ではFRBによる3月利上げ思惑が後退しているほか、現地28日のトランプ議会演説を前に安全資産として米国債を買う動きが強まっており、米長期金利の低下が続いている。これを受けて、東京市場でも収益機会の低下を嫌気する売りがメガバンクに目立つ。そのなか三菱UFJは、全米で個人向けのネットバンキングを始めると正式発表していることや、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコのIPOにおいて、引受業務の一部を行う見通しになったとの報道がポジティブ材料として押し目買いを誘う可能性もある。

■野村ホールディングス <8604>  720.6円  -15.9 円 (-2.2%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>、大和証券グループ本社<8601>などをはじめ証券株が総じて軟調。目先、日米ともに長期金利が低下傾向にあることで銀行・証券セクターに向かい風が意識されている。また、米国株市場ではNYダウが最高値街道を走っているが、東京株式市場ではこれに連動せずにきょうは日経平均株価が一時1万9000円台を割り込むなど、買い手控え感が強い。証券セクターは株価軟調による運用成績の低下懸念に加え、ここ売買代金も盛り上がりを欠いていることから手数料収入の減少懸念も売りの材料となっている。

■竹内製作所 <6432>  2,216円  -48 円 (-2.1%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が大幅安。同社はミニショベルなどの小型建機を国内生産して9割以上を欧米などに輸出するビジネスモデルで、為替動向の影響が大きい。足もと、外国為替市場では米長期金利低下などを背景にドル売りの動きが強まっており一時1ドル=111円台に入る円高となった。これが同社にとって輸出採算の悪化につながるネガティブ材料として、売りが優勢となった。

■コニカミノルタ <4902>  1,072円  -18 円 (-1.7%)  本日終値
 コニカミノルタ<4902>は続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が前週末24日付のリポートで、レーティングは「ニュートラル」を継続するも、目標株価を1070円から1000円へ引き下げたことが嫌気された。同証券では、主力の情報機器事業で引き続き価格競争が続いているほか新製品効果も想定より弱い状況にあることなどから、17年3月期は依然として下振れ懸念が残ると指摘。また、18年3月期以降の主要3事業の見通しを引き下げたため、営業利益予想を570億円から530億円へ、また19年3月期は同610億円から550億円へ下方修正した。

■村田製作所 <6981>  16,130円  -260 円 (-1.6%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日、電子部品セクターのトップピックとして村田製作所<6981>、ローム<6963>、日本電産<6594>の3社を挙げた。村田製は「新製品拡販の見通しが明るく、18年3月期の挽回に向けて材料が揃ってきた印象」と指摘。ロームは「車載の成長シナリオ実現に向け業績回復が力強く継続するとみている。日本電産は持続的成長のための体制整備を着実に推進する姿勢を評価」している。車載関連では、日本CMK<6958>や日立マクセル<6810>、日本ケミコン<6997>に注目している。

■トヨタ自動車 <7203>  6,406円  -42 円 (-0.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、富士重工業<7270>、ホンダ<7267>など自動車株に売りが先行。前週末の米国株市場はNYダウ11日連続最高値と強い動きを続けているが、FRBの早期利上げ思惑の後退で米長期金利が低下しており、外国為替市場ではドル安・円高の流れが形成されている、足もとは1ドル=112円台前半の推移で為替感応度の高い自動車セクターは売りに押される展開を余儀なくされている。

■リンナイ <5947>  8,960円  -30 円 (-0.3%)  本日終値
 リンナイ<5947>は続落。大和証券が前週末24日付のリポートで、レーティングを「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」へ、目標株価を1万円から9300円へ引き下げたことが嫌気された。同証券では、7日に発表された17年3月期第3四半期業績が国内での苦戦が続き、ネガティブな印象だったことから通期営業利益予想を360億円から338億円(会社計画330億円)へ引き下げた。ただ、国内利益の下げ止まりと海外の増益を見込んで18年3月期は営業利益368億円を予想している。

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