【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日続落・一時1万9000円割れ、円高を嫌気 (2月27日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 19130.51
高値 19178.99(13:09)
安値 18995.55(10:15)
大引け 19107.47(前日比 -176.07 、 -0.91% )
売買高 18億3833万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1394億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日続落、円高を嫌気
2.トランプ米大統領の議会演説を前に買い手控えムード
3.前場に日経平均は1万9000円台を割り込む場面も
4.日銀のETF買いなどへの期待感からその後は下げ渋る
5.日米の長期金利低下傾向を受け銀行や保険株も安い
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは11ドル高と11日連続で過去最高値を更新した。欧州株安や原油安で利益確定売りが先行したものの、トランプ政策への期待が強くプラスに転じた。
週明けの東京市場では、為替の円高を嫌気して売りに押される展開。日経平均株価は一時1万9000円台を割り込む展開となったが、その後は下げ渋った。
27日の東京市場は、リスク回避の売りにさらされる展開となった。前週末の米国株市場ではNYダウが11日連続の最高値更新と気を吐いているが、為替が一時1ドル=112円台を下回る円高に振れるなど、主力輸出株には風向きの悪い地合いだった。現地28日のトランプ米大統領の議会演説を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせたようだ。輸出株だけでなく、日米の長期金利低下を受け銀行や保険株が売られたほか、原油安を背景に資源関連や石油関連株が売られ下げを助長した。日経平均は前場中ごろに1万9000円台を割り込んだが、その後は後場の日銀のETF買いなどに期待した押し目買いが入り下げ渋った。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調。第一生命ホールディングス<8750>、東京海上ホールディングス<8766>など保険株も安い。ソフトバンクグループ<9984>も売られた。SUMCO<3436>が値を下げ、信越化学工業<4063>、塩野義製薬<4507>も冴えない。富士石油<5017>が急落、タカラトミー<7867>、イビデン<4062>も大幅安。東芝<6502>も下落した。
半面、ディー・エヌ・エー<2432>が堅調、JR九州<9142>も買い優勢だった。三菱自動車<7211>も強い動きとなったほか、オハラ<5218>が急伸、ソフトブレーン<4779>の上げ足も目立つ。森永製菓<2201>が高く、ブロードリーフ<3673>、曙ブレーキ工業<7238>も物色人気に。トランザクション<7818>、KOA<6999>も上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、花王 <4452> 、TOTO <5332> 、資生堂 <4911> 、明治HD <2269> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約9円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、信越化 <4063> 、ダイキン <6367> 、塩野義 <4507> 。押し下げ効果は約50円。
東証33業種のうち上昇は、小売業、水産・農林業の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)食料品、(2)陸運業、(3)パルプ・紙、(4)サービス業、(5)その他製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)保険業、(2)鉱業、(3)銀行業、(4)証券商品先物、(5)不動産業。
■個別材料株
△ティーライフ <3172>
上期経常を一転48%増益・最高益に上方修正。
△メディカルN <3645> [東証M]
「歯の矯正遠隔診療を開始」と報道。
△DIT <3916> [東証2]
東証1部に指定替え。
△マイネット <3928> [東証M]
M&A奏功で17年12月期の急成長に期待感。
△セグエG <3968> [JQ]
サイバーセキュリティ関連として注目。
△ミズホメディ <4595> [JQ]
呼吸器感染症遺伝子検査キットの製造販売承認申請。
△城南進研 <4720> [JQ]
株主優待制度の導入を発表。
△WOWOW <4839>
IMAGICAティーヴィとアクトビラを子会社化。
△オハラ <5218>
リチウムイオン電池関連として注目。
△ヤマウ <5284> [JQ]
インドネシアでコンクリート二次製品の市場開拓。
▲モルフォ <3653> [東証M]
同社役職員に対し証取委が課徴金納付命令。
▲タカラトミー <7867>
最大575万株の株式売り出しを実施。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ティーライフ <3172> 、(2)KLab <3656> 、(3)オハラ <5218> 、(4)新田ゼラチン <4977> 、(5)ソフトブレン <4779> 、(6)T-BASE <3415> 、(7)森永 <2201> 、(8)鈴木 <6785> 、(9)エスクリ <2196> 、(10)シュッピン <3179> 。
値下がり率上位10傑は(1)ランド <8918> 、(2)富士石油 <5017> 、(3)タカラトミー <7867> 、(4)イビデン <4062> 、(5)ツバキナカ <6464> 、(6)芝浦 <6590> 、(7)C&R <4763> 、(8)信号 <6741> 、(9)Jマテリアル <6055> 、(10)東京TYFG <7173> 。
【大引け】
日経平均は前日比176.07円(0.91%)安の1万9107.47円。TOPIXは前日比16.14(1.04%)安の1534.00。出来高は概算で18億3833万株。値上がり銘柄数は431、値下がり銘柄数は1458となった。日経ジャスダック平均は2987.27円(4.64円高)。
[2017年2月27日]
株探ニュース