市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、円安を好感し先物主導で買い優勢 (2月21日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19267.87
高値  19395.35(14:49)
安値  19261.98(09:00)
大引け 19381.44(前日比 +130.36 、 +0.68% )

売買高  15億2843万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6540億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、円安を好感
 2.やや買い優勢で始まったあと、次第に上げ幅を拡大
 3.フィラデルフィア連銀総裁の発言がドル買いを誘発
 4.ただ、実需の買いは限定的で先物主導の上昇
 5.売買代金は1兆7000億円割れで連日で今年最低に

■東京市場概況

 前日の米国市場は、プレジデントデーの祝日で休場。

 東京市場はやや買い優勢で始まった後、徐々に水準を切り上げる展開となり、日経平均株価は続伸となった。ただ、売買代金が連日で今年最低と商いは低調だった。

 21日の東京市場は、前日の米国株市場がプレジデントデーの祝日で休場だったこともあって、手掛かり材料難が意識されたが、取引時間中に為替が円安方向に傾いたことで、主力株などに買い戻しの動きが目立った。フィラデルフィア連銀総裁が講演で3月利上げの可能性に言及したことがドル買いを誘発、これに日経平均先物をリンクさせた買いが全体相場を押し上げた。ただ、市場参加者不足のなかインデックス主導で指数が押し上げられた感も拭えない。決算発表通過で好業績銘柄への実需買いの動きも散発的なものにとどまった。東証1部の売買代金は閑散だった前日の1兆7000億円強をさらに下回り、連日で今年最低を記録している。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が堅調、ファーストリテイリング<9983>、良品計画<7453>なども買い優勢だった。日立国際電気<6756>が買われ、東洋ゴム工業<5105>も値を飛ばした。ヤマシンフィルタ<6240>が急伸、リンクアンドモチベーション<2170>も物色人気となった。日本製紙<3863>、DMG森精機<6141>の上昇も目を引く。五洋建設<1893>、ローツェ<6323>も高い。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>、NTT<9432>がやや売りに押され、ブイ・テクノロジー<7717>も下落。さくらインターネット<3778>が急落、大垣共立銀行<8361>も大きく売り込まれた。東京製鉄<5423>が安く、ルネサスエレクトロニクス<6723>も値を下げた。日本セラミック<6929>が利食われ、ステラ ケミファ<4109>も軟調。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、電通 <4324> 、テルモ <4543> 、ファナック <6954> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約44円。うち24円はファストリ1銘柄によるもの。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、日産化 <4021> 、アステラス <4503> 、富士フイルム <4901> 、キヤノン <7751> 。押し下げ効果は約14円。

 東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は情報・通信業、水産・農林業の2業種。上昇率の大きかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)保険業、(3)繊維製品、(4)電気・ガス業、(5)証券商品先物。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)非鉄金属、(2)鉄鋼、(3)石油石炭製品、(4)化学、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△五洋建 <1893>
 みずほ証券が目標株価を680円→720円に引き上げ。
△マーチャント <3121> [東証2]
 BTCボックスとの資本・業務提携。
△アンビション <3300> [東証M]
 カイカとのブロックチェーン共同実証実験が第2段階へ。
△システムズD <3766> [JQ]
 今期配当を5円増額修正。
△リミックス <3825> [東証M]
 中国大手総合金融会社と仮想通貨取引所を設立へ。
△日本紙 <3863>
 「印刷用紙15~20%値上げ」と報道。
△DWTI <4576> [JQG]
 マザーズ上場予定のソレイジアに出資。
△レントラックス <6045> [東証M]
 1月の売上高は24.6%増。
△高木 <8625> [東証2]
 東海東京がTOBで完全子会社化。
△四国電 <9507>
 今期経常を86%上方修正。

▲さくらネット <3778>
 通期業績予想の下方修正と公募増資などを嫌気。
▲大垣共立 <8361>
 公募増資と売り出しを実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ヤマシン―F <6240> 、(2)三愛石 <8097> 、(3)Br.HD <1726> 、(4)エスクリ <2196> 、(5)日本紙 <3863> 、(6)GセブンHD <7508> 、(7)日立国際 <6756> 、(8)日本化 <4092> 、(9)LINK&M <2170> 、(10)アジア投資 <8518> 。

 値下がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778> 、(2)大垣共立 <8361> 、(3)ランド <8918> 、(4)大成ラミック <4994> 、(5)RSテクノ <3445> 、(6)ダイコク電 <6430> 、(7)テクマト <3762> 、(8)Vテク <7717> 、(9)ネクステージ <3186> 、(10)山一電機 <6941> 。

【大引け】

 日経平均は前日比130.36円(0.68%)高の1万9381.44円。TOPIXは前日比8.59(0.56%)高の1555.60。出来高は概算で15億2843万株。値上がり銘柄数は1227、値下がり銘柄数は629となった。日経ジャスダック平均は2959.08円(10.54円高)。

[2017年2月21日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均