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2017年02月16日05時30分

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

日本ライフL <日足> 「株探」多機能チャートより

■日本ライフライン <7575>  1,968円 (+104円、+5.6%)

 日本ライフライン <7575> が急反発。14日の取引終了後、循環器系医療機器で世界トップメーカーの一つである独バイオトロニック社と「Orsiro(オシロ)薬剤溶出型冠動脈ステント」に関して、日本国内における独占販売契約を締結したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。冠動脈ステントは、心臓に血液を送る血管である冠動脈が狭窄して発症する狭心症や心筋梗塞へのPCI(経皮的冠動脈形成術)治療に用いられる医療機器。ステントと呼ばれる金属製の網目状の筒を用いて、狭窄部の血管壁を内側から拡張し支えることで冠動脈の血流を回復させ治療するというもので、なかでも薬剤溶出型ステントは、ステントの表面のポリマーと結合された薬剤が留置後に一定期間溶出し続けることで、ステントの留置後に再び血管が狭くなる再狭窄を抑制する。今回の契約により、日本ライフLはこれまで取り扱ってきた自社製バルーンカテーテルやガイドワイヤーなどの製品ラインアップに、現在PCI治療の主流である薬剤溶出型冠動脈ステントが加わることになり、PCI治療における医療機器をトータルに提供できる体制になるとしている。

■T&D <8795>  1,823.5円 (+92.5円、+5.3%)

 T&Dホールディングス <8795> が急反発。14日、発行済み株式数(自社株を除く)の0.63%にあたる400万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月15日から3月31日まで。同時に、17年3月期の年間配当を従来計画の30円→32.5円(前期は30円)に増額修正したことも支援材料となった。

■アルプス技研 <4641>  2,934円 (+131円、+4.7%)

 アルプス技研 <4641> が連日で昨年来高値を更新。自動車業界や電機・精密業界向けなど技術系の人材派遣サービスを手掛けるが、高水準の人材需要を取り込み業績は好調に推移している。14日取引終了後に発表した17年12月期の連結業績予想では、売上高が290億円(前期比8.4%増)、営業利益は30億7000万円(同7.5%増)、最終利益は21億3000万円(同7.1%増)を見込んでいる。16年12月期の大幅増収増益に続き、収益成長が続く見通しにあり、これが好感された。16年12月期は売上高267億4300万円(前の期比17.7%増)、営業利益28億5700万円(同32.0%増)、最終利益19億8800万円(同37.4%増)だった。また、同社は同日、17年12月期から19年12月期までの中期3ヵ年計画を改定。計画最終年に売上高334億円、営業利益34億5000万円を目指す方針で、これも株価の先高期待につながっている。

■第一生命HD <8750>  2,225円 (+96.5円、+4.5%)

 第一生命ホールディングス <8750> が3日ぶり急反発で昨年来高値。同社は14日取引終了後、17年3月期第3四半期累計(2016年4月-12月)の連結決算を発表。売上高にあたる経常収益は4兆7286億9100万円(前年同期比12.7%減)と減収だったものの、経常利益は3265億5600万円(同0.6%増)、最終利益は1835億700万円(同5.8%増)と増益を確保した。低金利のあおりを受けた一時払い商品の販売抑制などが響いたが、北米地域などM&Aによって傘下に収めた海外保険子会社が収益に貢献している。また、14日にイエレンFRB議長が上院での議会証言で利上げに前向きな発言をしたことで長期金利が一段と上昇傾向にあり、これが同社をはじめとする保険セクターに力強い追い風となった。

■イマジカロボ <6879>  773円 (+33円、+4.5%)

 イマジカ・ロボット ホールディングス <6879> が4日ぶり反発。14日に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比10倍の10.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。昨年4月に買収した「ポケモン」「妖怪ウォッチ」などのアニメ制作会社、オー・エル・エムの業績上積みが収益を押し上げた。IP配信業者からの受注増加や原価削減で映像技術サービス事業の利益が拡大したことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の13億円→14億円に7.7%上方修正し、増益率が71.1%増→84.2%増に拡大する見通しとなった。

■関東電化工業 <4047>  1,170円 (+37円、+3.3%)

 関東電化工業 <4047> が続急伸し昨年来高値を更新した。14日、同社は17年3月期の連結経常利益を従来予想の77億円→87億円に13.0%上方修正。減益率が12.2%減→0.8%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。半導体・液晶用特殊ガス類の販売が伸び、売上が計画を上回ることが寄与。減価償却費などの固定費が想定を下回ることも上振れに貢献する。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の8円→9円(前期は7円)に増額修正したことも支援材料となった。

■ラオックス <8202>  665円 (+21円、+3.3%)

 ラオックス <8202> が4日ぶりに反発。14日の取引終了後に発表した16年12月期連結決算は、売上高は627億6400万円(前期比32.3%減)、営業損益は9億5500万円の赤字(前期85億8600万円の黒字)、最終損益は15億2700万円の赤字(同80億7900万円の黒字)と営業損益段階から赤字に転落したが、3日に下方修正を発表済みであったことで悪材料出尽くし感が強まった。また、17年12月期業績予想を売上高810億円(前期比29.1%増)、営業利益20億円と黒字転換を見込んでいることも好感された。今期は、九州地区において訪日外国客の寄港時の大量来店に耐える大型店の出店の可能性を検討するほか、クルーズ客の取り込みを強化する方針。また、新たな成長戦略として、飲食やエンターテイメントなどを中心とした新規事業にも積極的に参入するとしている。

■アウトソーシング <2427>  3,815円 (+120円、+3.3%)

 アウトソーシング <2427> が大幅反発。同社は製造ラインへの人材派遣や製造請負、研究開発の受託などを手掛けており、国内外での積極的なM&Aにより業容を急拡大させている。同社が14日取引終了後に発表した16年12月期の決算では、売上高が1344億8200万円(前期比66.3%増)と急激な伸びをみせ、営業利益も37億3600万円(同19.6%増)と2ケタ伸長を示した。円安の影響から収益は事前の予想から上振れたこともあって、株価にはプラスに働いた。17年12月期連結業績予想はIFRSに基づき作成しているため、前期との比較はできないが売上高2130億円、営業利益95億円を予想しており、成長路線に陰りはみられない。

■クラレ <3405>  1,717円 (+36円、+2.1%)

 クラレ <3405> が反発。15日、液状ゴムやイソブチレン系水溶性樹脂などの価格を3月1日出荷分から引き上げると発表しており、採算改善への期待感から買いが入った。改定幅は、タイヤやホースに使う液状イソプレンゴムで、国内向けが1キロあたり25円、海外向けが1キロあたり0.23ドルなど。原材料市況が昨年末から大幅な上昇を継続しており、自助努力によるコスト吸収の範囲を超えると判断したという。

■野村ホールディングス <8604>  761.2円 (+13.2円、+1.8%)

 野村ホールディングス <8604> 、大和証券グループ本社 <8601> など証券株が軒並み堅調。足もと米株高と円安の恩恵が東京市場に波及しており、「米長期金利の上昇をベースとしたリスク選好の流れが保険や銀行など金融株中心に反映されている」(大手ネット証券アナリスト)という。証券セクターも株式市場の先高期待に加え、足もと増勢となっている売買代金が手数料収入の拡大につながるとの見方が強まっている。

■コンコルディ <7186>  618.9円 (+10.6円、+1.7%)

 ドイツ証券が14日付で大手地銀の第3四半期業績に関するリポートを発表した。「ついに本業収益が底入れ」と題した同リポートでは、時価総額上位を占めるコンコルディア・フィナンシャルグループ <7186> 、静岡銀行 <8355> 、千葉銀行 <8331> 、スルガ銀行 <8358> 、めぶきフィナンシャルグループ <7167> 、ふくおかフィナンシャルグループ <8354> の地銀6グループの第3四半期業績は、合計の連結純利益が4015億円で、前年同期比54.5%の大幅増となったが、コンコルディアとめぶきで発生した負ののれん代を除く実質は2220億円で14.6%の減益、主要行5グループの前年比減益幅が7.1%であったことからやや低い着地であったとしている。ただし、同証券が銀行の本業収益と考える基礎業純(実質資金利益+手数料収益)でみると、前年比の変化幅は単体が2.2%減、連結が1.5%減と前年比ほぼ横ばい圏まで回復しており、主要行が単体で7.0%減、連結で5.2%減であったことを比較すると地銀の優位性がみられると指摘している。地銀では短期プライムレートが据え置かれたこと、4.4%の貸し出し増が寄与。実質資金利益はスルガ、静岡やふくおかで増益となり、手数料を入れた基礎業純でもスルガ、静岡が増益となり、千葉、ふくおかの減益幅が小さいとしている。

■三菱UFJ <8306>  768.5円 (+12.9円、+1.7%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> や三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> といったメガバンクが高い。三菱UFJフィナンシャル・グループは昨年来高値を更新した。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は、14日の議会証言で「利上げを待ち過ぎることは賢明ではない」と発言。市場には3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げもあり得るとの見方が浮上し、米長期金利が上昇した。銀行にとっては、長短金利差が広がることは利ザヤ拡大による収益増につながるとの見方から、米国でバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースが上昇した。この流れを受け、日本でも三菱UFJフィナンシャル・グループなど大手銀行株が買われた。

■セイコーエプソン <6724>  2,554円 (+29円、+1.2%)

 セイコーエプソン <6724> が新高値。大容量インクタンクを積んだプリンターが新興国などで好調。同社の業績は先月末に17年3月期連結営業利益が従来予想600億円から640億円(前期比32%減)に上方修正されている。また、東芝 <6502> の4-12月期は債務超過転落した見通しだが、同社が東証1部から降格もしくは上場廃止となった場合、エプソンが代わりとして日経平均株価に新規採用されるとの観測が出ており、15日は買いが流入したようだ。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
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