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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日本ライフL、T&D、第一生命HD

T&D <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユニオンツール <6278>  3,595円  +210 円 (+6.2%)  本日終値
 ユニオンツール<6278>が4日続伸し昨年来高値を更新した。日本精工<6471>は大和証券の格上げを好感し急伸したほか、不二越<6474>やNTN<6472>、日本トムソン<6480>などがそろって昨年来高値に買われた。ユニオンツールはプリント配線板用超硬ドリル(PCBドリル)で世界トップを誇るほか、ベアリング関連でも日本企業は高シェアを誇り、米国向けなどの設備投資拡大とともに需要の増加が期待されている。足もとでは、機械株への外国人買いの観測も出ている。

■東洋炭素 <5310>  2,065円  +113 円 (+5.8%)  本日終値
 14日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は2.1倍増益へ」が好感された。東洋炭素 <5310> が2月14日大引け後(15:30)に決算を発表。16年12月期の連結経常利益は前の期比17.2%減の7.5億円になったが、従来予想の5億円を上回って着地。17年12月期は前期比2.1倍の16億円に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒東洋炭素の詳しい業績推移表を見る

■片倉工業 <3001>  1,444円  +79 円 (+5.8%)  本日終値
 14日に決算を発表。「今期経常は16%増益へ」が好感された。片倉工業 <3001> が2月14日大引け後(16:00)に決算を発表。16年12月期の連結経常利益は前の期比4.2倍の21.5億円に急拡大し、17年12月期も前期比16.2%増の25億円に伸びる見通しとなった。
  ⇒⇒片倉工業の詳しい業績推移表を見る

■日本ライフライン <7575>  1,968円  +104 円 (+5.6%)  本日終値
 日本ライフライン<7575>が反発。14日の取引終了後、循環器系医療機器で世界トップメーカーの一つである独バイオトロニック社と「Orsiro(オシロ)薬剤溶出型冠動脈ステント」に関して、日本国内における独占販売契約を締結したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。冠動脈ステントは、心臓に血液を送る血管である冠動脈が狭窄して発症する狭心症や心筋梗塞へのPCI(経皮的冠動脈形成術)治療に用いられる医療機器。ステントと呼ばれる金属製の網目状の筒を用いて、狭窄部の血管壁を内側から拡張し支えることで冠動脈の血流を回復させ治療するというもので、なかでも薬剤溶出型ステントは、ステントの表面のポリマーと結合された薬剤が留置後に一定期間溶出し続けることで、ステントの留置後に再び血管が狭くなる再狭窄を抑制する。今回の契約により、日本ライフLはこれまで取り扱ってきた自社製バルーンカテーテルやガイドワイヤーなどの製品ラインアップに、現在PCI治療の主流である薬剤溶出型冠動脈ステントが加わることになり、PCI治療における医療機器をトータルに提供できる体制になるとしている。

■T&Dホールディングス <8795>  1,823.5円  +92.5 円 (+5.3%)  本日終値
 14日、T&Dホールディングス <8795> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.63%にあたる400万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月15日から3月31日まで。同時に、17年3月期の年間配当を従来計画の30円→32.5円(前期は30円)に増額修正したことも支援材料となった。

■アルプス技研 <4641>  2,934円  +131 円 (+4.7%)  本日終値
 アルプス技研<4641>が連日で昨年来高値を更新。自動車業界や電機・精密業界向けなど技術系の人材派遣サービスを手掛けるが、高水準の人材需要を取り込み業績は好調に推移している。14日取引終了後に発表した17年12月期の連結業績予想では、売上高が290億円(前期比8.4%増)、営業利益は30億7000万円(同7.5%増)、最終利益は21億3000万円(同7.1%増)を見込んでいる。16年12月期の大幅増収増益に続き、収益成長が続く見通しにあり、これが好感された。16年12月期は売上高267億4300万円(前の期比17.7%増)、営業利益28億5700万円(同32.0%増)、最終利益19億8800万円(同37.4%増)だった。また、同社は同日、17年12月期から19年12月期までの中期3カ年計画を改定。計画最終年に売上高334億円、営業利益34億5000万円を目指す方針で、これも株価の先高期待につながっている。

■第一生命HD <8750>  2,225円  +96.5 円 (+4.5%)  本日終値
 第一生命ホールディングス<8750>が3日ぶり急反発で昨年来高値。同社は14日取引終了後、17年3月期第3四半期累計(2016年4月~12月)の連結決算を発表。売上高にあたる経常収益は4兆7286億9100万円(前年同期比12.7%減)と減収だったものの、経常利益は3265億5600万円(同0.6%増)、最終利益は1835億700万円(同5.8%増)と増益を確保した。低金利のあおりを受けた一時払い商品の販売抑制などが響いたが、北米地域などM&Aによって傘下に収めた海外保険子会社が収益に貢献している。また、前日にイエレンFRB議長が上院での議会証言で利上げに前向きな発言をしたことで長期金利が一段と上昇傾向にあり、これが同社をはじめとする保険セクターに力強い追い風となっている。

■イマジカロボ <6879>  773円  +33 円 (+4.5%)  本日終値
 14日、イマジカ・ロボット ホールディングス <6879> が決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比10倍の10.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。昨年4月に買収した「ポケモン」「妖怪ウォッチ」などのアニメ制作会社、オー・エル・エムの業績上積みが収益を押し上げた。IP配信業者からの受注増加や原価削減で映像技術サービス事業の利益が拡大したことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の13億円→14億円に7.7%上方修正し、増益率が71.1%増→84.2%増に拡大する見通しとなった。

■関東電化工業 <4047>  1,170円  +37 円 (+3.3%)  本日終値
 関東電化工業 <4047> が続急伸し昨年来高値を更新した。14日、同社は17年3月期の連結経常利益を従来予想の77億円→87億円に13.0%上方修正。減益率が12.2%減→0.8%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。半導体・液晶用特殊ガス類の販売が伸び、売上が計画を上回ることが寄与。減価償却費などの固定費が想定を下回ることも上振れに貢献する。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の8円→9円(前期は7円)に増額修正したことも支援材料となった。

■ラオックス <8202>  665円  +21 円 (+3.3%)  本日終値
 ラオックス<8202>は4日ぶりに反発。14日の取引終了後に発表した16年12月期連結決算は、売上高は627億6400万円(前期比32.3%減)、営業損益は9億5500万円の赤字(前期85億8600万円の黒字)、最終損益は15億2700万円の赤字(同80億7900万円の黒字)と営業損益段階から赤字に転落したが、3日に下方修正を発表済みであったことで悪材料出尽くし感が強まっている。また、17年12月期業績予想を売上高810億円(前期比29.1%増)、営業利益20億円と黒字転換を見込んでいることも好感されている。今期は、九州地区において訪日外国客の寄港時の大量来店に耐える大型店の出店の可能性を検討するほか、クルーズ客の取り込みを強化する方針。また、新たな成長戦略として、飲食やエンターテイメントなどを中心とした新規事業にも積極的に参入するとしている。

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