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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、米株高や円安でリスク選好が再燃 (2月15日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19438.81
高値  19495.62(11:23)
安値  19420.00(09:03)
大引け 19437.98(前日比 +199.00 、 +1.03% )

売買高  21億0459万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2945億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、前日の下げ分をほぼ取り戻す
 2.最高値圏を走る米国株を横目にリスクを取る動き再燃
 3.イエレンFRB議長のタカ派的な議会証言がポジティブに作用
 4.イエレン発言で米長期金利が上昇、ドル買いを誘発
 5.保険、銀行、証券などが米金利上昇思惑を材料に高い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは92ドル高と4日連続で過去最高値更新。FRBが早期利上げに踏み切るとの見方から金融株中心に買いが優勢だった。

 東京市場では、終始買い優勢の展開。日経平均株価は一時1万9500円目前まで買われたが、その後はやや伸び悩んだ。

 15日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が揃って最高値を更新したことや、為替のドル高・円安を受けてリスクを取る動きが優勢となった。イエレンFRB議長が米議会上院で証言し、米景気の先行きに楽観的な見方を示したことで、早期利上げ思惑がドル買いを誘い、1ドル=114円台前半の円安が主力輸出株などに追い風材料となった。また、米長期金利の上昇を受け収益機会が広がるとの見方から、保険や銀行、証券といった金融関連株が買われ、全体の地合い改善に貢献した格好だ。ただ、1万9500円近辺では引き続き売り板が厚く、後場は上値の重さも意識された。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、東京海上ホールディングス<8766>、第一生命ホールディングス<8750>などの保険株の上昇も目立ったほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買い優勢。アルバック<6728>が続急伸、東邦チタニウム<5727>も値を飛ばした。東洋ゴム工業<5105>が商いを伴い大幅高、電通<4324>も高い。日本精工<6471>も物色人気となった。
 半面、東芝<6502>が売買代金トップで大幅続落となり、任天堂<7974>も軟調。ディー・エヌ・エー<2432>も値を下げた。ブロードリーフ<3673>、リンクアンドモチベーション<2170>などが大幅下落となったほか、ジャパンディスプレイ<6740>の下げ足も目を引く。ルネサスエレクトロニクス<6723>、住友ゴム工業<5110>なども売りに押された。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、電通 <4324> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約70円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はアドテスト <6857> 、東エレク <8035> 、ユニファミマ <8028> 、大塚HD <4578> 、浜ゴム <5101> 。押し下げ効果は約16円。


 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)卸売業、(3)銀行業、(4)パルプ・紙、(5)証券商品先物。一方、下落は4業種のみ。下落率の上位から(1)電気・ガス業、(2)その他製品、(3)ゴム製品、(4)鉄鋼。

■個別材料株

△クロスマーケ <3675> [東証M]
 16年12月期は業績上振れで今期も増益見通し。
△Aiming <3911> [東証M]
 「ラピクロ」事前登録者数が70万人突破。
△電通 <4324>
 1.75%を上限に自社株買いを実施。
△日機装 <6376>
 前期経常が一転増益、17年12月期は31%増益。
△キッツ <6498>
 4.78%を上限に自社株買いを実施。
△リファインV <6531> [東証M]
 1→2の株式分割を実施。
△フジコーポ <7605>
 株主優待制度を拡充。
△上原成 <8148> [東証2]
 2.1%を上限に自社株買いを実施。
△T&D <8795>
 0.63%を上限に自社株買いを実施、今期配当2.5円増配。
△イーレックス <9517>
 今期最高益予想を41%上乗せ、株式分割も発表・配当実質増額。

▼サンワカンパ <3187> [東証M]
 株主優待制度を廃止。
▼東芝 <6502>
 16年4-12月期は1912億円の債務超過。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)フジコーポ <7605> 、(2)U-NEXT <9418> 、(3)RSテクノ <3445> 、(4)沢藤電 <6901> 、(5)洋ゴム <5105> 、(6)オハラ <5218> 、(7)エコナック <3521> 、(8)キッツ <6498> 、(9)GCA <2174> 、(10)日本管理C <3276> 。

 値下がり率上位10傑は(1)オプティム <3694> 、(2)ブロドリーフ <3673> 、(3)LINK&M <2170> 、(4)DLE <3686> 、(5)トヨカネツ <6369> 、(6)東芝 <6502> 、(7)武蔵精密 <7220> 、(8)レッグス <4286> 、(9)コロムビア <6791> 、(10)Jディスプレ <6740> 。

【大引け】

 日経平均は前日比199.00円(1.03%)高の1万9437.98円。TOPIXは前日比14.57(0.95%)高の1553.69。出来高は概算で21億0459万株。値上がり銘柄数は1385、値下がり銘柄数は500となった。日経ジャスダック平均は2907.32円(1.34円高)。

[2017年2月15日]

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