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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日機装、電通、邦チタ

日機装 <日足> 「株探」多機能チャートより
■キッツ <6498>  729円  +65 円 (+9.8%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 14日、キッツ <6498> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.78%にあたる500万株(金額で35億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月20日から5月19日まで。

■サカタインクス <4633>  1,652円  +135 円 (+8.9%)  本日終値
 14日に決算を発表。「今期経常は4%増で2期連続最高益更新へ」が好感された。サカタインクス <4633> が2月14日大引け後(15:00)に決算を発表。16年12月期の連結経常利益は118億円になり、17年12月期は前期比4.5%増の124億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  ⇒⇒サカタインクスの詳しい業績推移表を見る

■日機装 <6376>  1,180円  +92 円 (+8.5%)  本日終値
 日機装 <6376> が続急伸し昨年来高値を更新した。同社は14日に決算を発表。16年12月期の連結経常利益は42億円と従来予想の25億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。続く17年12月期は前期比30.9%増の55億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前期業績の上振れは昨年11月以降の円安進行で為替差損が縮小したことが主因。今期は主力の工業向けポンプや透析装置などの販売が伸び、5.4%の増収を見込む。なお、想定為替レートは1ドル=107円としている。

■電通 <4324>  5,820円  +450 円 (+8.4%)  本日終値
 14日、電通 <4324> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.75%にあたる500万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月20日から5月31日まで。17年12月期は前期比3.7%増の866億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。併せて、前期の年間配当を80円→85円(前の期は75円)に増額し、今期も前期比5円増の90円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■堀場製作所 <6856>  6,410円  +460 円 (+7.7%)  本日終値
 14日に決算を発表。「今期経常は6%増益、前期配当を10円増額・今期は5円増配へ」が好感された。堀場製作所 <6856> が2月14日大引け後(15:00)に決算を発表。16年12月期の連結経常利益は前の期比6.9%減の182億円になったが、17年12月期は前期比5.6%増の193億円に伸びる見通しとなった。同時に、前期の年間配当を75円→85円(前の期は70円)に増額し、今期も前期比5円増の90円に増配する方針とした。
  ⇒⇒堀場製作所の詳しい業績推移表を見る

■東邦チタニウム <5727>  996円  +71 円 (+7.7%)  本日終値
 東邦チタニウム<5727>が続急伸。また、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も上値指向、三井金属<5706>、東邦亜鉛<5707>、DOWAホールディングス<5714>、三菱マテリアル<5711>なども物色人気を集めるなど、非鉄株が総花的に買いを集めた。ここ中国の景気減速懸念が後退しており、一方で米国の巨額インフラ投資政策への期待感が高まるなど、グローバルに景況感が改善している。これが銅市況など非鉄市況の上昇につながっており、CRB指数も昨年6月下旬以来の高値水準でもみ合っている状況で、関連銘柄に継続的な買いを誘導している。

■セイコーHD <8050>  450円  +31 円 (+7.4%)  本日終値
 セイコーホールディングス<8050>が大幅反発。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年4~12月)連結決算は、売上高1910億5800万円(前年同期比16.6%減)、営業利益56億3000万円(同58.7%減)、純利益6億3200万円(同95.0%減)と大幅減益となったものの、10~12月期では営業利益は9%増となっており、足もとの業績底入れ期待から買いが入ったようだ。第3四半期累計では、インバウンド需要の悪化でウォッチ事業が減収となったほか、円高の影響で電子デバイス事業も苦戦したという。ただ、これらは織り込み済みとの見方が強く、決済端末などのデータサービス事業やホームセキュリティー向けのモバイルソリューション事業などが好調に推移したシステムソリューション事業の好転や、円安による電子デバイス事業の収益改善への期待が強いようだ。なお、17年3月期通期業績予想は、売上高2600億円(前期比12.4%減)、営業利益50億円(同62.4%減)、純利益30億円(同75.3%減)の従来予想を据え置いている。

■イーレックス <9517>  3,900円  +230 円 (+6.3%)  本日終値
 14日、イーレックス <9517> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の24.5億円→34.5億円に41.0%上方修正。増益率が51.9%増→2.1倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。取引価格の下落が続く日本卸電力取引所からの電力調達や、過不足電力の精算金額算定方法の制度変更による原価低減が寄与し、採算が大きく改善する。同時に、3月6日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表。併せて、期末一括配当を従来計画の25円→10円(前期は25円)に修正した。年間配当は実質20.0%の増額となる。

■日本精工 <6471>  1,630円  +96 円 (+6.3%)  本日終値
 日本精工<6471>が急伸し昨年来高値を更新。大和証券は14日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「1(買い)」へ2段階引き上げた。目標株価は800円から2000円に見直した。同証券では、「来期には過去最高の営業利益(16年3月期895億円)を更新し、1000億円台の大台が視野に入る」と指摘している。具体的には、17年3月期の連結営業利益は会社計画650億円に対し620億円にとどまるが、18年3月期は1000億円、19年3月期は1070億円を予想している。産業機械向け軸受需要の反転が見込めるほか、自動車関連事業の想定以上の収益性改善が収益を押し上げる。特に、小型工作機械や建機での復調が顕著であり、精機製品も半導体業界向けの伸長が寄与する、とみている。

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