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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、トランプ大統領側近の辞任で売り優先 (2月14日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19478.86
高値  19501.01(09:18)
安値  19232.85(14:59)
大引け 19238.98(前日比 -220.17 、 -1.13% )

売買高  21億0466万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4041億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、利益確定売りが優先
 2.トランプ大統領側近の辞任や東芝の決算発表延期が下げを助長
 3.イエレンFRB議長の議会証言を見極めたいとの思惑も
 4.後場終盤に下げ幅を広げ日経平均は安値圏で着地
 5.個別物色意欲は旺盛で売買代金は2兆4000億円と増勢

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは142ドル高と3日連続で過去最高値更新。法人減税など、トランプ米大統領の経済政策に対する期待感から金融株や景気敏感株を中心に買いが優勢だった。

 東京市場では、欧米株高を受け若干買い優勢で始まったものの上値が重く、日経平均株価はすぐにマイナス圏に沈んだ。後場終盤には下げ足が加速した。

 14日の東京市場は前日の欧米株が総じて高く、米国株市場ではNYダウが大幅高で連日の最高値更新と世界的なリスクオンの流れが形成、これを受けて本日の東京市場も買い先行でスタートした。しかし、寄り後すぐに利益確定の売りに厚みが加わり、日経平均は前日比マイナス圏に沈み、その後も次第に水準を切り下げる展開に。後場に入るとトランプ大統領側近のフリン米大統領補佐官の辞任が伝わったことで全般相場は先物主導で一段安。さらに終盤になって下げ幅を広げ、日経平均は結局本日の安値圏で着地した。本日、明日の日程でイエレンFRB議長の上院、下院での議会証言が行われる見通しにあり、これを見極めたいとの思惑も持ち高を減らす動きにつながった。

 個別では、決算発表を延期した東芝<6502>が大商いのなか急落、ニコン<7731>は値下がり率トップに売り込まれた。アシックス<7936>、ネクスト<2120>が大幅安となったほか、ブイ・テクノロジー<7717>も大きく利食われた。NTT<9432>が軟調、キーエンス<6861>、ファナック<6954>も安い。パイオニア<6773>が売られ、塩野義製薬<4507>も下落した。
 半面、ミネベアミツミ<6479>が上昇、三井金属<5706>も物色人気となった。U-NEXT<9418>、アルバック<6728>がストップ高に買われ、オハラ<5218>やオプトホールディング<2389>も引けは若干緩んだものの、一時値幅制限いっぱいまで上値を伸ばした。市光工業<7244>が上昇、日本農薬<4997>も買われた。北越紀州製紙<3865>も大幅高となった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はミネベア <6479> 、東エレク <8035> 、北越紀州紙 <3865> 、アルプス <6770> 、ブリヂストン <5108> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約15円。うち8円はミネベア1銘柄によるもの。

 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、ファストリ <9983> 。押し下げ効果は約71円。


 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)ゴム製品、(2)非鉄金属、(3)パルプ・紙、(4)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)医薬品、(3)水産・農林業、(4)食料品、(5)情報・通信業。

■個別材料株

△オプトHD <2389>
 14.52%を上限とする自社株買いを実施。
△アイネスト <3390> [JQ]
 子会社を通じて新事業を開始。
△アカツキ <3932> [東証M]
 今期経常最高益予想を63%上乗せ。
△稀元素 <4082> [東証2]
 今期経常を一転16%増益・最高益。
△ぱど <4833> [JQG]
 RIZAPグループと資本業務提携し子会社に。
△アイビー <4918> [JQ]
 3.53%を上限に自社株買いを実施。
△サトーHD <6287>
 「エコナノ」が味の素の「鍋キューブ」外袋に採用。
△ミネベア <6479>
 2.82%を上限に自社株買いを実施。
△アルバック <6728>
 今期経常を一転42%増益・最高益に上方修正。
△ニュートンF <7169> [JQ]
 1.1%を上限に自社株買いを実施、今期配当を32円増額。

▼中村超硬 <6166> [東証M]
 今期最終を一転赤字に下方修正、配当も無配転落。
▼東芝 <6502>
 第3四半期の決算発表を1ヵ月延期。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)U-NEXT <9418> 、(2)オプトHD <2389> 、(3)アルバック <6728> 、(4)ミネベア <6479> 、(5)オハラ <5218> 、(6)三井金 <5706> 、(7)高砂香 <4914> 、(8)鈴木 <6785> 、(9)C&Fロジ <9099> 、(10)アジア投資 <8518> 。

 値下がり率上位10傑は(1)ニコン <7731> 、(2)ワールドHD <2429> 、(3)アシックス <7936> 、(4)ブイキューブ <3681> 、(5)ネクスト <2120> 、(6)前沢工業 <6489> 、(7)東芝 <6502> 、(8)モバクリ <3669> 、(9)Vテク <7717> 、(10)サイボウズ <4776> 。


【大引け】

 日経平均は前日比220.17円(1.13%)安の1万9238.98円。TOPIXは前日比15.08(0.97%)安の1539.12。出来高は概算で21億0466万株。値上がり銘柄数は676、値下がり銘柄数は1191となった。日経ジャスダック平均は2905.98円(2.57円高)。

[2017年2月14日]

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