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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アカツキ、アルバック、ミネベア

アカツキ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アカツキ <3932>  4,625円  +700 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 13日、アカツキ <3932> [東証M]が決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比2.2倍の30.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォン向けゲーム「ドラゴンボールZドッカンバトル」「サウザンドメモリーズ」といった既存タイトルの利用者拡大で、課金収入が大きく伸びたことが寄与。業績好調に伴い、17年3月期の連結経常利益を従来予想の24億円→39億円に62.5%上方修正。増益率が21.6%増→97.6%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■アルバック <6728>  4,745円  +700 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 13日、アルバック <6728> が17年6月期の連結経常利益を従来予想の180億円→260億円に44.4%上方修正。従来の2.0%減益予想から一転して41.5%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。。主力の真空機器事業で大型液晶パネル製造装置や有機ELディスプレー製造装置の販売が伸び、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。

■ミネベアミツミ <6479>  1,414円  +202 円 (+16.7%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 13日、ミネベアミツミ <6479> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.82%にあたる1200万株(金額で150億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月14日から9月22日まで。同時に、17年3月期の連結経常利益を従来予想の440億円→470億円に6.8%上方修正。従来の5.7%減益から一転して0.7%増益見通しとなったことも買いに拍車を掛けた。

■USEN <4842>  460円  +60 円 (+15.0%)  本日終値
 13日、USEN <4842> [JQ]に対してU-NEXT <9418> の子会社がTOB(株式公開買い付け)を実施し、経営統合を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を15.3%上回る1株461円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は2月14日から3月28日まで。また、U-NEXTも買い気配で始まっている。

■三井金属 <5706>  371円  +43 円 (+13.1%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 13日、三井金属 <5706> が17年3月期の連結経常損益を従来予想の140億円の黒字→240億円の黒字(前期は112億円の赤字)に71.4%上方修正したことが買い材料視された。プリント配線基板用銅箔など機能材料の販売が想定より伸びることが寄与。円安による採算改善に加え、金属価格の上昇で在庫評価が改善することも利益を大きく押し上げる。

■高砂香料工業 <4914>  3,570円  +360 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 13日、高砂香料工業 <4914> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の43億円→70億円に62.8%上方修正。従来の28.8%減益予想から一転して16.0%増益見通しとなったことが買い材料視された。米国子会社の収益が想定以上に伸びることが寄与。足元の円安による為替差損益の改善なども利益上振れに貢献する。

■ユニオンツール <6278>  3,385円  +245 円 (+7.8%)  本日終値
 ユニオンツール<6278>や日本トムソン<6480>、DMG森精機<6141>、不二越<6474>など機械株の一角が高い。13日に発表された10~12月期国内総生産(GDP)では民間設備投資は、前期比年率で3.8%増と堅調だった。また、米国のトランプ大統領による減税やインフラ投資など拡張的な財政政策は需要拡大を通じ設備投資の回復につながり、日本の機械メーカーにはプラスに働くとの期待が出ている。

■レーサム <8890>  915円  +65 円 (+7.7%)  本日終値
 レーサム<8890>が続急騰、前週末の好決算発表を手掛かり材料に短期資金の流入が加速した。同社は富裕層向けに投資用不動産を売却する流動化ビジネスを展開。商業ビルなどの投資物件が絶好調で業績を牽引している。前週末に発表した、17年3月期第3四半期累計(2016年4月~12月)の連結売上高は290億3700万円(前年同期比39.8%増)、営業利益は60億300万円(同49.7%増)と高水準の変化をみせている。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、営業利益62億8000万円(同12.0%増)に対する進捗率は約96%に達しており、増額期待が株価を押し上げている格好だ。

■東和薬品 <4553>  4,825円  +330 円 (+7.3%)  本日終値
 13日、後発医薬品大手の東和薬品 <4553> が決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比27.2%減の64.9億円に減ったが、通期計画の51億円を既に27.4%も上回っていることが買い材料視された。後発医薬品の使用促進策が追い風となり増収を確保したものの、薬価改定で既存品の薬価が大幅に低下したことが響き減益となった。だた、昨年11月からの急速な円安を受けてデリバティブ評価益を計上したことで通期計画を大きく上回っている。

■北越紀州製紙 <3865>  741円  +46 円 (+6.6%)  本日終値
 北越紀州製紙<3865>が大幅に3日続伸。13日の取引終了後に発表した第3四半期(16年4~12月)決算が好調だったことを好感する買いが流入した。同期の連結純利益は前年同期比2.7倍の69億5700万円だった。前期にカナダの紙パルプ会社を買収し北米での販売が伸びた。11月までの円高で原燃料のコストが低下したことも利益を押し上げた

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