市場ニュース

戻る
 

【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、円高進行で輸出株中心に売り (2月7日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  18844.12
高値  18970.58(13:57)
安値  18805.32(09:43)
大引け 18910.78(前日比 -65.93 、 -0.35% )

売買高  16億9448万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0610億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は円高進行が嫌気され3日ぶりに反落
 2.10日の日米首脳会談を控え様子見ムードが強い
 3.途中急速下げ渋るも、後場後半は手仕舞い売りで再度軟化
 4.トヨタは今期業績予想増額も地合い悪に流され軟調に
 5.ディスコが値を飛ばすなど好業績銘柄への物色意欲は健在

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは19ドル安と小反落。トランプ米大統領の政権運営への不透明感や前週末に上昇した反動による利益確定売りが優勢だった。

 東京市場では売り優勢で始まったが、その後は押し目買いに下げ渋る動きとなった。ただ、後場後半は再度売りに押されるかたちでやや下げ幅を広げた。

 7日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに小幅ながら安かったほか、外国為替市場では1ドル=111円台後半の円高に振れたことで、主力輸出株中心に売りに押される展開を余儀なくされた。ただ、その後は為替動向を横目に下げ渋る動きをみせた。企業の決算発表が佳境入りとなるなか、好決算銘柄が買われ全体地合いを支えるかたちとなっている。日銀のETF買いの思惑もあり、これを拠り所に下値では押し目買いの動きも観測された。先物主導のインデックス買い効果も反映され、日経平均は一時前日終値近辺まで戻る局面もあった。しかし、10日の日米首脳会談を前に一段と上値を買う動きには発展しなかった。後場後半は手仕舞い売りに再び軟化した。東証1部の売買代金は2兆円台に乗せたものの1月30日以来の低水準となった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、任天堂<7974>も下値を探る展開となった。ファーストリテイリング<9983>も下げた。デンソー<6902>が売りに押され、ドンキホーテホールディングス<7532>は大幅安。ケーヒン<7251>、ニチコン<6996>が急落。サンケン電気<6707>、ハーツユナイテッドグループ<3676>などの下落も目を引く。
 半面、ディスコ<6146>が急騰。住友金属鉱山<5713>が堅調、SCREENホールディングス<7735>も買われた。ノーリツ鋼機<7744>、日本ケミコン<6997>が値を飛ばし、日本冶金工業<5480>、日本カーボン<5302>も物色人気となった。タカタ<7312>もリバウンドに転じている。マルハニチロ<1333>が買いを集めたほか、IHI<7013>、東京建物<8804>なども上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、ホンダ <7267> 、住友鉱 <5713> 、菱地所 <8802> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約18円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、トヨタ <7203> 、デンソー <6902> 、ユニファミマ <8028> 、トレンド <4704> 。押し下げ効果は約38円。うち20円はファストリ1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)空運業、(3)不動産業、(4)その他金融業、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)鉱業、(3)輸送用機器、(4)保険業、(5)小売業。

■個別材料株

△T-BASE <3415> [東証M]
 東証1部への市場変更が確定。
△ウイルプラス <3538> [JQ]
 17年6月期上期経常を51%上方修正。
△リネットJ <3556> [東証M]
 1→5の株式分割を実施。
△カーボン <5302>
 16年12月期営業損益は赤字幅縮小。
△冶金工 <5480>
 今期経常を43%上方修正、未定だった配当は1円増配。
△ディスコ <6146>
 今期経常を一転微増益・最高益に上方修正、配当も65円増額。
△サンテック <6777> [JQ]
 今期経常を55%上方修正。
△日ケミコン <6997>
 今期経常を一転72%増益に上方修正。
△ノーリツ鋼機 <7744>
 4-12月期(3Q累計)税引き前が72%増益。
△福山運 <9075>
 1.21%を上限に自社株買いを実施。

▼アズジェント <4288> [JQ]
 東証が信用規制。
▼日本マイクロ <6871>
 第1四半期は7割強の営業減益。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ディスコ <6146> 、(2)ノーリツ鋼機 <7744> 、(3)レック <7874> 、(4)スミダコーポ <6817> 、(5)日ケミコン <6997> 、(6)ティア <2485> 、(7)福山運 <9075> 、(8)タカタ <7312> 、(9)GMO-PG <3769> 、(10)カーボン <5302> 。

 値下がり率上位10傑は(1)日本マイクロ <6871> 、(2)ツクイ <2398> 、(3)ケーヒン <7251> 、(4)ニチコン <6996> 、(5)GMOクラウ <3788> 、(6)ジャスト <4686> 、(7)クリナップ <7955> 、(8)西松屋チェ <7545> 、(9)HUG <3676> 、(10)エムアップ <3661> 。

【大引け】

 日経平均は前日比65.93円(0.35%)安の1万8910.78円。TOPIXは前日比4.27(0.28%)安の1516.15。出来高は概算で16億9448万株。値上がり銘柄数は562、値下がり銘柄数は1291となった。日経ジャスダック平均は2875.16円(2.44円高)。

[2017年2月7日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均