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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):太陽誘電、ソニー、日本マイクロ

太陽誘電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■太陽誘電 <6976>  1,391円  +23 円 (+1.7%)  本日終値
 太陽誘電<6976>が3日続伸。6日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高を2250億円から2300億円(前期比4.3%減)へ、営業利益を100億円から120億円(同48.7%減)へ、最終利益を30億円から50億円(同66.1%減)へ上方修正したことが好感された。円安基調に転じている為替相場の影響を勘案した。なお、第4四半期の前提為替レートは1ドル=113円としている。あわせて発表した第3四半期累計の連結決算は売上高1732億1700万円(前年同期比6.9%減)、営業利益95億8900万円(同54.5%減)、最終利益49億7400万円(同65.4%減)だった。複合デバイスなど好調に推移したが、海外子会社の事業構造改善費用で約22億円特別損失を計上したほか、第3四半期の前提為替レートは106.36円と前年同期と比べて15円18銭の円高となったことも響いた。

■ソニー <6758>  3,599円  +10 円 (+0.3%)  本日終値
 ソニー<6758>が3日続伸。株価は連日の昨年来高値に買われた。岩井コスモ証券は6日、同社株の投資判断の「A」を継続するとともに目標株価は3800円から4100円に引き上げた。17年3月期の予想連結営業利益は前期比18%減の2400億円が見込まれているが、今期には熊本の震災や映画関連で合計2000億円程度の減益要因が含まれていることを指摘。ただ、この減益要因は一過性であり、来期には解消される。また、第4四半期(1~3月)の想定為替レートは1ドル=118円前後としている。同社の場合、計算上、1円の円高は営業利益での17億円の増額要因となる。同証券では、18年3月期も好調な事業環境が継続するとみており、営業利益は4500億円前後への大幅増益を予想している。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,664円  +11 円 (+0.1%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が堅調。全般リスクオフ相場で主力株が軟調な展開を強いられるなかでしぶとく続伸する強さをみせた。市場では「トランプ大統領の保護主義的な政策姿勢がグローバル展開する企業にとって大きなプレッシャーとなっている。そのなか、同社は昨年の大統領選でトランプ氏が勝利した後、孫社長がいち早くトランプタワーで面会して米国の雇用創出に協力する構えをみせたことで、トランプの懐に入った企業として買い安心感がある」(準大手証券ストラテジスト)と指摘する。直近は信用取組も売り残が増加する一方、買い残が減少しており、需給関係も改善傾向をたどっている。決算発表を明日に控えていることもあって、市場の関心が高まっている。

■オプテックスグループ <6914>  2,836円  +1 円 (+0.0%)  本日終値
 オプテックスグループ<6914>がしっかり。この日、不動産総合マネジメントを手掛けるザイマックス(東京都港区)と共同で、建物運営管理のIoT(モノのインターネット)サービス構築に向けた共同実証実験を開始したと発表した。今回の実証実験は、安心・安全であるべき建物の盲点であった看板の状態監視および保守に関して、IoTを活用した遠隔監視と保守サービス運用の実現に向けて、技術とサービスの有効性の検証と課題の明確化を行うのが狙い。傾きや揺れを計測するセンサ端末を看板に設置し、そのデータをクラウド上に蓄積。取得したデータの有効性、技術的な検証、運用方法の確立を目指しており、既に20基(東京都11基、愛知県6基、大阪府3基)でフィールドテスト(施工性、耐久性、データ収集など)を開始しているという。

■日本マイクロニクス <6871>  936円  -180 円 (-16.1%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 日本マイクロニクス<6871>が急反落。6日の取引終了後に発表した第1四半期(16年10~12月)連結決算が、売上高68億4500万円(前年同期比6.1%減)、営業利益2億1400万円(同71.2%減)、純利益1億3300万円(同69.6%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。主力のプローブカードは、DRAM市況の回復やNAND需要の増加でメモリ向けアドバンストプローブカードの需要は徐々に回復しているものの、前年同期にモバイル端末向けが高需要であった反動が大きかった。半導体装置関連などは堅調だったものの、プローブカードの不調を補うまでには至らなかった。なお、17年9月期通期業績予想は売上高300億円(前期比15.2%増)、営業利益20億円(同24.7%増)、純利益15億円(同2.9倍)の従来予想を据え置いている。

■ツクイ <2398>  667円  -110 円 (-14.2%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 6日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は58%増益も対通期進捗は過去平均を下回る」が嫌気された。ツクイ <2398> が2月6日大引け後(15:30)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期非連結比57.6%増の32.1億円に拡大したが、通期計画の44.5億円に対する進捗率は72.1%にとどまり、5年平均の81.7%も下回った。
  ⇒⇒ツクイの詳しい業績推移表を見る

■ジャストシステム <4686>  1,129円  -106 円 (-8.6%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 6日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は6%減益」が嫌気された。ジャストシステム <4686> が2月6日大引け後(16:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比7.8%増の42.4億円に伸びた。
  ⇒⇒ジャストシステムの詳しい業績推移表を見る

■クリナップ <7955>  822円  -76 円 (-8.5%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 6日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は5%減益」が嫌気された。クリナップ <7955> が2月6日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比51.8%増の23.6億円に拡大し、通期計画の22億円に対する進捗率が107.5%とすでに上回ったが、5年平均の123.4%を下回った。
  ⇒⇒クリナップの詳しい業績推移表を見る

■西松屋チェーン <7545>  1,317円  -118 円 (-8.2%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 西松屋チェーン<7545>が急落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付で、投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」とし、目標株価を1650円から1490円へ引き下げたことが弱材料視されている。同証券によると、これまでの業績改善ストーリーが、11月以降の円安の影響で、来期以降については描きづらくなったとしている。17年2月期は「納期管理徹底に伴う的確な商品投入」「製造業からスカウトした技術者が開発したPB商品拡充」といった会社施策の効果のほか「円高効果」もあって業績は大幅に伸長。さらに、会社施策の効果は続くとみているが、リスクとみてきた急激な円安が起きたことで、18年2月期には利益成長にブレーキがかかる可能性が高まったと指摘している。

●ストップ高銘柄
 オリバー <7959>  1,940円  +400 円 (+26.0%) ストップ高   本日終値
 DWセラピ研 <4576>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 朝日ラバー <5162>  1,058円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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