市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):中山鋼、シンフォニア、住友鉱

中山鋼 <日足> 「株探」多機能チャートより
■船井総研HD <9757>  1,838円  +98 円 (+5.6%)  本日終値
 6日に決算を発表。「今期経常は1%増で5期連続最高益、3円増配へ」が好感された。船井総研ホールディングス <9757> が2月6日大引け後(15:30)に決算を発表。16年12月期の連結経常利益は前の期比4.7%増の38.6億円になり、従来予想の36億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。17年12月期は前期比0.9%増の39億円とほぼ横ばいを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、8期連続増益になる。
  ⇒⇒船井総研HDの詳しい業績推移表を見る

■中山製鋼所 <5408>  786円  +32 円 (+4.2%)  本日終値
 6日、中山製鋼所 <5408> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の39億円→54億円に38.5%上方修正。従来の21.8%減益予想から一転して8.3%増益見通しとなったことが買い材料視された。鋼材製品の販売が想定より伸び、売上が計画を上回ることが寄与。歩留まり向上などの操業改善によるコスト削減なども利益を押し上げる。併せて、財務基盤が安定してきたことを踏まえ、従来未定としていた期末一括配当を5円実施し、8期ぶりに復配する方針としたことも支援材料となった。

■シンフォニア <6507>  300円  +12 円 (+4.2%)  本日終値
 シンフォニアテクノロジー<6507>が後場に入って急伸し、昨年来高値を更新した。同社はきょう午後1時30分過ぎに、17年3月期第3四半期累計(16年4~12月)の連結経常利益が15億8200万円(前年同期比2.1倍)になったと発表。10~12月期では9億6600万円(前年同期比2.9倍)となっている。また、今年5月に創業100周年を迎えることを記念し、17年3月期末に記念配2円を実施することを明らかにしたことも好材料視されているもよう。この結果、期末一括配当は普通配5円と合わせた7円(前期実績は4円)となる。

■住友金属鉱山 <5713>  1,626円  +58 円 (+3.7%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が高い。午後1時30分ごろ、17年3月期の連結業績予想について、売上高を7140億円から7750億円(前期比9.4%減)へ、営業利益を480億円から760億円(同27.3%増)へ上方修正したことが好感された。非鉄金属価格が前回予想発表時に比べて上昇したほか、為替で急速に円安が進行したことなどを踏まえ、銅や金、ニッケル価格などの主要非鉄金属価格と為替の前提レートを見直したことが要因としている。なお最終損益は、チリのシエラゴルダ鉱山社において第3四半期に減損損失が計上されたことに伴い、持ち分法による投資損失を計上したため、190億円の黒字から150億円の赤字(前期3億900万円の赤字)へ下方修正したが、サプライズはないとの見方が強い。同時に発表した第3四半期累計(16年4~12月)決算は、売上高5644億6000万円(前年同期比14.6%減)、営業利益479億9800万円(同19.4%減)、最終損益328億2900万円の赤字(前年同期107億1900万円の黒字)だった。

■東京建物 <8804>  1,534円  +51 円 (+3.4%)  本日終値
 6日、東京建物 <8804> が決算を発表。16年12月期の連結経常利益は前の期比23.5%増の306億円で着地。続く17年12月期も前期比15.9%増の355億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は都市部の大型マンションが完成し、販売戸数が大幅に伸びることで住宅事業の収益が急回復する。業績好調に伴い、前期の年間配当を24円→26円に増額し、今期も前期比2円増の28円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■スクリン <7735>  7,050円  +210 円 (+3.1%)  本日終値
 SCREENホールディングス<7735>が4日ぶりに反発。6日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を2840億円から2940億円(前期比13.2%増)へ、営業利益を290億円から310億円(同31.6%増)へ、純利益を230億円から245億円(同30.2%増)へ上方修正したことが好感された。ファウンドリーで微細化投資が活発化していることや、大容量データサーバー向けなどにメモリーメーカーの設備投資も堅調に推移していることを受けて、セミコンダクターソリューション事業の売上高・利益が想定を上回る見込みとなったことが要因という。また、業績予想の修正に伴い、従来70円を予定していた期末一括配当を5円増額して75円にするとあわせて発表しており、これも好材料視された。なお、第3四半期累計(16年4~12月)決算は、売上高2100億1500万円(前年同期比14.9%増)、営業利益213億2700万円(同42.4%増)、純利益163億3700万円(同36.5%増)だった。同時に、33万株(発行済み株数の0.70%)、または20億円を上限とする自社株買いを発表している。取得期間は2月7日から3月31日まで。株主還元および資本効率の向上を図るためとしている。

■旭化成 <3407>  1,052円  +22.5 円 (+2.2%)  本日終値
 旭化成<3407>が7日ぶり反発。前引け時点では小幅マイナス圏にあったが、後場に入り一気に買いに厚みが加わっている。きょう午後1時に17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1兆8300億円から1兆8700億円(前期比3.7%減)へ、営業利益を1450億円から1530億円(同7.4%減)へ、最終利益を990億円から1060億円(同15.5%増)へそれぞれ増額した。ケミカル・繊維事業をはじめマテリアル部門での収益改善の度合いが会社側の想定を上回る。医薬・医療機器事業でもコスト削減効果が発現し利益率向上につながっている。

■デンカ <4061>  567円  +12 円 (+2.2%)  本日終値
 デンカ<4061>は前場終盤に切り返しプラスに転じた。午前11時ごろ、17年3月期の連結業績予想について、売上高は従来予想の3600億円(前期比2.7%減)を据え置いたものの、営業利益を240億円から250億円(同18.4%減)へ、純利益を165億円から170億円(同12.7%減)へ上方修正したことが好感された。上方修正は、為替が11月以降円安で推移し、クロロプレンゴムなどの輸出製品の手取りが増加していることに加えて、LED用蛍光体や電子部品・半導体搬送用部材の機能フィルムの販売が好調なことなどが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(16年4~12月)決算は、売上高2667億4000万円(前年同期比3.9%減)、営業利益187億5900万円(同19.7%減)、純利益135億5400万円(同14.6%減)だった。

■三菱地所 <8802>  2,194.5円  +45.5 円 (+2.1%)  本日終値
 三菱地所<8802>が反発。同社は6日取引終了後に17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高にあたる営業収益を1兆1290億円から1兆1250億円(前期比11.5%増)微減額したが、営業利益を1800億円から1850億円(同11.3%増)へ、最終利益を900億円から950億円(同13.9%増)へ上方修正しており、利益増額修正は今期に入り2度目ということもあって、買いを誘導している。また、東京建物<8804>は3日続伸。同社は同日取引終了後に本決算を発表、17年12月期の連結業績予想については、営業収益が2550億円(前期比0.2%増)、営業利益は420億円(同15.5%増)、最終利益は220億円(同11.4%増)と前期の増益決算に続き今期も2ケタ増益を見込んでいることから、これがポジティブ視された。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均