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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

UNITED <日足> 「株探」多機能チャートより

■ユナイテッド <2497>  1,897円 (+121円、+6.8%)

 ユナイテッド <2497> [東証M] が急反発。31日大引け後(15:30)に決算を発表。「今期営業を35%上方修正」が好感された。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結営業利益は前年同期比42.7%減の7.5億円に落ち込んだ。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の8.5億円→11.5億円(前期は15億円)に35.3%上方修正し、減益率が43.7%減→23.8%減に縮小する見通しとなった。

■オリコ <8585>  221円 (+14円、+6.8%)

 オリエントコーポレーション <8585> が3日ぶり急反発。31日、同社が従来未定としていた期末一括配当を2円実施し、2006年3月期以来11期ぶりに復配する方針としたことが買い材料視された。同社を取り巻く環境や足元の業績動向から、収益基盤が安定したと判断し復配することを決定した。同時に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比25.3%増の268億円に伸びて着地したことも支援材料となった。

■新明和工業 <7224>  1,129円 (+71円、+6.7%)

 新明和工業 <7224> が急反発。31日大引け後(16:00)に決算を発表。「今期経常を14%上方修正」が好感された。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比25.2%減の90.4億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の111億円→126億円(前期は155億円)に13.5%上方修正し、減益率が28.8%減→19.2%減に縮小する見通しとなった。

■日信工業 <7230>  1,990円 (+121円、+6.5%)

 日信工業 <7230> が急反発。31日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。「今期税引き前を28%上方修正」が好感された。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比30.9%増の105億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の90億円→115億円(前期は74億円)に27.8%上方修正し、増益率が21.5%増→55.3%増に拡大する見通しとなった。

■オムロン <6645>  4,935円 (+300円、+6.5%)

 オムロン <6645> が急反発し、昨年来高値を更新した。31日、同社が17年3月期の連結税引き前利益を従来予想の550億円→625億円に13.6%上方修正し、減益率が16.3%減→4.9%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。中国や韓国向けに制御機器の販売が伸びるほか、円安による収益押し上げ効果が寄与する。なお、第4四半期の前提為替レートを1ドル=100円→110円に見直した。

■トプコン <7732>  1,839円 (+103円、+5.9%)

 トプコン <7732> が急反発。1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は黒字浮上」が好感された。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.8%減の30億円に減り、通期計画の75億円に対する進捗率は40.1%となり、5年平均の39.0%とほぼ同水準だった。

■Jパワー <9513>  2,773円 (+150円、+5.7%)

 Jパワー <9513> が3日ぶり急反発。31日大引け後(16:30)に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は15%増益・通期計画を超過」が好感された。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比14.8%増の632億円に伸び、通期計画の530億円に対する進捗率が119.4%とすでに上回り、さらに5年平均の104.1%も超えた。

■日東電工 <6988>  9,450円 (+507円、+5.7%)

 日東電工 <6988> が急反発し、昨年来高値更新。31日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を7200億円から7600億円(前期比4.2%減)へ、営業利益を700億円から850億円(同17.0%減)へ、純利益を500億円から610億円(同25.3%減)へ上方修正したことが好感された。当第3四半期に米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社と臓器線維症治療薬についての独占的ライセンス契約を締結し、契約一時金1億ドルを計上したことが要因。なお、第4四半期以降の為替レートは1ドル=115円を前提としているという。同時に発表した第3四半期累計(16年4-12月)決算は、売上高5662億1500万円(前年同期比9.2%減)、営業利益647億8300万円(同27.7%減)、純利益462億2300万円(同34.4%減)だった。

■TOKAI <3167>  850円 (+45円、+5.6%)

 TOKAIホールディングス <3167> が急反発し、上場来高値を更新。31日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年4-12月)連結決算が、売上高1274億3200万円(前年同期比2.1%減)、営業利益81億9300万円(同2.0倍)、純利益は48億5000万円(同3.5倍)と大幅増益となったことが好感された。重点施策と位置づけている光コラボが、前期に行った積極的な販促が奏功し収益を改善させたほか、アクア(宅配水)事業も販売戦略の転換などが奏功し中間期に続いて黒字化を達成した。なお、17年3月期通期業績予想は、売上高1797億円(前期比0.7%減)、営業利益127億5000万円(同54.7%増)、純利益65億円(同88.0%増)の従来予想を据え置いている。同時に、MVNO事業に本格参入し、格安SIMサービス「LIBMO」を開始すると発表しており、新事業への期待感も買いにつながったようだ。

■セリア <2782>  8,090円 (+420円、+5.5%)

 セリア <2782> が続急伸。同社は31日取引終了後、17年3月期の単独業績予想の修正を発表。売上高を1435億円から1443億円(前期比10.2%増)へ、営業利益を141億円から146億円(同21.5%増)へ、最終利益を97億円から100億円(同25.8%増)にそれぞれ増額しており、これを評価する買いを引き寄せた。トランプ発言を受けた円高進行など主力輸出株に逆風材料が意識されているが、同社にとって円高は輸入コストの低下をもたらすことでプラスに働く。また、積極的な出店攻勢が商品ラインアップ充実による集客増と合わせて、収益を押し上げている格好だ。

■日本化薬 <4272>  1,555円 (+78円、+5.3%)

 日本化薬 <4272> が急反発。31日大引け後(16:00)に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は31%増益」が好感された。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比3.6%減の157億円に減ったが、通期計画の170億円に対する進捗率は92.4%に達し、3年平均の78.4%も上回った。

■日本ガイシ <5333>  2,330円 (+110円、+5.0%)

 日本ガイシ <5333> が急反発。31日、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の540億円→640億円に18.5%上方修正。減益率が33.7%減→21.5%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。中国の自動車向けに排ガス浄化用セラミックスが伸びるほか、半導体製造装置用セラミックスの需要も増加することが寄与。円安による収益押し上げ効果も上振れに貢献する。なお、第4四半期の前提為替レートを1ドル=110円→115円に見直した。

■日本ライフライン <7575>  2,201円 (+91円、+4.3%)

 日本ライフライン <7575> が大幅反発。31日、同社が決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比2.2倍の57.3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。EPカテーテルを中心とする利益率の高い自社製品が大きく伸びたことが寄与。昨年導入した外科関連製品や心臓ペースメーカーの販売増加なども収益を押し上げた。通期計画の69.3億円に対する進捗率は82.7%に達しており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の17.5円→30円に大幅増額修正したことも買いに拍車を掛けた。

■JFE <5411>  2,066.5円 (+84.5円、+4.3%)

 ジェイ エフ イー ホールディングス <5411> 、新日鉄住金 <5401> などが買い優勢となり、業種別値上がり率で「鉄鋼」は33業種中トップに買われた。ここ世界的な景況感の改善や米国や中国のインフラ投資拡大の流れを背景に産業資材としての鋼材へのニーズが高まっている。中国の鉄鋼の過剰生産による供給過剰も、直近は中国が国内の鉄鋼生産能力を削減する方針にあり風向きが変わった。「米国でもUSスチールなどの株価が上昇基調にあり、東京市場でも大手鉄鋼株をはじめとして水準訂正期待が高まっている」(国内準大手証券)という。原料炭の値下がりで足もとコスト面が改善していることもポイントだ。そうしたなか、31日取引終了後にJFEが17年3月期の連結業績予想の修正を発表。為替の円安メリットや在庫評価益が貢献して営業利益を500億円から800億円(同11.7%減)へ、最終利益を150億円から500億円(同48.6%増)へ増額修正しており、これも買い手掛かり材料となった。

■ニチハ <7943>  3,000円 (+104円、+3.6%)

 ニチハ <7943> が大幅高。31日、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の109億円→130億円に19.3%上方修正。増益率が32.7%増→58.3%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績の上方修正は9月に続き、2回目。国内外で主力の窯業系外装材の販売が想定より伸びることが寄与。合理化効果やコスト削減も利益を押し上げる。業績上30日終値ベースの予想PERが13.9倍→11.4倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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