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【特集】ニトリが大株主に躍り出たエディオンには「買い」、SBG傘下のSBには「売り」で勝負
すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 マック・チェリーさんの場合-最終回
■(マック・チェリーさん・30代・男性)のプロフィール:
約20年間で100万円を、5億4000万円に増やした兼業投資家。資産拡大の原動力が、M&A(合併・買収)やTOB(株式公開買い付け)に着目したイベント・カタリスト投資。株式投資を始めたのは中学生のとき。同級生の間で大手証券会社提供の仮想株式投資ゲームが流行、また当時、村上ファンドが世間を賑わしたこともきっかけになった。親から援助を受けて、証券口座を開くと、不祥事を起こした三菱自動車に投資し、リターンを生んだ。新卒入社したメガバンクでは、大企業の資本戦略を支援する業務などに従事し、現在は家業の不動産会社の経営に関わる。趣味はゴルフ、サウナ、食べ歩き。
第1回記事「狙うは親子上場、『割安・上場子会社』に先回り投資で5億円超え」を読む
第2回記事「540倍化のすご腕さんが、親子上場の解消で今期待の銘柄とは!」を読む
第3回記事「ウエルシアにC&Fロジ、親子上場の解消以外で勝った技」を読む
マック・チェリーさん(ハンドルネーム)のシリーズ最終回は、引き続き、「割安・上場子会社狙い」以外の勝ち技を紹介する。
前回に続いて短期の需給期待で銘柄を選んだり、テーマ性を持つオーナー企業にカタリスト(株価変動のきっかけ)を求めたりする手法や、配当狙いやアメ株についても触れる。
需給狙いで期待するエディオン
まず短期の需給狙いで、足元でロングしているのが、家電量販大手のエディオン<2730>だ。今年1月に取得を開始し、保有を継続している(下のチャート)。
■エディオンの日足チャート(2023年12月末~)
エディオン株に注目したのは、同社の大株主に名を連ねるニトリホールディングス<9843>と、一層の関係強化に動くのではとの期待からだ。
ニトリHDとエディオンは22年4月に資本業務提携。その一環で、ニトリはエディオン株の保有比率が9.1%の大株主になっている(23年9月末時点)。
一連の動きから、マック・チェリーさんは今後、ニトリがエディオンをTOB(株式公開買付)し、保有比率を高める可能性を想定している。
わずかな保有比率の引き上げから将来像を描く
というのも、マック・チェリーさんは、ニトリとエディオンの将来像を、ヤマダホールディングス<9831>と旧・大塚家具を傘下に入れた姿を投影している。ヤマダ・大塚の先行例から、「家電と家具の組み合わせはシナジーが期待できる」というのが本人の感想だ。
ニトリがTOBするとの期待は、同社がエディオン株の保有比率を引き上げたことがある。22年9月末時点では8.6%だったが、半年後の23年3月末には9.1%に上がっている。
この両社は、23年12月に共同開発した製品の販売を始めるなど事業提携面でも進捗が見られている。「今後、両社の資本関係がさら強まる動きに出ても不思議はない」と、マック・チェリーさんは考えている。
■エディオンの大株主一覧
コロナ禍にSB株を空売り、また円谷フィHDに注目した理由
反対に、大株主の出資比率が下がることによる需給悪化を想定してショートを行うケースもある。
近年の成功事例は2020年の夏前に空売りした、ソフトバンクグループ<9984>の中核子会社、ソフトバンク<9434>だ。
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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登場する銘柄
取材・文/真弓重孝、高山英聖
イラスト:福島由恵
約20年間で100万円を、5億4000万円に増やした兼業投資家。資産拡大の原動力が、M&A(合併・買収)やTOB(株式公開買い付け)に着目したイベント・カタリスト投資。株式投資を始めたのは中学生のとき。同級生の間で大手証券会社提供の仮想株式投資ゲームが流行、また当時、村上ファンドが世間を賑わしたこともきっかけになった。親から援助を受けて、証券口座を開くと、不祥事を起こした三菱自動車に投資し、リターンを生んだ。新卒入社したメガバンクでは、大企業の資本戦略を支援する業務などに従事し、現在は家業の不動産会社の経営に関わる。趣味はゴルフ、サウナ、食べ歩き。
第1回記事「狙うは親子上場、『割安・上場子会社』に先回り投資で5億円超え」を読む
第2回記事「540倍化のすご腕さんが、親子上場の解消で今期待の銘柄とは!」を読む
第3回記事「ウエルシアにC&Fロジ、親子上場の解消以外で勝った技」を読む
マック・チェリーさん(ハンドルネーム)のシリーズ最終回は、引き続き、「割安・上場子会社狙い」以外の勝ち技を紹介する。
前回に続いて短期の需給期待で銘柄を選んだり、テーマ性を持つオーナー企業にカタリスト(株価変動のきっかけ)を求めたりする手法や、配当狙いやアメ株についても触れる。
需給狙いで期待するエディオン
まず短期の需給狙いで、足元でロングしているのが、家電量販大手のエディオン<2730>だ。今年1月に取得を開始し、保有を継続している(下のチャート)。
■エディオンの日足チャート(2023年12月末~)
注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同
エディオン株に注目したのは、同社の大株主に名を連ねるニトリホールディングス<9843>と、一層の関係強化に動くのではとの期待からだ。
ニトリHDとエディオンは22年4月に資本業務提携。その一環で、ニトリはエディオン株の保有比率が9.1%の大株主になっている(23年9月末時点)。
一連の動きから、マック・チェリーさんは今後、ニトリがエディオンをTOB(株式公開買付)し、保有比率を高める可能性を想定している。
わずかな保有比率の引き上げから将来像を描く
というのも、マック・チェリーさんは、ニトリとエディオンの将来像を、ヤマダホールディングス<9831>と旧・大塚家具を傘下に入れた姿を投影している。ヤマダ・大塚の先行例から、「家電と家具の組み合わせはシナジーが期待できる」というのが本人の感想だ。
ニトリがTOBするとの期待は、同社がエディオン株の保有比率を引き上げたことがある。22年9月末時点では8.6%だったが、半年後の23年3月末には9.1%に上がっている。
この両社は、23年12月に共同開発した製品の販売を始めるなど事業提携面でも進捗が見られている。「今後、両社の資本関係がさら強まる動きに出ても不思議はない」と、マック・チェリーさんは考えている。
■エディオンの大株主一覧
コロナ禍にSB株を空売り、また円谷フィHDに注目した理由
反対に、大株主の出資比率が下がることによる需給悪化を想定してショートを行うケースもある。
近年の成功事例は2020年の夏前に空売りした、ソフトバンクグループ<9984>の中核子会社、ソフトバンク<9434>だ。
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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