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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):キヤノンMJ、アンリツ、スタンレー

キヤノンMJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■キヤノンMJ <8060>  2,156円  +213 円 (+11.0%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 キヤノンマーケティングジャパン<8060>が急伸。同社は30日取引終了後に、前16年12月期通期の連結決算を発表。収益性の高いサービスやソリューションが順調に推移したことや業務効率化による生産性向上などが寄与し、営業利益は276億7600万円(前の期比3.9%増)で着地した。また、期末配当を従来計画から5円増額の30円とし、中間配20円とあわせた年間配当を50円とした。なお、今17年12月期通期の連結営業利益は288億円(前期比4.1%増)を見込み、年間配当は前期と同額の50円を計画している。

■かどや製油 <2612>  4,705円  +455 円 (+10.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 30日、かどや製油 <2612> が17年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の25億円→33億円に32.0%上方修正。増益率が9.6%増→44.6%増に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。家庭用ごま油や練りごまの販売が伸び、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の70円→110円(前期は60円)に大幅増額修正した。前日終値ベースの期末配当利回りは2.59%に上昇し、配当取りを狙う買いも向かった。

■サックスバー <9990>  1,227円  +104 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 30日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は4%増益」が好感された。サックスバー ホールディングス <9990> が1月30日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.9%減の32.5億円に減り、通期計画の46.8億円に対する進捗率は69.4%となり、5年平均の69.3%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒サックスバーの詳しい業績推移表を見る

■アンリツ <6754>  780円  +65 円 (+9.1%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 アンリツ<6754>が3連騰。同社が30日取引終了後に発表した17年3月期第3四半期累計(16年4月~12月)の連結決算は、売上高が622億6400万円(前年同期比13.8%減)、営業利益は16億6900万円(同67.8%減)と低調だった、しかし、株価は既に今期業績悪を織り込んでおり、出尽くし感から空売り筋の買い戻しを誘発しミニ踏み上げ相場の様相を呈している。通信計測機器大手で、第5世代の通信方式である5G関連開発で特需を享受するとの思惑も浮上している。

■プリマハム <2281>  441円  +34 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 プリマハム<2281>が急反発。この日寄り前、17年3月期の連結業績予想について、営業利益を117億円から147億円(前期比84.6%増)へ、純利益を71億円から90億円(同40.0%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の3650億円(同1.0%増)で据え置いたものの、加工食品事業における生産性向上によるコスト削減とベンダー事業の収益改善が順調なことに加えて、原材料価格が安定して推移していることが利益を押し上げるとしている。

■ヤクルト本社 <2267>  5,800円  +380 円 (+7.0%)  本日終値
 ヤクルト本社<2267>が6日続伸。この日、17年上半期に中東地域において、乳酸菌飲料「ヤクルト」の販売を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。中東地域では、乳製品が広く浸透していることに加えて、高い経済成長とともに健康に対する意識も高まっていることから、今回の販売に至ったという。なお、同社では15年にアラブ首長国連邦(UAE)に中東ヤクルトを設立し、販売に向けた準備をしていた。

■フジッコ <2908>  2,503円  +158 円 (+6.7%)  本日終値
 フジッコ<2908>が続急伸。30日の取引終了後、17年3月期第3四半期累計(16年4~12月)の連結決算を発表し、売上高は468億4900万円(前年同期比3.5%増)、営業利益は45億6500万円(同9.1%増)と増収増益だったことが好感されている。個食ニーズに対応した食べきりタイプの「おまめさん 豆小鉢」が大きく伸長したほか、機能性表示食品の「ビーンズキッチン」シリーズも好調だった。また、「カスピ海ヨーグルト」シリーズや、通信販売のサプリメント「善玉菌のチカラ」も寄与した。なお、前年同期に特別利益を計上した反動で、最終利益は32億9800万円(同0.9%減)だった。同時に、通期業績予想は従来見通しを据え置くと発表。売上高613億5000万円(前期比4.5%増)、営業利益51億円(同2.5%増)、最終利益37億円(同5.6%減)を見込んでいる。

■スタンレー電気 <6923>  3,185円  +165 円 (+5.5%)  本日終値
 スタンレー電気 <6923> が急反発し、上場来高値を更新した。30日、同社は17年3月期第3四半期累計(4-12月)決算を発表。連結経常利益が前年同期比13.3%増の309億円に伸びて着地したことが買い材料視された。円高が響き減収となるものの、利益率の高い車載用LEDヘッドランプの販売が伸びたことに加え、前期に計上した一過性費用がなくなったことで増益を確保した。生産革新活動による生産性向上なども採算改善に貢献した。

■新日本電工 <5563>  325円  +15 円 (+4.8%)  本日終値
 新日本電工<5563>が全体相場に逆行し、昨年来高値を更新。年初から上げ足を一気に強めており、きょうまでの19営業日で下げた日はわずかに4日間のみ。新日鉄住金系の合金鉄トップメーカーで、最近の非鉄市況の上昇が同社株に追い風となっている。16年12月期は最終10億円の赤字見通しながらこれを織り込み来期の業績回復を買う流れにある。自己資本比率75%と財務体質は強固で、PBR0.7倍台は割安感も指摘されている。

■マーベラス <7844>  846円  +38 円 (+4.7%)  本日終値
 マーベラス<7844>が後場に入って急伸。同社はきょう正午に、17年3月期第3四半期累計(16年4~12月)の連結経常利益が39億1700万円(前年同期比0.6%減)になったと発表。ただ、10~12月期に限れば28億6200万円(前年同期比2.5倍)と急回復していることが好感されているようだ。第3四半期累計の売上高は216億3600万円(同10.7%減)で着地。不振タイトルのサービス提供や一部タイトルの開発を中止したことなどから、主力のオンライン事業が減収減益となったことが影響した。なお、10~12月期の売上高は86億3700万円(同11.0%増)となった。

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