【市況】【↓】日経平均 大引け| 続急落、欧米株安や円高進行で安値引け (1月31日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 19145.35
高値 19199.75(10:12)
安値 19041.34(15:00)
大引け 19041.34(前日比 -327.51 、 -1.69% )
売買高 19億9746万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4867億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続急落、安値引けで1万9000円大台攻防に
2.欧米株安や、為替の円高進行で買い手控え
3.特定国からの入国を制限する大統領令が、株価波乱要因に
4.円高を背景にトヨタなど自動車株売られ、メガバンクも売り優勢
5.金融政策決定会合は「現状維持」織り込み済みで影響限定的
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは122ドル安と続落。特定国からの入国を制限する大統領令を受け、米国内外での批判や混乱が嫌気され売りが優勢となった。
東京市場では朝方から売りが先行、途中押し目買いに日経平均株価は下げ渋る場面もあったが、引けにかけて売り直され安値引けとなった。
31日の東京市場は、朝方からリスク回避の流れにさらされ、日経平均は下値模索の展開を強いられた。前日の欧米株市場は総じて売りの目立つ展開となり、米国市場ではNYダウが120ドル超下落したほか主要指数が揃って軟調。為替市場では1ドル=113円台前半まで円高が進行したこともあり、主力株中心に広範囲に売り込まれる格好となった。トランプ米大統領が、中東・アフリカなど特定国からの入国を制限する大統領令に署名したことが米国内外で波紋を広げ、株式市場でもトランプ新政権の先行き政策に対する不安が台頭した。昼頃に発表された金融政策決定会合の結果は現状維持で、事前に織り込みが進んでいたこともあって、全体株価の方向性に対する影響は限られた。値下がり銘柄数は約76%に達し、先物主導の裁定解消売りが下げを助長する形となった。東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円を2日ぶりに上回った。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが値を下げ、トヨタ自動車<7203>など自動車株も売られた。ソフトバンクグループ<9984>も軟調。NEC<6701>が急落したほか、日本M&Aセンター<2127>も大幅安。ジャパンディスプレイ<6740>の下げも目立つ。ヤマトホールディングス<9064>、千代田化工建設<6366>なども下落した。日立建機<6305>も安い。
半面、ブイ・テクノロジー<7717>が大商いのなかで売り物を吸収し、プラス圏を維持した。NTT<9432>もしっかり。アンリツ<6754>が大幅高に買われ、ヤクルト本社<2267>、プリマハム<2281>なども高い。スタンレー電気<6923>が大きく上昇したほか、コア<2359>も上値追い基調を強めた。このほか、マーベラス<7844>、gumi<3903>なども買いを集めている。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は宝HLD <2531> 、第一三共 <4568> 、住友化 <4005> 、日ハム <2282> 、キッコマン <2801> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約4円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、日東電 <6988> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約78円。
東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)その他金融業、(2)食料品、(3)情報・通信業、(4)小売業、(5)化学。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)鉄鋼、(3)海運業、(4)輸送用機器、(5)陸運業。
■個別材料株
△ヤクルト <2267>
中東地域で「ヤクルト」の販売を開始。
△デジアーツ <2326>
4-12月期(3Q累計)経常が86%増益。
△コア <2359>
4-12月期(3Q累計)経常は2.6倍増益・通期計画を超過。
△かどや製油 <2612>
今期経常を6期ぶり最高益に32%上方修正、配当は40円増額。
△Jストリーム <4308> [東証M]
16年4-12月期は営業利益49%増と2ケタ増収増益。
△ヤスハラケミ <4957> [東証2]
17年3月期業績予想を上方修正。
△横河ブHD <5911>
17年3月期経常を10%上方修正。
△スタンレー <6923>
4-12月期(3Q累計)経常が13%増益。
△4℃ホールデ <8008>
国内大手証券はレーティング「2」でカバレッジ開始。
△NSW <9739>
4-12月期(3Q累計)経常が22%増益。
▼OLC <4661>
10-12月営業利益が前年同期下回る。
▼NEC <6701>
17年3月期最終を60%下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ラサ商事 <3023> 、(2)ヤーマン <6630> 、(3)キヤノンMJ <8060> 、(4)かどや製油 <2612> 、(5)NSW <9739> 、(6)サックスバー <9990> 、(7)アンリツ <6754> 、(8)プリマ <2281> 、(9)サイネックス <2376> 、(10)ブレクスルー <2464> 。
値下がり率上位10傑は(1)NEC <6701> 、(2)北陸電 <9505> 、(3)ファンケル <4921> 、(4)日本M&A <2127> 、(5)EIZO <6737> 、(6)千代建 <6366> 、(7)中国塗 <4617> 、(8)日本トリム <6788> 、(9)日亜鋼 <5658> 、(10)フォスター <6794> 。
【大引け】
日経平均は前日比327.51円(1.69%)安の1万9041.34円。TOPIXは前日比22.1(1.43%)安の1521.67。出来高は概算で19億9746万株。値上がり銘柄数は396、値下がり銘柄数は1518となった。日経ジャスダック平均は2868.86円(8.42円安)。
[2017年1月31日]
株探ニュース