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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:キヤノンMJ、スタンレー、アスクル

キヤノンMJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■かどや製油 <2612>  4,920円  +670 円 (+15.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 30日、かどや製油 <2612> が17年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の25億円→33億円に32.0%上方修正。増益率が9.6%増→44.6%増に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。家庭用ごま油や練りごまの販売が伸び、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の70円→110円(前期は60円)に大幅増額修正した。前日終値ベースの期末配当利回りは2.59%に上昇し、配当取りを狙う買いも向かった。

■キヤノンMJ <8060>  2,177円  +234 円 (+12.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 キヤノンマーケティングジャパン<8060>が急伸。同社は30日取引終了後に、前16年12月期通期の連結決算を発表。収益性の高いサービスやソリューションが順調に推移したことや業務効率化による生産性向上などが寄与し、営業利益は276億7600万円(前の期比3.9%増)で着地した。また、期末配当を従来計画から5円増額の30円とし、中間配20円とあわせた年間配当を50円とした。なお、今17年12月期通期の連結営業利益は288億円(前期比4.1%増)を見込み、年間配当は前期と同額の50円を計画している。

■サックスバー <9990>  1,200円  +77 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 30日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は4%増益」が好感された。サックスバー ホールディングス <9990> が1月30日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.9%減の32.5億円に減り、通期計画の46.8億円に対する進捗率は69.4%となり、5年平均の69.3%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒サックスバーの詳しい業績推移表を見る

■スタンレー電気 <6923>  3,215円  +195 円 (+6.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 スタンレー電気 <6923> が急反発し、上場来高値を更新した。30日、同社は17年3月期第3四半期累計(4-12月)決算を発表。連結経常利益が前年同期比13.3%増の309億円に伸びて着地したことが買い材料視された。円高が響き減収となるものの、利益率の高い車載用LEDヘッドランプの販売が伸びたことに加え、前期に計上した一過性費用がなくなったことで増益を確保した。生産革新活動による生産性向上なども採算改善に貢献した。

■プリマハム <2281>  433円  +26 円 (+6.4%)  11:30現在
 プリマハム<2281>が急反発。この日寄り前、17年3月期の連結業績予想について、営業利益を117億円から147億円(前期比84.6%増)へ、純利益を71億円から90億円(同40.0%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は従来予想の3650億円(同1.0%増)で据え置いたものの、加工食品事業における生産性向上によるコスト削減とベンダー事業の収益改善が順調なことに加えて、原材料価格が安定して推移していることが利益を押し上げるとしている。

■フジッコ <2908>  2,492円  +147 円 (+6.3%)  11:30現在
 フジッコ<2908>が続急伸。30日の取引終了後、17年3月期第3四半期累計(16年4~12月)の連結決算を発表し、売上高は468億4900万円(前年同期比3.5%増)、営業利益は45億6500万円(同9.1%増)と増収増益だったことが好感されている。個食ニーズに対応した食べきりタイプの「おまめさん 豆小鉢」が大きく伸長したほか、機能性表示食品の「ビーンズキッチン」シリーズも好調だった。また、「カスピ海ヨーグルト」シリーズや、通信販売のサプリメント「善玉菌のチカラ」も寄与した。なお、前年同期に特別利益を計上した反動で、最終利益は32億9800万円(同0.9%減)だった。同時に、通期業績予想は従来見通しを据え置くと発表。売上高613億5000万円(前期比4.5%増)、営業利益51億円(同2.5%増)、最終利益37億円(同5.6%減)を見込んでいる。

■アスクル <2678>  3,715円  +200 円 (+5.7%)  11:30現在
 アスクル<2678>が大幅高。30日の取引終了後に発表した1月度(16年12月21日~17年1月20日)の月次売上高(単体ベース)が、前年同月比8.6%増となり、22カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。主力分野のBtoB事業が3.9%増となったことに加えて、成長分野のLOHACOが42.1%増と高い伸び率を維持したことが貢献した。株価は直近で下落基調が続いていただけに、月次動向をきっかけとした反騰狙いの買いも入っているようだ。

■横河ブHD <5911>  1,479円  +73 円 (+5.2%)  11:30現在
 30日、横河ブリッジホールディングス <5911> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の71億円→78億円に9.9%上方修正。増益率が1.8%増→11.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目となる。橋梁大型工事の最終設計変更による利益増額などが上振れに貢献する。

■デジタルアーツ <2326>  3,010円  +130 円 (+4.5%)  11:30現在
 30日、デジアーツ <2326> が決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比85.9%増の11.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。情報流出事件の増加を背景に、企業や地方自治体向けに主力のセキュリティ対策ソフトの販売が大きく伸びたことが寄与。通期計画の14億円に対する進捗率は81.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■新日本電工 <5563>  321円  +11 円 (+3.6%)  11:30現在
 新日本電工<5563>が全体相場に逆行し、一時6%を超える上昇をみせ昨年来高値を更新している。年初から上げ足を一気に強めており、きょうまでの19営業日で下げた日はわずかに4日間のみ。新日鉄住金系の合金鉄トップメーカーで、最近の非鉄市況の上昇が同社株に追い風となっている。16年12月期は最終10億円の赤字見通しながらこれを織り込み来期の業績回復を買う流れにある。自己資本比率75%と財務体質は強固で、PBR0.7倍台は割安感も指摘されている。

■宝ホールディングス <2531>  1,074円  +36 円 (+3.5%)  11:30現在
 宝ホールディングス<2531>が大幅続伸。30日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、営業利益を126億円から131億円(前期比12.2%増)へ、純利益を82億円から83億円(同17.6%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。売上高はほぼ計画通りに推移していることから2341億円(同3.9%増)で据え置いたが、宝酒造グループで国内酒類事業が順調に推移していることに加え、海外子会社が計画を上回る見通しであることが寄与する。また、タカラバイオ<4974>グループが遺伝子医療に関する収入などで計画を上回る見込みであることも利益を押し上げるという。また、業績予想の修正に伴い、従来12円を予定していた期末一括配当を13円に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されている。前期実績の12円に対しては1円の増配となる。

■日本特殊陶業 <5334>  2,564円  +43 円 (+1.7%)  11:30現在
 日本特殊陶業<5334>が続伸。30日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年4~12月)連結決算は、売上高2729億1800万円(前年同期比5.2%減)、営業利益393億7700万円(同23.7%減)、純利益310億5200万円(同21.3%増)となり、最終利益が2割増で着地したことが好感されている。中国や欧州を中心に自動車販売が伸びていることを背景に、主力の自動車向け点火プラグやセンサーの販売が好調だったが、円高による目減りが大きく売上高・営業利益を押し下げた。ただ、前期に米国での自動車関連製品に関する和解金を特別損失として計上していたため、最終利益は大幅に伸長した。なお、17年3月期通期業績予想は、売上高3508億円(前期比8.5%減)、営業利益471億円(同28.9%減)、純利益300億円(同2.6%減)の従来予想を据え置いている。

■4℃ホールデ <8008>  2,468円  +26 円 (+1.1%)  11:30現在
 4℃ホールディングス<8008>が6連騰。大和証券が30日付のリポートで、レーティング「2(アウトパフォーム)」、目標株価2900円でカバレッジを開始したことが好感されている。ジュエリー事業が業績を牽引しているが、さらなるチャネル戦略やブランド価値向上策の推進により中長期的に事業拡大が見込まれることや、新規ブランドが好調なことを評価。また、バリュエーション面で割安感があり、株主還元にも積極的であるとしている。同証券では、17年2月期営業利益は69億円(会社計画65億5000万円)、18年2月期が同76億円、19年2月期は同84億円を見込んでいる。

■タカラバイオ <4974>  1,630円  +16 円 (+1.0%)  11:30現在
 30日、タカラバイオ <4974> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の31.5億円→34.3億円に8.9%上方修正。従来の4.6%減益予想から一転して3.9%増益を見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。腫瘍溶解性ウイルスのライセンス契約に伴う一時金の発生などが収益を押し上げる。併せて、業績好調と財務基盤が整ってきたことを踏まえ、期末一括配当を従来計画の1.8円→4円(前期は1.8円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。同日、悪性黒色種を対象とした腫瘍溶解性ウイルス「HF10」の国内第2相臨床試験を実施するため、医薬品医療機器総合機構に治験計画届を提出したと発表。2018年度にがん治療薬として商業化することを目指している。

■NEC <6701>  268円  -48 円 (-15.2%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 30日、NEC <6701> が17年3月期の連結最終利益を従来予想の500億円→200億円に60.0%下方修正。減益率が34.1%減→73.7%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。宇宙航空事業の採算悪化に加え、国内外通信事業者の設備投資が低調に推移することが響く。

●ストップ高銘柄
 東京コスモス電機 <6772>  184円  +50 円 (+37.3%) ストップ高   11:30現在
 ヤスハラケミカル <4957>  767円  +100 円 (+15.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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