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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):M&Aキャピ、モノタロウ、邦チタ

M&Aキャピ <日足> 「株探」多機能チャートより
■M&Aキャピ <6080>  3,955円  +700 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 27日、M&Aキャピタルパートナーズ <6080> が決算を発表。17年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益が前年同期非連結比3.0倍の12.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。前期から持ち越した豊富な案件在庫を背景に、M&Aの成約が大きく伸びたことが寄与。昨年10月に経営統合したレコフの業績好調も収益を押し上げた。上期計画の10.3億円を既に22.4%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■黒崎播磨 <5352>  396円  +53 円 (+15.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 27日、黒崎播磨 <5352> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→75億円に25.0%上方修正。増益率が4.1%増→30.1%増に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなっことが買い材料視された。主力の耐火物の販売が想定より伸びるほか、中国企業の買収効果も収益を押し上げる。コスト削減や円安による為替差益の発生なども利益上振れに貢献する。業績上振れに伴い、従来未定としていた今期の期末配当は8円(前期は7円)実施する方針とした。前日終値ベースの予想PERは7.6倍→6.4倍に低下する一方、期末配当利回りは2.33%となったことも支援材料となった。

■SHOEI <7839>  2,513円  +333 円 (+15.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 SHOEI<7839>が急反発。同社は27日取引終了後に、17年9月期第1四半期(16年10~12月)の連結決算を発表。営業利益は7億2100万円(前年同期比59.9%増)となり、上半期計画13億1000万円に対する進捗率は55.0%に達した。売上高は32億8700万円(同28.4%増)で着地。国内外をあわせた販売数量が、船積の期ずれなどもあり前年同期比40%増となったことなどが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■MonotaRO <3064>  2,913円  +335 円 (+13.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 MonotaRO<3064>が急伸。同社は27日取引終了後に、17年12月期通期の連結業績予想を発表。営業利益は115億9600万円(前期比22.2%増)を見込み、年間配当計画を前期から4円増額の22円としていることが好感されているようだ。売上高予想は842億3900万円(同21.0%増)。利益率の高いプラベートブランド商品の採用を積極的に推進することなどを図るとしている。

■東邦チタニウム <5727>  898円  +87 円 (+10.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 東邦チタニウム<5727>が急騰したほか、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も急伸するなどチタン関連が一気に水準を切り上げてきた。ここ原油価格だけでなく非鉄など商品市況の上昇が目立っている。世界的な景況感の回復を背景に川上インフレの兆しがみられる状況だ。そのなか、スポンジチタンを手掛ける両社は在庫調整を経て、増産志向にある航空機業界向けの高水準の需要を取り込む可能性が高く、来期以降の業績回復に期待が大きい。なお、東邦チタニウムは27日取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。営業利益を30億円から33億円(前期比15.2%減)へ、最終利益を26億円から29億円(同31.5%減)へ増額していることで、これも強く好感されたかたちだ。同日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同社のレーティングを「オーバーウエート」、目標株価1120円で継続フォローしている。

■東光高岳 <6617>  2,342円  +170 円 (+7.8%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 27日、東光高岳 <6617> が決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比6.3倍の27.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。国内電力会社向けスマートメーターの販売拡大で、主力の電力機器の売上低迷を補い、大幅増益を達成した。最繁忙期の第4四半期(1-3月)を前に、通期計画の44億円に対する進捗率は4年平均の29.9%を上回る62.6%に達している。

■野村総合研究所 <4307>  3,910円  +280 円 (+7.7%)  本日終値
 27日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は7%増益」が好感された。野村総合研究所 <4307> が1月27日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比1.9%減の444億円となり、通期計画の610億円に対する進捗率は72.9%となり、5年平均の72.7%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒野村総合研究所の詳しい業績推移表を見る

■ユニゾホールディングス <3258>  3,280円  +190 円 (+6.2%)  本日終値
 ユニゾホールディングス<3258>が急伸。前週末27日取引終了後、17年3月期第3四半期累計(16年4~12月)の連結決算を発表し、売上高は280億3900万円(前年同期比16.2%増)、営業利益は94億6400万円(同15.5%増)と、2ケタ増収増益で着地したことが好材料視された。ホテル事業は、10月以降稼働率および客室単価ともに弱含んだことに加え、来年度の新規ホテル開業準備関連費用などがかさみ苦戦を余儀なくされた。ただ、不動産事業は、国内で賃料の改定および新規入居獲得に注力したほか、米国の新規取得物件などが寄与し、全体の業績を押し上げた。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高389億円(前期比20.1%増)、営業利益130億円(同22.6%増)を見込んでいる。

■アルパイン <6816>  1,630円  +93 円 (+6.1%)  本日終値
 27日、アルパイン <6816> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の8億円→59億円に7.4倍上方修正。減益率が87.0%減→4.4%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。昨年11月からの急速な円安を踏まえ、第4四半期の想定為替レートを1ドル=100円→110円に見直した。円安による輸出採算の改善や為替差益の発生が利益を大きく押し上げる。固定費の抑制に加え、持分法投資利益が増加することも上振れに貢献する。

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