市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け| 連騰・1万9400円回復、ダウ2万ドル突破など米株高に連動 (1月26日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19260.67
高値  19405.23(14:51)
安値  19232.46(09:22)
大引け 19402.39(前日比 +344.89 、 +1.81% )

売買高  23億0000万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7423億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は連騰、1万9400円台を回復
 2.NYダウが史上初の2万ドル突破など米株高に連動
 3.米国中心とした世界景況感の改善で先高感を誘う
 4.銀行など金融株が上昇相場を牽引
 5.売買代金は2兆7400億円に膨らみ、今年最高に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは155ドル高と続伸、史上初めての2万ドル突破となった。主要企業の好決算やトランプ米政権の経済政策への期待感から買いが先行した。

 東京市場では朝方から大きく買い優勢に傾き、寄り後も漸次水準を切り上げる展開。日経平均株価はほぼ高値引けとなり、1万9400円台で着地した。

 26日の東京市場は、リスク選好ムードが一段と強まるなか続急伸となった。前日の米国株市場ではNYダウが未踏の2万ドル台をついに突破、主要3指数が揃って過去最高値を更新する形となった。これを受けて投資家心理が大きく改善、主力株中心に終始買い優勢となった。先物主導で日経平均は取引時間中も一貫して上値を追う展開となり、値上がり銘柄数はほぼ1600と東証1部全体の8割に達した。為替はややドル安・円高含みで推移したが、影響は限定的で、米国を中心とする世界的な景況感の回復が東京市場でも先高期待につながっている。米長期金利の上昇を背景に、米国市場の金融株高を引き継いで銀行株が買われ、全体相場を牽引した。東証1部の売買代金は2兆7400億円に膨らみ、今年最高を記録した。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売買代金トップで上値追い態勢を強めている。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや野村ホールディングス<8604>など証券株への買いが目立っている。ファナック<6954>が高く、東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>など半導体関連の人気も目立った。VOYAGE GROUP<3688>がストップ高に買われ、タカタ<7312>も連日で値幅制限いっぱいに買われた。
 半面、LINE<3938>が急落したほか、日本電産<6594>、大塚ホールディングス<4578>も冴えない。富士通ゼネラル<6755>が大幅安、国際石油開発帝石<1605>、日揮<1963>なども値を下げた。日本航空電子工業<6807>が大きく売られたほか、不二越<6474>、アンリツ<6754>も軟調。

 日経平均への寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約119円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は日揮 <1963> 、大塚HD <4578> 、セブン&アイ <3382> 、国際石開帝石 <1605> 、千代建 <6366> 。押し下げ効果は約6円。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は鉱業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)証券商品先物、(2)保険業、(3)銀行業、(4)海運業、(5)化学。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)サービス業、(4)その他製品、(5)小売業。

■個別材料株

△カルビー <2229>
 「16年4-12月期の営業益が8%増」と報道。
△ボヤージュ <3688>
 10-12月期(1Q)経常は25%増益で着地。
△リアルワルド <3691>
 AIの画像教師データ収集を本格始動。
△はてな <3930> [東証M]
 KDDI <9433> とクラウドサービスで連携。
△日化産 <4094> [東証2]
 住友鉱から二次電池用正極材の受託加工で増産要請。
△日立化 <4217>
 今期税引き前を一転2%増益に上方修正。
△イーガーディ <6050>
 「ビットコイン本人認証サービス」を提供開始。
△エボラブルA <6191> [東証M]
 民泊サイト「Air Trip民泊」をプレオープン。
△タカタ <7312>
 「法的整理報道否定」を引き続き材料視。
△バルカー <7995>
 今期経常を16%上方修正、配当も15円増額。

▲LINE <3938>
 16年12月期は営業利益10倍も市場予想を下回る。
▲富士通ゼ <6755>
 今期最終を47%下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ボヤージュ <3688> 、(2)タカタ <7312> 、(3)ソフバンテク <4726> 、(4)東特線 <5807> 、(5)バロック <3548> 、(6)サカイ引越 <9039> 、(7)Jディスプレ <6740> 、(8)バルカー <7995> 、(9)KOA <6999> 、(10)ネクステージ <3186> 。

 値下がり率上位10傑は(1)富士通ゼ <6755> 、(2)航空電子 <6807> 、(3)LINE <3938> 、(4)太陽HD <4626> 、(5)ベリサーブ <3724> 、(6)安永 <7271> 、(7)クスリアオキ <3549> 、(8)三井松島 <1518> 、(9)オルトP <3672> 、(10)インフォMT <2492> 。

【大引け】

 日経平均は前日比344.89円(1.81%)高の1万9402.39円。TOPIXは前日比23.43(1.54%)高の1545.01。出来高は概算で23億株。値上がり銘柄数は1599、値下がり銘柄数は309となった。日経ジャスダック平均は2861.55円(15.62円高)。

[2017年1月26日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均