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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):コマツ、大阪チタ、富士通ゼ

コマツ <日足> 「株探」多機能チャートより
■gumi <3903>  1,104円  +24 円 (+2.2%)  本日終値
 25日、gumi <3903> が発行済み株式総数の3.66%にあたる110万株(金額で11億8800万円)を上限に、26日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は25日終値の1080円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■コマツ <6301>  2,838円  +60 円 (+2.2%)  本日終値
 コマツ<6301>や日立建機<6305>といった建機株がそろって昨年来高値を更新。トランプ米大統領は米国内で石油パイプラインの建設を進める大統領令に署名したことを受け、今後インフラ投資拡大を推進するとの期待が浮上。大手建機には米国需要が膨らむとの見方が強まっている。また、米国のインフラ投資などに絡み銅など非鉄価格が上昇している。これに伴い鉱山機械への需要が活発化するとの観測も強まっている。

■大阪チタ <5726>  1,744円  +33 円 (+1.9%)  本日終値
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>がいずれも続伸。スポンジチタンを手掛けており、来期業績は急回復に向かう見通し。在庫調整を経て航空機業界向けの高水準の需要を取り込む可能性が高まっている。航空旅客需要は飛行距離ベースで2035年に15年比2.5倍になるとの試算も出ており、ボーイングなど航空機メーカーの増産志向は不変で中期的な追い風は強い。前日の米国株市場ではNYダウが初めて2万ドル台を突破したが、そのなかで値上がり率トップは10~12月期の最終利益が59%の伸びを示したボーイングだった。商用機の伸びが顕著で今後も業績好調が予想されており、ボーイングの好業績はスポンジチタン需要にも反映されるとの思惑がプラス材料となっている。

■東芝 <6502>  258.5円  +4.1 円 (+1.6%)  本日終値
 東芝<6502>が反発。ここ半導体事業の分社化を巡り出資企業に関する報道が相次いでおり、思惑錯綜のなか株価も260円近辺で強弱感が対立している。きょうは、設立する新会社について外部から受け入れる出資比率を19.9%とする方針になったと一部メディアで報じられたほか、出資候補として新たに米半導体大手のマイクロン・テクノロジーの名前も浮上しているもよう。また、同社とNAND型フラッシュメモリーで連携する米ウエスタンデジタルの出資の可能性も引き続き意識されている。

■三和ホールディングス <5929>  1,122円  +16 円 (+1.5%)  本日終値
 三和ホールディングス<5929>が続伸。この日、日本スピンドル製造(兵庫県尼崎市)から学校間仕切を主力とする建材事業を4月に譲り受けると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回譲受する日本スピンドル製造の建材事業は、木製学校間仕切のパイオニアとして、市場においてトップシェア有しているという。今回の譲受により三和HDは木製、スチール製を合わせた学校間仕切市場でトップシェアを確保することになり、同社が進める多品種化戦略に貢献すると期待されている。なお、同件による17年3月期業績への影響はないとしている。

■新日鐵住金 <5401>  2,803.5円  +37.5 円 (+1.4%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>が3日続伸で昨年来高値を更新。今月17日を境にトレンドは大きく変わっており、前日まで7営業日で下げた日はわずか1日のみ。2670円近辺を横に走る25日移動平均線を足場に上に放れてきた。中国政府は、鉄鋼生産能力の削減を公表しており、鉄鋼需給の改善が進んでいる。一方で中国は、積極的な公共投資拡大による景気刺激策を打ち出していることから鉄鋼の消費量も増加傾向をたどっている。米国ではトランプ大統領が1兆ドルのインフラ投資計画を掲げるなどで産業資材としての鉄鋼のニーズは世界的に高まる方向にある。東京市場でも東京五輪関連のインフラ特需などが反映され始めており、これが鉄鋼株への見直し買いにつながっている。

■富士通ゼネラル <6755>  2,305円  -301 円 (-11.6%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 25日、富士通ゼネラル <6755> が17年3月期の連結最終利益を従来予想の150億円→80億円に46.7%下方修正し、減益率が14.4%減→54.4%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。自治体向け消防無線の入札で談合があったとして、独禁法関連引当金繰入額79.7億円を特別損失に計上したことが響く。

■メタップス <6172>  3,180円  -395 円 (-11.1%)  本日終値
 メタップス<6172>が大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で投資判断「アンダーウエート」を継続し、目標株価を690円から560円へ引き下げたことが弱材料視された。同証券では、17年8月期第1四半期(16年9~11月期)決算から、主力事業であるmetaps事業の収益モメンタムが上昇していない可能性を指摘。また、ファイナンス部門で、買収した営業黒字の会社の利益は規模が小さく、加速度的に伸びるとはみていないことから、18年8月期と19年8月期は営業損失が予想されること、さらに、16年8月期に引き続き、17年8月期も会社予想の達成は難しいとみているという。なお、同証券では17年8月期営業利益を1億6000万円(会社予想7億円)、18年8月期を営業損益4億1000万円の赤字と予想している。

■LINE <3938>  3,755円  -430 円 (-10.3%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 LINE<3938>が急反落し、上場来安値を更新した。25日の取引終了後に発表した16年12月期連結決算は、売上高1407億400万円(前の期比16.9%増)、営業利益198億9700万円(同10.2倍)、純利益75億6000万円の黒字(前の期75億8200万円の赤字)と大幅増益となったが、営業利益で240億円前後を見込んでいた市場予想を下回ったことから、売りが優勢となっている。昨年4月にLINEクリエイターズ着せかえをリリースしたことなどが寄与し、コミュニケーション売り上げが伸長したほか、6月にリリースしたLINE Ads PlatformによるタイムラインやLINE NEWSなどのパフォーマンス型広告が大きく増加した広告売り上げが業績向上に寄与したという。また、タイ子会社に関する評価益約17億円の計上や、福岡の土地売却による利益約24億円を計上したことも営業利益を押し上げた。なお、17年12月期業績予想は、スマートフォンのアプリ市場が国内外で急激に変化し、不確実性が存在しているとして公表していない。

●ストップ高銘柄
 ボヤージュ <3688>  1,444円  +300 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値
 サン電子 <6736>  893円  +150 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 省電舎 <1711>  1,120円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 サイバーステップ <3810>  1,140円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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