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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユニバーサル、JIGSAW、Vテク

ユニバーサル <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユニバーサル <6425>  3,755円  +235 円 (+6.7%)  本日終値
 23日、ユニバーサルエンターテインメント <6425> [JQ]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の168億円→300億円に78.6%上方修正。従来の24.8%減益予想から一転して34.3%増益見通しとなったことが買い材料視された。今期投入したパチスロ機の新機種が販売好調で、売上が計画を上回ることが寄与。高度構造化に向けた技術革新が奏功し、開発費の削減や原価低減が進んだことも利益を大きく押し上げる。

■JIG-SAW <3914>  7,190円  +400 円 (+5.9%)  本日終値
 23日、JIG-SAW <3914> [東証M] が非開示だった業績見通しを発表。16年12月期の業績予想は連結経常利益が前期非連結比70.1%増の2億5000万円を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力のシステムマネジメントサービスの受注が伸び、直近の実績である第3四半期累計(1-9月)の同利益は1億6300万円だった。第3四半期累計と今回発表した通期計画に基づいて計算した9-12月期(4Q)の同利益は前期非連結比50.0%増の8700万円となる。発表を受けて、好調な決算を好感した買いが向かった。

■KOA <6999>  1,235円  +60 円 (+5.1%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 KOA<6999>が大幅反発し、昨年来高値を更新。23日の取引終了後、集計中の第3四半期累計(16年4~12月)連結業績について、売上高が従来予想の324億9000万円から333億100万円(前年同期比3.1%減)へ、営業利益が16億5000万円から19億6200万円(同11.4%減)へ、純利益が15億9000万円から20億7500万円(同19.1%増)へ上方修正したことが好感されている。主に為替レートが前回予想時から円安に推移したことで売上高・営業利益が押し上げられたほか、第3四半期末の急激な円安で為替差益が約3億7000万円発生したことなどが要因としている。

■DACHD <6534>  901円  +42 円 (+4.9%)  本日終値
 D.A.コンソーシアムホールディングス<6534>がこの日午前中、VR(仮想現実)事業を展開するゲートウェイ(東京都江東区)と提携し、VRコンテンツの制作・配信・分析をワンストップで行うソリューションサービスの提供を開始すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。新サービスは、VRコンテンツの制作・配信だけでなく、コンテンツ視聴後のユーザー分析までをワンストップで提供するというもの。ゲートウェイのVRコンテンツ配信技術とDACが開発・提供するDMP(データマネジメントプラットフォーム)「AudienceOne」を連携することで、VRコンテンツを視聴しているユーザーのオンライン行動や属性・嗜好性を分析できるようになり、ビジネスに活用することが可能としている。

■太陽ホールディングス <4626>  4,920円  +215 円 (+4.6%)  本日終値
 24日朝、太陽ホールディングス <4626> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の78億円→92億円に17.9%上方修正。減益率が29.9%減→17.3%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。高機能スマートフォンや車載向けプリント配線板用部材の販売が想定より伸びることが寄与。円安による収益押し上げ効果も上振れに貢献する。

■ブイ・テクノロジー <7717>  16,230円  +670 円 (+4.3%)  本日終値
 ブイ・テクノロジー<7717>が続急騰。実質青空圏を舞い上がる展開にあり、株式分割考慮で2006年4月以来約10年9カ月ぶりとなる1万7000円台に乗せた。前日は一部外資系メディアが、同社が3月までの契約締結を目指し中国メーカーと交渉中で、(有機EL装置などの)製造プロセスの一括請負に成功すれば、500億円規模の売り上げが見込めると報じたことが材料視された。同社は有機EL蒸着プロセスで重要な役割を担うファイン・ハイブリッド・マスク(FHM)を展開、同商品は扱いに特別なノウハウを必要とせず、高解像度のパネル製作向けで優位性を持つとされ、製造装置のコンパクト化や低コスト化で必須の商品となっている。同社の製品競争力の高さは群を抜いており、今回の500億円受注観測報道に先立って、昨年12月下旬には海外複数社から総額180億円の製造装置の受注を獲得したことを発表、昨年度の総売上高は390億円強にとどまっているが、ここにきて飛ぶ鳥を落とす勢いをみせている。また、直近では東海東京調査センターが23日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」で継続フォローしており、これも買い人気を増幅させているもようだ。

■ソラスト <6197>  1,350円  +52 円 (+4.0%)  本日終値
 ソラスト<6197>が大幅高。同社は23日取引終了後に、16年12月の介護サービス利用状況を公表。訪問介護は5494人(前年同月比12.7%増)、デイサービスは4310人(同12.5%増)とともに前年実績を上回ったことが好感されているようだ。また、月末時点での入居率は、グループホームが99.5%(前年同月は97.2%)、有料老人ホームは98.3%(同96.1%)、サービス付き高齢者向け住宅は93.8%(同91.0%)となった。

■ソフバンテク <4726>  3,585円  +90 円 (+2.6%)  本日終値
 ソフトバンク・テクノロジー<4726>が3日ぶりに反発。午前11時ごろ、100%子会社のM-SOLUTIONSが、簡単操作でドローンの活用を支援するサービス「Smart at drone(スマートアットドローン)」の提供を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。「Smart at drone」は、「簡単操作でドローンの活用を」をコンセプトに、農業における農作物の生育状態の確認や、建築業における建物や道路の検査など、幅広い分野に活用可能なサービス。ドローンによる撮影データをもとにレポーティングする場合、動画をパソコンで再生し、一時停止して画像データにした後、文書作成ソフトなどに張り付けてコメントを残すなど、データを活用するために多くの手間がかかっていたが、同サービスでは、撮影した動画と航路情報を取り込み、動画と航路の情報を連携させることができるほか、動画を再生し、気になる箇所を手動でクリッピングし、コメントを入力することが可能で、作業を効率化することができるという。

■IHI <7013>  308円  +6 円 (+2.0%)  本日終値
 IHI<7013>が反発。23日の取引終了後、海外連結子会社にかかる関係会社株式評価損155億円(単独決算)と、国内関連会社にかかる債務保証損失引当金繰入額110億円を特別損失として計上すると発表したが、17年3月期業績予想には変更がないとしていることから、安心感が生じたようだ。 海外連結子会社にかかる関係会社株式評価損は、北米で遂行中の大型プロジェクトについて、工事原価見通しが増加し、採算性が悪化することが要因。ただ、単独決算では特別損失として計上するものの、当該子会社が連結子会社であるため、連結決算では消去される。一方の国内関連会社にかかる債務保証損失引当金繰入額は、UMNファーマ<4585>と共同で設立した関連会社UNIGENに関連して、UMNファーマが開発中のインフルエンザワクチンの製造販売承認申請取り下げを受けて、UNIGENに保証していた債務を債務保証損失引当金へ繰り入れることにしたという。ただ、航空エンジン事業などの改善や保有資産の売却を見込んでいるため、今期の最終損益収支均衡の予想には変更ないとしている。

■鳥居薬品 <4551>  2,535円  +33 円 (+1.3%)  本日終値
 鳥居薬品<4551>が反発。23日の取引終了後、集計中の16年12月期単独業績について、売上高は従来予想の605億円から602億円(前期比3.5%減)へ下振れた一方、営業利益は30億円から38億1000万円(同22.5%減)へ、純利益は21億円から27億7000万円(同21.5%減)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。販管費で研究開発費や営業費の一部経費の発生が翌期へズレ込んだことや、経費の節減に取り組んだことなどが寄与したという。また、法人税の税額控除額が想定を上回ることも最終利益の上振れにつながったとしている。

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