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【材料】本日の注目個別銘柄:津田駒、安川情報、ボルテージなど

旭硝子 <日足> 「株探」多機能チャートより

<5201> 旭硝子 823 +5
堅調。同社は19日大引け後に、16年12月期の連結営業利益見通しを従来の840億円から950億円に修正している。市場コンセンサスの860億円強を大きく上回る上方修正が好感されている。化学品事業や液晶用ガラス基板の出荷数量が好調に推移したこと、米国子会社の年金制度改定に伴う一時利益(約20億円)などが背景となっている。なお、税引前利益、当期純利益についてはいったん「未定」に変更している。

<3639> ボルテージ 1149 +106
急伸。100%出資子会社となる「ボルテージVR」の設立を発表している(2月1日設立予定)。VR・AR・AI技術を用いたコンテンツを製作、コンテンツバリエーションの拡大と、顧客層の拡大を図る。詳細な説明はないものの、人気恋愛ドラマアプリを舞台にしたVRアプリ「椅子ドンVR~一ノ宮英介編~」を16年12月15日に発売しているほか、話題テーマのAR・AIも手がけるということで、期待感が先行。

<6217> 津田駒 176 +9
大幅続伸。16年11月期の営業利益は7.28億円(前期は2.74億円の営業損失)での着地に。インドでのエアジェットルームの売上増の他、生産効率化や各種コストダウン等が寄与し、通期計画6億円を上ブレたことが材料視されている。また、17年11月期は中国経済の回復やインド市場への販促強化などを背景に、売上高が前期比4.2%増の405億円、営業利益は同9.9%増の8億円を計画しており、支援材料にも。

<2354> 安川情報 984 -126
急落。17年3月期第3四半期の連結決算を発表。営業利益は3.90億円(前年同期は4.31億円の営業損失)での着地に。ただ、10-12月期では0.18億円の営業損失となっており、第2四半期までの状況から高まっていた業績上振れ期待はやや後退する方向に。なお、連結子会社の安川情報エンベデッドの株式譲渡に伴う特別利益を計上、17年3月期の最終利益予想を3.50億円から4.50億円に上方修正している。

<6588> 東芝テック 647 +51
急伸。東芝<6502>の米原発事業について、足元では損失が7000億円にまで膨らむ可能性があると報じられている。債務超過を回避するため、東芝は主力行などに支援要請を実施するほか、各種資本増強策や保有資産、事業の売却も進める方針のようだ。同社は発行済み株式の50%を東芝が保有しており、株式売却によって、よりシナジー効果が期待される他社との再編思惑なども高まる方向に。

<7575> 日本ライフL 2064 -127
急落。19日にテルモ<4543>は、大動脈瘤治療に用いる「ステントグラフト」を手がける米ボルトンメディカル(16年売上高は約54.82億円、従業員は約300人)を買収すると発表した。同社はボルトンと胸部大動脈ステント付グラフトに関して、日本国内における独占販売契約を締結しており(13年10月31日から18年4月30日まで(以後2年毎の自動更新))、買収影響への懸念が高まる格好に。

<6622> ダイヘン 750 +40
大幅続伸。みずほ証券が同社レーティングを「買い」継続、目標株価を800円から900円に引き上げたことが好感された。同証券では、電力会社向け電力機器が堅調な他、豊富な受注残を背景とした半導体機器の拡大を評価。これに、円安効果(1ドル100円から115円に為替前提を変更)などによる溶接メカトロの改善も加わることで、18年3月期は3事業揃って最高益更新、初の営業利益100億円超えの期待も可能と。

<4528> 小野薬 2327.5 -69.53
日続落。19日に米ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(以下ブリストル)は、小野薬と共同開発したがん免疫治療薬「オプジーボ」と免疫チェックポイント阻害薬として世界初承認された「ヤーボイ」の併用療法について、肺がんの第1選択薬として米国で加速承認を目指さないことを決めたと発表。同日のブリストル株は時間外取引で7%下落しており、これを嫌気した売りに押されているもよう。
《XH》

 提供:フィスコ

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