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【特集】「日本初の本格的ESG日本株ファンドの内容とは?(3)」CAM・フランクリン クスマン氏に聞く!<直撃Q&A>

フランクリン クスマン氏(キャピタル アセットマネジメント)
※(2)から続く。

Q6 「CAM ESG 日本株ファンド」に日本初の“ESGスコア”を導入していますね?

クスマン ESG情報と財務情報の両面で評価するわけですが、従来と大きく異なるのは、日本で初めてESGに数値評価(スコア)を導入している点です。この“ESGスコア”は、それぞれの項目で企業がステークホルダーの要件をどの程度満たすのかを評価したものです。

 ESG情報は、1998年に設立されたアジア初のSRI専門投資顧問会社でもあり、国内外の投資家への情報提供実績を持つ「グッドバンカー社」のものを採用しています。主要上場企業約1000社を対象に、それぞれE(環境)=150項目、S(社会)=450項目、G(ガバナンス)=200項目、合計800の調査項目によりスクリーニングをかけて、客観的に最終的なESGスコアを導き出します。これに、収益性、成長性、健全性などの企業の財務状況を分析・評価した当社算出の「財務スコア」を加えて総合的に上位100銘柄を選定し、ESGスコアの高い順に傾斜配分で投資ウエイトを決定します。ESG情報をすべて数値化できたことが大きな特長です。また、過去の実績から、ESGスコア上位の銘柄はさらに改善が進んで、それに伴い株価も上昇していることが明らかになっています。

Q7 個人投資家にESG投資に関心を持ってもらう方策は?

クスマン 投資信託の運用会社主催によるセミナーの開催や新聞広告の掲載をはじめとした啓蒙・普及活動は昨年後半から積極化してきました。上場企業のESGへの対応は、意識やスピードの点で個別企業において大きな格差があり、実際に早くから実行に移しているところは既に成果が出てきて、長い目で見た収益性・成長性の向上につながっています。また、企業も従来のIRミーティングだけではなく、ESGに絞った内容での投資家向けの会社説明会も活発化しています。

 特に個人投資家向けには、ソーシャルメディアでESGの話題が取り上げられる機会が増加することを目指しています。例えば個人投資家に向けてESGの代表的な評価項目である「水資源保護」、「女性活躍」、「法令順守」といった内容を、イラストを使用したアイコンで分かりやすくウエブ上で表現するなどの工夫をしていきます。このファンドは既に、1月12日から募集を開始し、キャピタル・パートナーズ証券で販売をスタート、1月27日に設定し、2月からは大手ネット証券を通じて販売する予定です。女性を含めて比較的若年層の個人投資家の中長期投資を意識した商品です。将来的には、「NISA」(少額投資非課税制度)対応、「iDeCo」(イデコ:個人型確定拠出年金)対応、海外投資家向けの商品開発なども進めていきます。

(聞き手・冨田康夫)

<プロフィール>(ふらんくりん・くすまん)
1994年日興バーラ(現MSCI BARRA)入社。ポートフォリオ・リスク管理アセット・アロケーションのコンサルタントとして活躍。1996年からロイター・ジャパン(現トムソン・ロイター・マーケッツ)でチーフ・フィナンシャル・エンジニアとして日本株式リスク・モデルの開発をリード、ロイター(英国)でクオンツ分析ツールのグローバル・プロダクト・マネジャー。その後、リッパー投信評価の日本版確定拠出年金ファンドの評価・アワードを立ち上げて、機関投資家向けカスタム・インデックス業務に従事。2016年10月キャピタル アセットマネジメント入社。筑波大学大学院・政策科学研究科MBA、CFA協会認定証券アナリスト。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2017年01月19日 18時13分

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