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【特集】RIZAPーG Research Memo(6):RIZAP GOLF、RIZAP ENGLISHは来期以降の本格展開


■RIZAPグループ<2928>の新規事業による成長

各種新規事業の中でも先行しているのがRIZAP GOLFとRIZAP ENGLISHだ。RIZAP GOLFは、現在5店舗を展開中だ。2017年3月期第2四半期には実験的な店舗として、池袋にRIZAPとのコラボ店舗をオープンさせた。また、従来から課題の1つであったトレーナーの確保を進めている。

RIZAP ENGLISHは2016年7月に1号店を出店して事業がスタートしたのち、10月に2号店をオープンした。トレーナーが徹底的に寄り添うRIZAPメソッドを採用し、短期間(例:“2か月間”)で結果を出す(例:“TOEICでスコアを200点改善”)ことを打ち出している。

RIZAP GOLF、RIZAP ENGLISHともに、従来は2017年3月期中の多店舗展開に意欲を見せていたが、ここにきてPDCAサイクルを回してプログラム、コンテンツのブラッシュアップや、CMの作り込みなどに注力しているもようだ。事業拡大を急ぐよりも、しっかりと商品・サービスを作りこむことが顧客満足度につながり、結局は成功への近道となるということで、下期を準備と投資の時期に充当し、2018年3月期以降の本格展開につなげる方針に変更したと思われる。

弊社では、こうした同社の姿勢は正しいと考えている。RIZAPはゴルフレッスン、英語学習ともに、業界の中では後発に属する。一方でブランドイメージが非常に高いだけに、顧客の期待も大きいと考えらえる。そこにギャップを生じさせると、RIZAPのブランドイメージ自体が傷を負うことになりかねない。ゴルフレッスンも英語学習も市場規模は十分大きいので、急ぐ必要はない。また、RIZAPの本業が好調であるため、先行投資を行う余裕は十分にある。準備万端に整えたあとの本格展開に期待したい。

それ以外の新規事業としては、アパレル分野での事業展開が注目される。グループ内にはマルコ、夢展望、アンティローザ、馬里邑など、複数のアパレル関連企業を抱えている。パーソナルジムで確立したRIZAPのブランドイメージと合わせた、高機能アパレルなどが1つの分野として想定される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

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