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【注目】前週末12月30日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ブレインP <日足> 「株探」多機能チャートより

■ブレインパッド <3655>  1,131円 (+75円、+7.1%)

 東証1部の上昇率5位。ブレインパッド <3655> 、メタップス <6172> [東証M]、日本サード・パーティ <2488> [JQ]、安川情報システム <2354> [東証2]、JIG-SAW <3914> [東証M]、テクノスジャパン <3666> 、フォーカスシステムズ <4662> 、FRONTEO <2158> [東証M]、データセクション <3905> [東証M]、ロックオン <3690> [東証M]など人工知能(AI)関連株が軒並み高。17年相場で注目されるテーマとして、自動運転フィンテックバイオ再生医療・ゲノム編集)などがアベノミクスの掲げる第4次産業革命の柱を担っていく。そのなかAIは、各分野でイノベーションの中核を担う技術としてマーケットの注目度が高い。富士通 <6702> を筆頭に日本の大手電機メーカーは18年度までにAIの技術開発投資に数千億円規模を投入し、米IBMやグーグルなどが先駆するAI分野の研究開発を加速させる方向にあることが伝わっており、合従連衡の動きも今後マーケットで注目を集めることになりそうだ。

■中北製作所 <6496>  587円 (+33円、+6.0%)

 中北製作所 <6496> [東証2]が続伸。29日、同社が17年5月期の経常利益(非連結)を従来予想の11.2億円→16.7億円に49.1%上方修正。従来の12.1%減益予想から一転して31.1%増益見通しとなったことが買い材料視された。船舶向けバタフライ弁などの販売が想定より伸びることが寄与。修理やメンテナンス関連部品の伸長も利益上振れに貢献する。

■セレス <3696>  1,682円 (+85円、+5.3%)

 セレス <3696> 、GMOペイメントゲートウェイ <3769> 、インフォテリア <3853> [東証M]、さくらインターネット <3778> などフィンテック関連株が高い。30日の市場では、仮想通貨取引所最大手の「ビットフライヤー」が、日本経済新聞に大型広告を出したことが話題を集めた。17年はビットコインなど仮想通貨取引が本格的に拡大するとの思惑から、フィンテック関連株に買いが集まった面もあるようだ。

■アウトソーシング <2427>  3,645円 (+170円、+4.9%)

 アウトソーシング <2427> 、UTグループ <2146> [JQ]、フルキャストホールディングス <4848> 、夢真ホールディングス <2362> [JQ]、ディップ <2379> 、エン・ジャパン <4849> [JQ]、テクノプロ・ホールディングス <6028> 、ウィルグループ <6089> など人材関連株が軒並み高に買われた。記録的な有効求人倍率にも反映されるように、企業の人材需要は旺盛であり、安倍政権が掲げる「働き方改革」などの政策後押しも人材関連業界のビジネスチャンスを広げる追い風要因として意識されている。市場では「電通 <4324> の問題などで、企業も1人当たりの負担を考慮して物理的に人員を補充していく必要性に迫られ、それだけ人材サービス業界のニーズが高まるという見方にもつながる」(国内ネット証券大手)という指摘があった。

■イーレックス <9517>  3,385円 (+150円、+4.6%)

 イーレックス <9517> が全般軟調相場に抗い逆行高で7日続伸。電力小売り販売が個人向け、法人向けともに契約数が好調に推移しており、今期業績の上振れを期待する買いが向かった。26日、同社は電力自由化が解禁となった4月からの低圧・家庭用申込件数が想定より早く4万件を突破したと発表。また、28日には電力を供給するオフィスビルや商業施設が来月1日に1万施設を達成する見通しとなったと発表した。17年3月期中間期(4-9月)経常利益が通期計画に対して進捗率が57.8%に達しており、業績上振れへの期待が膨らんでいる。また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が28日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を4300円→4360円に引き上げたことも支援材料となった。

■スクリン <7735>  7,250円 (+140円、+2.0%)

 SCREENホールディングス <7735> が反発。29日付で岡三証券がレーティングを新規「強気」、目標株価を8200円に設定した。18年3月期は主力製品の洗浄装置が、ロジックなどにおける微細化の進展や、3D NANDの積層数増加などの恩恵を受け堅調に推移すると指摘。同証券では17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の290億円(前期235億5700万円)に対して303億円、18年3月期は322億円と予想している。

■日清食HD <2897>  6,140円 (+90円、+1.5%)

 日清食品ホールディングス <2897> が続伸。29日付でみずほ証券が投資判断「中立」を継続ながら目標株価を5960円から6540円へ引き上げた。投資額575億円の関西工場新設によるコスト負担増は限定的で自社株買い効果を反映、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の278億円(前期263億9900万円)に対して従来予想の290億円から288億円へ引き下げたが、18年3月期は350億円から370億円へ引き上げている。

※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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