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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東芝、メタップス、アカツキ

東芝 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東芝 <6502>  391.6円  -51.5 円 (-11.6%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 東芝<6502>は急落。同社が17年3月期に米国の原子力発電事業で資産価値減少に伴い1000億円規模の特別損失を計上する見通しにあることを、27日付けの日本経済新聞などが報じており、これがネガティブサプライズとなった。同社は世界的に半導体需要が高まりをみせるなかで、立体方向に積層化された革新的なメモリーである3次元NAND型フラッシュメモリーの有力関連銘柄として注目を集め、64層3次元NANDのサンプル出荷を世界に先駆してスタートさせ、8月以降に株価を大きく上昇させた経緯がある。今期業績予想も11月に大幅な増額修正を発表していただけに、その反動も大きい。

■メタップス <6172>  4,040円  -145 円 (-3.5%)  本日終値
 メタップス<6172>が冴えない。前日に上場来高値をつけるなど、足もとでの急ピッチな上昇に対する反動が出ているもよう。同社は26日取引終了後に、連結子会社のMetaps Plus(韓国)株式の一部譲渡に伴う特別利益約1億8000万円を個別業績に計上する見通しになったと発表したが、株価の反応は鈍い。なお、譲渡先は海外投資ファンドとしており、概要については非開示。譲渡株式数は保有する8万7500株のうちの5000株で、譲渡価格は約5億9000万円だとしている。

■アカツキ <3932>  3,820円  -90 円 (-2.3%)  本日終値
 26日、東証と日証金がアカツキ <3932> [東証M]について27日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

■ニチイ学館 <9792>  852円  -10 円 (-1.2%)  本日終値
 ニチイ学館<9792>が4日続落。26日の取引終了後に発表した11月の介護サービス利用状況で、訪問介護サービス、通所介護サービスなどのサービス利用者数は前年同月比32.6%減の13万4209人となり、26カ月連続で前年を下回ったことが嫌気されている。また、ケアプラン利用者数は同2.2%減の4万6247人となり、こちらも26カ月連続で前年実績を下回った。

■トレイダーズ <8704>  195円  +36 円 (+22.6%)  本日終値
 トレイダーズホールディングス<8704>が急騰。KDDI<9433>が27日、指紋など高度な生体認証技術を持つベンチャーのLiquid(リキッド、東京都千代田区)と資本・業務提携したことを発表、リキッドの技術を活用してスマートフォンなどで普及が進んでいる本人認証システムの基盤構築を目指す方針。トレイダーズHDはLiquidと提携関係にあり、指紋認証関連として急速人気化する格好となっている。

■シンシア <7782>  3,540円  +485 円 (+15.9%)  本日終値
 シンシア<7782>は大幅続伸。16日に東証マザーズに上場し、この日で売買開始から7日目。同社はコンタクトレンズの製造・販売を手掛けており、初値は公開価格(2100円)を7%下回る1950円だった。「コンタクトレンズの製造・販売という業態に新鮮味はあまりない」(アナリスト)との見方から初値は伸び悩んだが、この日の高値でも公開価格から7割強上昇の水準にあり、初値が公開価格比で2倍、3倍に跳ね上がることも少なくないIPO銘柄のなかでは、依然上値余地があるとの見方が出ている。

■ユークス <4334>  807円  +70 円 (+9.5%) 一時ストップ高   本日終値
 ユークス<4334>が前日のストップ高に続いてこの日も買いを集め、一時ストップ高まで買われた。26日にAR performersライブアプリ「ふれフレ」をリリースしており、これを好材料視した買いが入っている。「ふれフレ」は、スマホを振れば、パフォーマーがあなたに振り向く、繋がれるという、新しいライブを実現するアプリ。キャラクターデザイナーやCGクリエイター、ミュージシャン、ボイスアクター、アクター、ダンサー、ゲームクリエイターなど多彩な才能が集まって作り上げたデジタルキャラクターであるAR(拡張現実)performersのライブ会場で利用することで、タイミングよく振るほど、たくさんの応援ポイントがゲットできたり、パフォーマー同士のバトルを応援したりできるという。

■グランディーズ <3261>  1,122円  +72 円 (+6.9%)  本日終値
 26日、グランディーズ <3261> [東証M] が16年12月期の期末一括配当を従来計画の10円→20円(前期は10円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。従来計画の普通配当10円に、創業10周年記念配当10円を上積みする。配当権利日は本日となるため、駆け込みで配当取りを狙う買いが殺到した。併せて、今期の経常利益(非連結)を従来予想の2.5億円→3億円に20.0%上方修正し、増益率が8.2%増→29.9%増に拡大する見通しとなったことも支援材料となった。

■パピレス <3641>  4,285円  +220 円 (+5.4%)  本日終値
 パピレス<3641>が続急伸。同社は26日、初めての1社提供ミニ番組「コミックBAR Renta!」を来年1月4日からTOKYO MX1で放送開始すると発表しており、認知度向上による利用者層の拡大に期待した買いが入っている。同番組は、夜更けのバーを舞台に、マスター(声優の森嶋秀太氏)が、来店する客の悩みに耳を傾けて、カクテルではなく、同社が展開する電子書籍レンタルサイト「Renta!」で読めるマンガを薦めるという内容。イケメン声優たちが続々と来店予定で、マスターと客による、新感覚の「朗読コーナー」などが楽しめるという。

●ストップ高銘柄
 アイフリークモバイル <3845>  223円  +50 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値
 グレイステクノロジー <6541>  5,620円  +700 円 (+14.2%) ストップ高   本日終値
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 イグニス <3689>  6,990円  -1,500 円 (-17.7%) ストップ安   本日終値
 インタートレード <3747>  385円  -80 円 (-17.2%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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