【経済】アサヒグループHD、中国農業・乳業事業の持ち株譲渡
アサヒ <日足> 「株探」多機能チャートより
アサヒグループホールディングス<2502>は26日、中国で展開する農業・乳業事業の持ち株について、新希望集団有限公司傘下の新希望乳業控股有限公司に譲渡すると発表した。すでに正式契約に調印済み。山東朝日緑源農業高新技術有限公司と山東朝日緑源乳業有限公司の株式を譲渡する。
手放す理由は、当初の設立目標が達成されたことによるもの。対象2子会社を通じて、アサヒグループホールディングスは現地で、日本の農業界、乳業界から技術的支援を受けながら10年かけて「循環型農業モデル」を実現した。目標だった中国農業問題の解決と食生活の向上に一定の貢献を果たしたと説明している。
山東朝日緑源農業高新技術有限公司は2006年5月、山東省政府から農業分野での支援・協力の要請を受けて設立された。酪農と栽培を組み合わせた「循環型農業」を手がける。生産から物流・販売まで一貫したフードシステムを構築し、安全安心な野菜や原料乳などを現地消費者に提供してきた。
一方の山東朝日緑源乳業有限公司は08年3月に設立。同年9月から自社製造の「唯品」牛乳の販売を開始した。朝日緑源牧場の原料乳のみを使用。日本の牛乳製造の技術を導入したプレミアム牛乳は、上海、山東、北京などの都市部で高い支持を得ている。
【亜州IR】
《ZN》
提供:フィスコ