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【特集】アトラエ Research Memo(5):IT人材の不足規模は年々大きくなる

アトラエ <日足> 「株探」多機能チャートより

■アトラエ<6194>の事業環境、強み、競合と事業等のリスク

(1)事業環境とターゲット市場

「Green」の主力ユーザーであるIT/Web業界の求人動向について見ると、産業界で大型のIT関連投資が続いていることや、足元の情報セキュリティ等に対するニーズの増大などにより、IT人材の不足が鮮明になっており、関連企業にとっては人材確保が重要な経営課題となっている。さらに、ビッグデータ、IoT等の新しい技術やサービスの登場により、今後ますますIT利活用の高度化・多様化が進展することが予想され、中長期的にもIT人材に対する需要は引き続き増加する可能性が高いと見込まれている。しかし、労働人口(特に若年人口)は減少が見込まれており、今後、IT人材の獲得は現在以上に難しくなると考えられ、需給のアンバランスが進み、IT人材不足は今後一段と深刻化する可能性が高いと予想される。

経済産業省はIT関連産業の産業人口に関する将来推計(マクロ推計)の一環として、人材の不足状況や今後の見通しに関するアンケート調査結果に基づき、現在及び将来の人材不足に関する推計を実施。これによると、2015年時点で約17万人のIT人材が不足しているが、今後IT人材の供給能力が2019年をピークに低下するにもかかわらず、ITニーズの拡大によりIT市場は拡大を続けるため、IT人材不足は一段と深刻化し、2030年には約59万人まで人材の不足規模が拡大すると予想している。

足元の求人動向を見ても、2016年11月時点で「IT/通信業」は転職求人倍率が7.00倍に迫っているほか、職種別に見ても「技術系(IT/通信)」の倍率が8.00倍を超えているなどからうかがわれるように、「Green」の求人企業の多くが属するIT/インターネット業界におけるエンジニアの人材需要は大きく、増加傾向にある。(DODA転職求人倍率レポートより)

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )

《YF》

 提供:フィスコ

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