【経済】中国:ネット通販の食品に問題続出、1~11月の当局指摘86件
中国でインターネット通販市場が拡大するに伴い、通販サイトで販売される食品の安
全性も注目を集めるようになった。国家食品薬品監督管理総局が今年1~11月に行っ
た検査で指摘した問題は86件。最も目立つのはフルーツ類の砂糖漬け「蜜銭」に関す
る問題だった。新京報が6日付で伝えた。
報道によると、同局が指摘した問題のうち14件が「蜜銭」に関するもので、製品
からカビや基準値を超える二酸化硫黄、違法な着色料、保存料、人工甘味料、鉛など
が検出された。
ほかに問題が多かったのは、砂糖類や調味料、水産物、野菜の加工品、食用油、
肉の加工品など。件数は少ないが、国の品質基準に見合わない国内産粉ミルクも見つ
かった。
86件のうち82件は、「天猫」「京東」「淘宝」「1号店」「蘇寧易購入」など、有
名サイトを含む総合通販サイトで売られていた食品。最多は「天猫」の32件だった。
同局は今年からネット販売の食品を日常的な検査の範囲に入れ、監視の目を光ら
せている。10月1日には、「ネット通販食品の安全確保と違法行為に関する検査規
則」に基づく対策も開始した。
【亜州IR】
《ZN》
提供:フィスコ