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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東邦鉛、新日鉄住金、島精機

東邦鉛 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東邦亜鉛 <5707>  443円  +6 円 (+1.4%)  本日終値
 東邦亜鉛<5707>が反発。足もとの亜鉛価格の上昇を受け同社株を見直す動きが強まっている。22日のロンドン金属取引所(LME)で亜鉛相場(3カ月物)は前日比28ドル高の1トン=2728ドルだった。年初の1月から7割強上昇している。足もとの市況回復を受け豪州子会社が操業するエンデバー鉱山を来年5月からフル操業体制にするなど事業環境は好転している。

■新日鐵住金 <5401>  2,535.5円  +34 円 (+1.4%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>は続伸。1日付でみずほ証券が投資判断を「中立」から「買い」へ、目標株価を1920円から3050円へ引き上げた。USスチール、アルセロールミッタルなど一部世界鉄鋼大手の株価は16年初から2倍以上上昇したのに対し同社株の上昇率は5%前後にとどまっているが、国内価格の上昇局面入りにともない今後は「世界鉄鋼大手の出遅れ」として注目されると指摘している。

■島精機製作所 <6222>  3,595円  +45 円 (+1.3%)  本日終値
 島精機製作所 <6222> が全般軟調相場に抗い、続伸し年初来高値を更新。足元の為替相場はトランプ次期米大統領への政策期待から急激な円安が進んでおり、業績上振れが期待される輸出関連として物色買いが続いている。同社は10月19日、円高進行を受けて前提為替レートを1ドル=102円に見直し、17年3月期の経常利益を従来予想の110億円→80億円に27.3%下方修正した。一方、足元の業績は主力のコンピュータ横編機が絶好調で、上期(4-9月)の売上高は前年同期比31.5%増収を達成している。このままの円安水準を保てば通期業績の大幅上方修正が期待される。

■三井物産 <8031>  1,596.5円  +10 円 (+0.6%)  本日終値
 大手商社株が高い。三井物産<8031>や伊藤忠商事<8001>、住友商事<8053>がそろって新高値に買われた。30日の石油輸出国機構(OPEC)総会では8年ぶりの減産が決定され、原油価格が急上昇しているほか、トランプ米次期大統領のインフラ投資への期待で銅・ニッケルなど非鉄価格が上昇。幅広く資源・エネルギー事業を展開する大手商社株に見直し買いが流入している。伊藤忠の配当利回りは3.5%前後の水準にあるなど、高配当利回りも評価材料となっている。

■日本金銭機械 <6418>  1,590円  +9 円 (+0.6%)  本日終値
 日本金銭機械<6418>、オーイズミ<6428>、テックファームホールディングス<3625>、インターライフホールディングス<1418>などカジノ関連株が軒並み高。カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法案について、公明党は賛否の結論を出していないものの容認する姿勢で、2日に衆院内閣委員会で採決される見通しと伝わったことが、関連銘柄の株価を強く刺激する格好となった。

■ワークマン <7564>  3,400円  +15 円 (+0.4%)  本日終値
 1日、ワークマン <7564> [JQ]が11月度の月次速報を発表。既存店売上高が前年同月比6.9%増と2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。11月は朝晩の冷え込みが強まったことで、ジャンパーや裏地がフリース素材のズボン、裏起毛ハイネック、保温・発熱性インナーなど防寒衣料が好調に推移した。

■サカタインクス <4633>  1,500円  +2 円 (+0.1%)  本日終値
 サカタインクス<4633>が全般軟調相場のなかで頑強な値動き。新興国を中心にインキ需要が増大傾向にあり、16年12月期営業利益は97億円と2ケタ増益を見込む。1日にブラジルの印刷用インキメーカー、クリエイティブ社を買収したことを発表、足もとはこれが株価を刺激している。クリエイティブの昨年度売上高は約16億4000万円。

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