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【市況】日経平均は小幅反発、中小型株にシフトしやすい/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は小幅に反発。22.87円高の18329.91円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えた。米株高や円安を受けて買い先行で始まった。しかし、OPEC総会を控えるなか、日経平均は寄付き直後につけた高値18370.31円をピークにこう着感の強い相場展開をみせている。

 ただし、一時18300円を下回る局面もみられたが押し目買い意欲は強く、良好な需給状況に支えられ、下値の堅さが意識されている。セクターでは電力ガス、証券、建設、ガラス土石がしっかり。半面、鉄鋼、非鉄金属、パルプ紙、医薬品、石油石炭が冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。

 日経平均は5日線を挟んでのこう着となっている。日銀のETF買い入れは期待しづらいところだが、月末のドレッシングやMSCIのリバランス需給などから下値の堅さは意識されやすいところ。とはいえ、OPEC総会での減産合意を見極めたいとする流れのなか、上値追いは慎重になりやすい。円相場もやや円安基調が一服をみせているため、物色の流れとしては、中小型株にシフトしやすいとみておきたい。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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