【特集】7-9月期「売上成長株」ベスト 30 <成長株特集>
FJネクスト <日足> 「株探」多機能チャートより
株探集計によると、中間決算を発表した2331社の中で、7-9月期(第2四半期)に前年同期比で増収増益を達成した企業は566社に上った。下表では、この566社のうち時価総額200億円以上の東証1部銘柄を対象(金融を除く)に、利益拡大に先行する傾向がある売上高の成長が著しい増収率の上位30社をピックアップし、増収率の大きい順に並べた。
増収率トップの日本M&Aセンター <2127> は後継者不足が深刻化する中小企業のM&A需要を取り込み、7-9月期の売上高は前年同期比71.5%増の59.5億円に急拡大、19四半期連続で増収を達成した。2位の小野薬品工業 <4528> は肺がん治療薬として追加承認を受けたがん免疫薬「オプシーボ」の販売が大きく伸びた。なお、「オプシーボ」は来年2月から価格を半額に引き下げることが決まっており、17年1-3月期以降の業績に影響が出る可能性がある。
3位の日成ビルド工業 <1916> はプレハブメーカーの買収効果に加え、熊本地震の被災者向け仮設住宅を建設したことが寄与した。4位のエフ・ジェー・ネクスト <8935> と5位のゴールドクレスト <8871> はともにマンションの販売が大きく伸びた。6位の西華産業 <8061> は中国向けリチウムイオン電池用セパレーター製造装置の販売増加などが収益を押し上げた。
増収の連続期数が多い銘柄では、23四半期連続のエスエムエス <2175> 、14四半期連続の日本ライフライン <7575> 、13四半期連続のTHK <6481> がリストアップされた。エスエムエスは昨年10月に買収した医薬情報サービスのMIMSグループの業績上積みが大幅増収に貢献した。日本ライフラインはEPカテーテルを中心とする自社製品の医療器具の販売好調が続いた。THKは米自動車部品メーカーの買収効果のほか、欧米で主力の機械要素部品「LMガイド」が伸びたことが寄与した。
┌ 売上高 ┐ 増収
コード 銘柄名 増収率 7-9月 連続期数 予想PER
<2127> 日本M&A 75.1 5951 19 47.6
<4528> 小野薬 70.4 58969 3 25.3
<1916> 日成ビルド 68.5 20901 7 9.8
<8935> FJネクスト 68.0 16150 6 6.0
<8871> ゴールドクレ 65.7 16163 1 12.9
<8061> 西華産 53.6 55223 2 10.7
<8595> JAFCO 47.5 6698 1 -
<3360> シップHD 43.2 98110 4 15.9
<3092> スタートトゥ 40.0 16180 9 37.2
<3666> テクノスJ 38.7 1581 5 58.6
<2175> エスエムエス 37.6 5372 23 39.0
<6737> EIZO 37.2 22787 1 15.5
<3254> プレサンス 36.7 27963 1 7.6
<6455> モリタHD 36.5 18618 2 13.4
<9517> イーレックス 34.9 8487 4 33.3
<2326> デジアーツ 32.9 1504 10 41.9
<6055> Jマテリアル 27.6 5645 10 20.7
<8706> 極東証券 27.1 2810 1 -
<1813> 不動テトラ 26.4 18547 1 15.8
<6315> TOWA 24.7 7416 4 17.7
<7575> 日本ライフL 24.3 8966 14 22.8
<6222> 島精機 23.5 12730 3 21.2
<2222> 寿スピリッツ 23.0 8077 6 34.5
<3443> 川田テク 22.5 27168 2 7.0
<6490> ピラー 22.0 6441 4 11.9
<6481> THK 20.2 68848 13 22.6
<9790> 福井コン 19.9 2581 2 33.1
<8059> 第一実 19.8 38491 2 11.9
<2810> ハウス食G 19.6 70691 3 31.5
<8881> 日神不動 19.1 19851 7 4.7
※売上高の単位は百万円。増収連続期数は四半期ベース売上高が前年同期に比べて連続で増加した期数。予想PERでは今期見通し非開示企業は「-」とした。
株探ニュース