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【特集】「日経平均一時1万8000円、上値のメドは?」アルゴナビス・清水洋介氏に聞く!<直撃Q&A>

清水洋介氏(アルゴナビス フィナンシャルコンシェルジュ)
 日経平均株価は18日、約10カ月ぶりに一時1万8000円台を回復した。急激な株価の上昇が続くなか、市場には一段の上値追いへの期待が高まっている。また、為替相場では1ドル=110円を突破した。株、為替ともに相場の大きな節目に差し掛かった格好だが、今後の上値のポイントはどこなのか。株式スクール「アルゴナビス」を主宰し「チャートの先生」と呼ばれる清水洋介氏に聞いた。

Q1 日経平均は約10カ月ぶりに一時1万8000円の大台を回復しました。今後のテクニカル的なポイントを教えてください

清水 1万8000円台は昨年1月の株価急落時の価格帯であり、この水準は真空地帯となっている。このため、節目らしいものはなく、次のメドは1万9000円とみていいだろう。足もとの日経平均の上昇ピッチは速い。25日移動平均線(1万7280円前後)や75日線(1万6880円前後)とのカイ離を考慮すれば、1万8000円前後が当面の高値になることもあり得ると思う。

Q2 ドル円も約5カ月ぶりの110円台に上昇しています。為替相場のテクニカル的なポイントは?

清水 ドル円相場は一目均衡表(週足)の「雲」の部分に差し掛かりつつある。上昇基調が続けば当面の上値は112~113円となるだろう。この水準を抜けてくれば、次は115円がターゲットになるとみている。ただ、一目均衡表の「雲」を抜くことができなければ、逆に105円前後への円高水準に振れる可能性もあると思う。

Q3 株式市場の上昇基調が強まるなか、今後有望なセクターや銘柄はありますか?

清水 食品株などディフェンシブ株は軟調に推移しているが、売るべき人は売ったとみており、下値は限定的だと思う。花王<4452>や明治ホールディングス<2269>、味の素<2802>などには投資妙味が出ている。銀行やインフラ関連株には高値警戒感が出てくる水準だとみている。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(しみず・ようすけ)
大手証券会社に入社後、外資系証券会社、外資系オンライン証券会社などを経て、証券アナリスト、テクニカル分析の第一人者として、「チャートの先生」「ストラテジスト」の役割でテレビのレギュラー出演や雑誌の連載などで活躍。現役ディーラーとしても日々相場と対峙している。10年以上続いているメールマガジン「日々是相場」や投資に関しての講演などを行っている。2014年5月株式スクール「アルゴナビス」開校、証券投資の本質、株式投資の楽しさを啓蒙している。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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