【市況】来週の株式相場見通し=波乱地合いが尾を引く展開、決算発表一巡で材料難に
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは、「11日は朝方に一時、前日比277円高の1万7621円まで買われ、4月25日の高値1万7613円を一瞬上回ったものの、その後は利益確定売りで大きく上昇幅を縮小し、東証1部の値下がり銘柄が1115と1000超えたことは、相場の不安定さを表している」との見方が出ていた。
来週は4~9月期決算発表が一巡したことで、個別銘柄物色が沈静化し、国内での手掛かり材料不足が鮮明となる。そこで、外国為替市場や、海外株式市場、原油価格などの外部要因により依存した展開となりそうだ。
日程面では、7~9月期のGDP(14日)、10月の首都圏マンション発売(15日)、10月の訪日外国人客数(16日)、10月の日本製半導体製造装置BBレシオ(18日)に注目。
海外では、中国10月の鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資(14日)、ユーロ圏7~9月期GDP、米10月の小売売上高、米11月のNY連銀製造業景気指数、米10月の輸入物価(15日)、APEC閣僚会合(17~18日)、米10月の消費者物価指数、米10月の住宅着工件数(17日)、米10月のCB景気先行総合指数(18日)が焦点になる。(冨田康夫)
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)