【市況】明日の株式相場見通し=米大統領選開票状況を注視し神経質な展開
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「クリントン大統領誕生となっても、同時に行われる議会選挙で、下院は共和党が過半数を占めるとの見方が多く、いわゆる“上院・下院でのねじれ状態”を懸念する声もある。また、クリントン氏勝利に伴う株価上昇は、現地7日のNYダウ平均株価371ドル高によってほぼ織り込まれたのではないか」との見方が出ている。
8日の東京株式市場は、朝方買い優勢でスタートしたものの、次第に日経平均株価の上値は重くなり、前場中盤にはマイナス圏に沈む場面もあった。ただ、売り圧力も限定的で、その後は前日終値を挟んでの小動きに終始し、日経平均株価終値は、前日比5円83銭安の1万7171円38銭と小幅反落した。ただし、TOPIX(東証株価指数)は前日比プラスで引けた。
日程面では、9月と16年度上半期の国際収支、10月の景気ウォッチャー調査、7日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、中国10月の消費者物価指数・生産者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)