【市況】【↓】日経平均 大引け| 6日ぶり反落、決算発表本格化を前に利益確定売り (10月21日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 17283.75
高値 17288.89(11:22)
安値 17151.98(14:52)
大引け 17184.59(前日比 -50.91 、 -0.30% )
売買高 18億2750万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0320億円 (東証1部概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は6日ぶり反落
2.前場は買い優勢も後場に入り利益確定売りに押された
3.週末+決算発表本格化を前に買い手控えムード
4.終盤に鳥取での地震発生が円高を絡め下げ助長
5.売買代金は2日連続で2兆円台に乗せる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは40ドル安と3日ぶりに反落。手掛かり材料に乏しく方向感に欠く展開だった。
東京市場では、前場は買い優勢の展開だったが上値は重く、後場に入り利益確定の売りに押され日経平均株価はマイナス圏に沈む展開となった。
21日の東京市場は、朝方買い優勢で始まった。前日の米国株市場は軟調気味だったが、為替が1ドル=104円台に入るなど円安傾向となり、米大統領選の3回目のテレビ討論でクリントン氏が優勢となったことなど買い安心材料が揃った。前日のECB(欧州中央銀行)の定例理事会の結果も金融政策の据え置きで投資家心理に与える影響は限定的だった。ただ、企業の決算発表本格化を前に上値が重い展開が続き、後場に入ると利益確定の動きが強まり、値を消す格好に。取引終盤になって鳥取県で震度6弱の地震が発生、為替が円高に振れたこともあって日経平均は下げ足をやや強める展開を強いられた。売買代金は前日に続いて、活況の目安とされる2兆円を上回った。
個別では、任天堂<7974>が断トツの商いを集めたが株価は急反落となった。トヨタ自動車<7203>が軟調、ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。旭ダイヤモンド工業<6140>が大幅安、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、楽天<4755>も下落した。東邦亜鉛<5707>が値を下げ、大崎電気工業<6644>、良品計画<7453>の下げも目立つ。
半面、オリエンタルランド<4661>が堅調、日東電工<6988>も買いが優勢だった。神栄<3004>が急動意、ジャパンディスプレイ<6740>も上値追い。ワイエイシイ<6298>、昭和電工<4004>も買われた。三菱自動車<7211>が物色人気となり、牧野フライス製作所<6135>も高い。平和不動産<8803>が上昇、日本特殊陶業<5334>、THK<6481>も値を上げている。
日経平均への寄与度上位5銘柄は日東電 <6988> 、TDK <6762> 、京セラ <6971> 、信越化 <4063> 、スズキ <7269> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約18円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、KDDI <9433> 、アステラス <4503> 、塩野義 <4507> 。押し下げ効果は約39円。
東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)鉱業、(3)不動産業、(4)パルプ・紙、(5)銀行業。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)情報・通信業、(3)建設業、(4)その他金融業、(5)食料品。
■個別材料株
△アクシーズ <1381> [JQ]
7-9月期(1Q)経常は9%増益で着地。
△ベステラ <1433> [東証M]
1部市場変更のための立会外分売を実施。
△DNAチップ <2397> [東証2]
オンコリスバイオとテロメスキャンの共同研究。
△神栄 <3004>
上期経常を60%上方修正。
△テリロジー <3356> [JQ]
サイバー防御製品で北米2社と代理店契約。
△昭電工 <4004>
独法人から黒鉛電極事業を買収。
△OLC <4661>
「4-9月営業益は一転2%増」と報道。
△ユビテック <6662> [JQ]
ホシデンと協力しIoT展に出展。
△ケル <6919> [JQ]
上期経常を40%上方修正。
△三菱自 <7211>
日産ゴーン氏の会長就任を正式発表。
▲旭ダイヤ <6140>
今期経常を57%下方修正、配当も14円減額。
▲任天堂 <7974>
新型ゲーム「スイッチ」発表も利益確定売り。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)神栄 <3004> 、(2)三桜工 <6584> 、(3)Jディスプレ <6740> 、(4)ワイエイシイ <6298> 、(5)三菱自 <7211> 、(6)オークマ <6103> 、(7)ツバキナカ <6464> 、(8)宮地エンジ <3431> 、(9)オプティム <3694> 、(10)OLC <4661> 。
値下がり率上位10傑は(1)旭ダイヤ <6140> 、(2)任天堂 <7974> 、(3)スターゼン <8043> 、(4)ガンホー <3765> 、(5)三井金 <5706> 、(6)イオンファン <4343> 、(7)丸和運機関 <9090> 、(8)大崎電 <6644> 、(9)NSW <9739> 、(10)システナ <2317> 。
【大引け】
日経平均は前日比50.91円(0.30%)安の1万7184.59円。TOPIXは前日比5.51(0.40%)安の1365.29。出来高は概算で18億2750万株。値上がり銘柄数は723、値下がり銘柄数は1117となった。日経ジャスダック平均は2580.94円(3.36円安)。
[2016年10月21日]
株探ニュース