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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):タカラバイオ、三井不、LINE

タカラバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■タカラバイオ <4974>  1,524円  +25 円 (+1.7%)  本日終値
 20日、タカラバイオ <4974> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の8.4億円→14.4億円に71.0%上方修正。従来の2.7%減益予想から一転して66.4%増益を見込み、6期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。円高の影響や中国向け医療用培地・バッグの販売低迷で売上は計画を下回ったものの、利益率の高い研究用試薬の販売増加や販管費の抑制が利益を押し上げた。

■三井不動産 <8801>  2,328円  +38 円 (+1.7%)  本日終値
 三井不動産<8801>が7日続伸。同社は三菱地所<8802>と双璧の総合不動産トップであり、中期経営計画では最終年度の18年3月期に営業利益段階で2450億円(前期実績2024億円)を掲げている。ここにきて、出遅れ感の強い不動産セクターに海外資金の流入が観測されるなかで、「ショートカバーだけではなく、欧州機関投資家を経由してオイルマネーなど足の長い資金が買いを入れてきている可能性がある」(東洋証券ストラテジスト大塚竜太氏)との指摘も出ている。

■関電工 <1942>  989円  +16 円 (+1.6%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で関電工 <1942> の投資判断「ニュートラル(中立)→オーバーウエート(強気)」に引き上げ、目標株価を1040円→1200円に増額したことが買い材料視された。同社は13日に17年3月期の業績上方修正と配当増額を発表。リポートでは、業績予想上方修正期待と配当政策に対するポジティブな姿勢を評価している。これを踏まえ、同証券では17年3月期の連結営業利益を256億円→275億円(会社計画は250億円)、18年3月期を277億円→310億円にそれぞれ上方修正した。

■LINE <3938>  4,660円  +60 円 (+1.3%)  本日終値
 LINE<3938>が続伸。同社は20日、コミュニケーションアプリ「LINE」で展開するゲームサービス「LINE GAME」で、サイバーエージェント<4751>との協業第1弾タイトル「LINE 潜空のレコンキスタ」の配信を開始したと発表。9月13日から実施した事前登録では登録者数が累計50万人を超えており、期待感が高まっているもよう。また、19日に、ワークスモバイルジャパン(東京都渋谷区)と提携し、17年春にも法人向けコミュニケーション市場に参入すると発表したことも買い手掛かりとなっているようだ。

■ピジョン <7956>  2,948円  +23 円 (+0.8%)  本日終値
 ピジョン<7956>が反発。20日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価は3500円から3430円へ引き下げたが、17年1月期は通期連結営業利益で会社側計画の150億円(前期145億2200万円)に対して従来予想の151億円から157億円へ、18年1月期を168億円から182億円へ引き上げた。中国事業のEC本格化による現地通貨ベースの業績回復や国内ベビー・ママ事業のインバウンド需要貢献、中期的利益成長に応じた株主還元を評価している。

■宝ホールディングス <2531>  982円  +7 円 (+0.7%)  本日終値
 宝ホールディングス<2531>が3日続伸。同社は20日の取引終了後、17年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の修正を発表。売上高を1079億円から1075億円(前年同期比0.5%増)へ、営業利益を38億円から52億円(同34.0%増)へ、純利益を20億円から31億円(同22.8%増)へ上方修正、これを好感した。円高による海外子会社の売上高の目減りがあるものの、売上高原価率の低下や販売費および一般管理費の減少などが利益を押し上げている。

■アドヴァン <7463>  948円  +3 円 (+0.3%)  本日終値
 20日、アドヴァン <7463> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.3%にあたる10万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月21日から17年1月20日まで。

■東京エレクトロン <8035>  8,883円  +26 円 (+0.3%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、ワイエイシイ<6298>など半導体製造装置関連株が強い動きをみせた。9月の日本製半導体製造装置のBBレシオが0.98と10カ月ぶりに1を下回り供給過剰となったことはネガティブ材料だが、上期決算前の特殊要因も絡んでいるとみられ、同月の米半導体製造装置BBレシオは1.05と前月から上昇し依然供給不足の状態が続いている。構造的な需要は中期的に高水準が維持されるとの見方が市場では強い。3次元NAND型メモリーなどへの設備投資需要は台湾などを中心に今後も拡大傾向が見込まれ、半導体製造装置メーカーにとってフォローの風が引き続き意識される。足もとは、前日に発表された米半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)の7~9月期売上高が前年同期比23%の高い伸びを示しており、これも株価に追い風となっているようだ。

■デクセリアルズ <4980>  924円  +2 円 (+0.2%)  本日終値
 デクセリアルズ<4980>が反発。みずほ証券が20日付で投資判断「中立」継続、目標株価を700円から840円に引き上げた。17年3月期は円高やタブレットPC需要の弱さなどによって会社通期計画が下振れる可能性が高いとの判断を再確認しているが、18年3月期は事業構造最適化効果や、光学フィルム、ACFの増収によって大幅増益に転じると指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の44億円(前期83億600万円)に対して従来予想の21億円から26億円へ、18年3月期は42億円から48億円へ引き上げている。

■神戸物産 <3038>  3,660円  +5 円 (+0.1%)  本日終値
 神戸物産<3038>が9日続伸。同社は20日の取引終了後、16年9月の月次実績(速報値)を発表、「業務スーパー」店舗への出荷実績は、既存店で前年同月比0.5%増となった。全店では同3.7%増となり、業務スーパー事業は引き続き好調に推移しており、株価はこれを好感している。全体売上高は同3.4%増の173億6700万円だった。為替市場が円高にシフトしたことによる輸入コストの低減、自社食品工場などのオリジナル商品がSNS上で話題になるなどして販売が好調に推移している。

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