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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):イナリサーチ、メタップス、モバクリ

イナリサーチ <日足> 「株探」多機能チャートより
■イナリサーチ <2176>  896円  +150 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 イナリサーチ<2176>が前日に続きストップ高。同社は新薬開発支援を行うバイオベンチャーで、17年3月期は営業損益段階で4700万円と黒字化を見込んでいる。11日朝方、iPS細胞を利用した心筋梗塞治療法に関する共同研究の成果が英科学誌の「ネイチャー」に掲載されると発表したことが人気化の発端。将来的な収益貢献への可能性が高いとみた投機資金の流入を誘っている。出来高流動性に乏しかったこともあって7月初旬以降は600円を軸に株価は横ばいを続けていたが、その株式需給面での品薄感が玉争奪戦の流れに発展している。

■メタップス <6172>  1,798円  +300 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 メタップス<6172>が急伸。同社は13日、みずほフィナンシャルグループ<8411>およびWiL LLC.(米カルフォルニア)と、FinTech(フィンテック)を活用した新たな決済サービスの提供を目的とする業務提携に向け、協議を開始することで基本合意したと発表。これが材料視されているようだ。みずほの顧客基盤や金融サービスの知見と、メタップスの持つデータ解析技術やオンライン決済の知見をあわせ、先端サービスの情報ネットワークと事業プロデュース機能を持つWiLの支援のもと、FinTechを活用した新たな決済サービスを創出する。

■ケイアイスター不動産 <3465>  2,469円  +406 円 (+19.7%) 一時ストップ高   本日終値
 13日、ケイアイスター不動産 <3465> [東証2]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→37億円に23.3%上方修正。増益率が22.6%増→51.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。住宅ローン金利の低下を追い風に、主力の分譲住宅の販売が好調で、売上が計画を上回ることが寄与。販管費が想定を下回ることも利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の85円→110円(前期は70円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが7.3倍→5.6倍に低下する一方、期末配当利回りは5.33%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■モバイルクリエイト <3669>  361円  +59 円 (+19.5%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 モバイルクリエイト<3669>が急騰。同社はタクシーやバスなど運送事業者向けに無線通信システムなどを提供する。人件費などが損益面で重荷となっているが、13日取引終了後に発表した17年5月期の第1四半期(6~8月)連結決算は、移動体通信事業の採算が改善し、売上高が15億2300万円と前年同期比でほぼ倍増、最終損益は前年同期の1億1500万円の赤字から4200万円の黒字化を果たしたことで、これを手掛かり材料に投機資金が流入している。

■マイネット <3928>  3,495円  +502 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 マイネット <3928> [東証M]がストップ高。13日、同社がクルーズ <2138> [JQ]の「エレメンタルストーリー」を除くゲーム事業を買収すると発表したことが買い材料視された。クルーズが新設した分割子会社C&Mゲームスの全株式を45億円で取得する。C&Mゲームスはブラウザゲームを中心に16タイトルを運営する。C&Mゲームスの16年3月期の売上高は86.8億円、営業利益は24.1億円だった。発表を受けて、クルーズのゲーム事業の買収による事業基盤の拡大に期待する買いが殺到した。

■串カツ田中 <3547>  8,850円  +860 円 (+10.8%)  本日終値
 串カツ田中<3547>が続急騰。関東圏を中心に串カツ専門店を展開するが、値ごろ感のある販売戦略で顧客ニーズをとらえている。新規出店に積極的で全店ベースでの月次伸び率の高さが成長期待につながっている。直近IPO銘柄では、9月27日にマザーズに上場したチェンジ<3962>などが公開価格1200円に対し、高値7200円まで買われるなどわずか7営業日で6倍化した実績があり、同社も値運びの速さに着目した投機資金の買いを誘導している。

■東天紅 <8181>  147円  +14 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 東天紅<8181>が急反発。13日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)単独決算が、売上高31億100万円(前年同期比8.0%増)、営業損益2億300万円の赤字(前年同期4億7400万円の赤字)、最終損益1億9500万円の赤字(同4億100万円の赤字)と赤字幅が縮小し、従来予想の営業損益2億4000万円の赤字予想を上回って着地したことが好感されている。上野店で婚礼部門の販促を強化した結果、婚礼売り上げが増加したことや、6月に「KITTE名古屋店」を出店したことが寄与した。

●ストップ高銘柄
 日本色材工業研究所 <4920>  1,368円  +300 円 (+28.1%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 文教堂GHD <9978>  408円  -80 円 (-16.4%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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