市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、高島屋、コーセー

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■イオンディライト <9787>  3,100円  +30 円 (+1.0%)  本日終値
 イオンディライト<9787>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が前週末7日付のリポートで、レーティング「ホールド」を継続し、目標株価を3320円から3390円へ引き上げたことが好感されている。同証券では、既存店活性化を積極的に推進しているグループ店舗のテナント入れ替え工事の受託もあり、17年2月期営業利益予想を会社計画と同じ水準の175億円を見込んでいる。また、買収した白青舎の損益改善が本格化するとして、18年2月期営業利益予想は190億円と増益が続くとしている。

■ニチバン <4218>  821円  +6 円 (+0.7%)  本日終値
 ニチバン<4218>が後場に入り急伸。同社はきょう午後2時に、17年3月期通期の連結業績予想修正を発表。経常利益見通しは従来の37億円から41億円(前期比17.5%増)に上方修正した。一方、売上高予想は従来の447億円(同5.3%増)で据え置いた。メディカル事業製品が好調に推移し、テープ事業で生産・販売の両面で効率化が進んだことなどが利益を押し上げる。また、第3四半期累計期間に大東化工の株式を取得し、持ち分法適用関連会社化することに伴い、負ののれん発生益1億3000万円を営業外収益の持ち分法による投資利益に計上する予定だとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,015円  +9 円 (+0.2%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が反発。11日の東京為替市場で1ドル=103円90銭台へと先週末に比べ円安で推移していることが好感された。また、米国時間の9日に開催された米大統領選挙の第2回テレビ討論会で民主党のクリントン氏が勝利したとの見方が有力なことも、共和党のトランプ氏に比べ通商政策面での不透明感が後退すると受け止められ、自動車株には追い風とみられている。

■高島屋 <8233>  820円  -36 円 (-4.2%)  本日終値
 高島屋<8233>が続落。同社は前週末7日取引終了後、17年2月期の連結業績予想の修正を発表し、営業収益を9530億円から9250億円(前期比0.5%減)へ、最終利益を240億円から200億円(同16.1%減)へ下方修正したことが嫌気されている。新規事業や既存子会社の増収があるものの、国内百貨店の減収が大きく響くほか、有価証券売却益の反動減が足を引っ張った。なお、営業利益は340億円(同3.1%増)で据え置いている。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は営業収益4433億2100万円(前年同期比1.4%減)、営業利益137億7700万円(同0.3%減)、最終利益84億7700万円(同23.2%減)だった。

■あさひ <3333>  1,232円  -27 円 (-2.1%)  本日終値
 あさひ<3333>が続落。岩井コスモ証券が前週末7日付のリポートで、投資判断「B+」を継続し、目標株価を1900円から1450円に引き下げたことが嫌気された。17年2月期上期は第2四半期の営業減益を第1四半期の貯金でカバーし、下期は季節性から収支トントンを想定している。キャンペーンや新規出店に伴う費用に加え、人件費の増加もあり通期営業利益予想は会社計画34億6400万円を下回る33億5000万円とするも、増益は確保する見通しとしている。

■コーセー <4922>  9,920円  -110 円 (-1.1%)  本日終値
 コーセー<4922>が続落。化粧品業界は訪日外国人(インバウンド)向け需要の伸び悩みなどが懸念されている。ただ、同社は海外市場での展開などでの成長性を評価する見方が出ている。ドイツ証券は7日、同社株の「バイ」を継続した。目標株価は1万2200円としている。市場環境はさほど良好でなくなりつつあるが、同社の16年度営業利益は前期比21%増となお堅調な伸びが見込めることを評価。「雪肌精」ブランドの高級化への持続的な取り組みが奏功しているほか、小売り販売の拡大と海外エクスポージャーの著しい拡大を受け、米化粧品「タルト」は今後、2年ほど強い成長モメンタムを維持することが予想されることなどを挙げている。

■TBSHD <9401>  1,608円  -3 円 (-0.2%)  本日終値
 東京証券取引所は7日、本決算期末が1~3月期に該当する企業のTOPIX浮動株比率(FFW)の定期見直しを発表した。この浮動株比率見直しに伴うTOPIXへの適用は今月31日が予定されており、28日終値にかけてリバランスに伴う売買インパクトが予想されている。SMBC日興証券では7日、浮動株比率の見直しに伴い平均売買代金が1億円以上で買いインパクトの大きい銘柄として、TBSホールディングス<9401>、西武ホールディングス<9024>、フィデアホールディングス<8713>、太陽ホールディングス<4626>、住友不動産販売<8870>を挙げた。一方、売りインパクトが予想される銘柄はオリエントコーポレーション<8585>、黒田電気<7517>、JSP<7942>、日産車体<7222>、サンマルクホールディングス<3395>を挙げている。

■ASTI <6899>  323円  +64 円 (+24.7%)  本日終値
 11日午前、ASTI <6899> [東証2] が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1.5億円→4億円に2.7倍上方修正。増益率が17.2%増→3.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。車載電装品を中心に売上が堅調に推移する中、合理化効果や経費削減が奏功し、採算が大きく改善したことが寄与。なお、通期の経常利益は従来予想の7億円(前期は7億円)を据え置いた。

■安川情報システム <2354>  906円  +135 円 (+17.5%) 一時ストップ高   本日終値
 安川情報システム<2354>が急伸し、年初来高値した。同社はきょう、学校向けに販売している無線LANアクセス管理装置「ネットシェーカーダブルナック」に、フルノシステムズ(東京都墨田区)の無線LANアクセスポイント「ACERAシリーズ」と連携する機能を追加したと発表した。文部科学省が進める教育の情報化ビジョンに基づき、学校現場へのタブレット導入と、その利用環境としての無線LAN環境構築が進んでいるが、どの教室でもタブレットが快適に利用できるためには、無線LANアクセスポイントを校内に数多く設置する必要があり、その管理が運用課題のひとつとなっている。同社では「ネットシェーカーダブルナック」と「ACERAシリーズ」の連携により、学校における無線LAN環境の構築・運用の手間を大幅に削減できるとしている。

●ストップ高銘柄
 オリコン <4800>  289円  +80 円 (+38.3%) ストップ高   本日終値
 リバーエレテック <6666>  429円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値
 ADプラズマ <6668>  626円  +100 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 シルバエッグ <3961>  4,560円  +700 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 藤倉ゴム工業 <5121>  550円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均