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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):大林組、ダイキン、ソニー

大林組 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大林組 <1802>  987円  +26 円 (+2.7%)  本日終値
 大林組<1802>が後場一段高。同社はきょう正午に、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想修正を発表。営業利益は従来計画の400億円を上回り、590億円(前年同期比38.7%増)になったようだと発表した。一方、売上高は9230億円から8600億円(同3.0%増)に減額修正。海外子会社の完成工事高の減少などから売上高は従来計画には届かないが、国内工事の採算改善に伴い完成工事総利益が増加したことが利益を押し上げる。なお、通期業績予想については11月に発表する第2四半期決算発表時に公表するとしている。

■芙蓉総合リース <8424>  5,080円  +120 円 (+2.4%)  本日終値
 芙蓉総合リース<8424>が反発。同社はこの日、午後2時30分にメキシコの航空会社「アエロメヒコ航空」向けに、米ボーイング社製B737-800型機のリース取引を実行したことを発表した。 リース対象機体はメキシコ国内線や米州内での国際線で運航される。アエロメヒコ航空は、約130機の運航機数を有するメキシコ最大の航空会社で、メキシコシティを拠点にメキシコ国内線や米州、欧州、日本を含むアジアへの国際線を運航しており、現在、日本とメキシコを直行便で運航(週5便)する唯一の航空会社。

■ダイキン工業 <6367>  9,909円  +210 円 (+2.2%)  本日終値
 ダイキン工業<6367>が上場来高値更新。岩井コスモ証券が前週末7日付のリポートで、投資判断「B+」を継続し、目標株価を9750円から1万600円に引き上げたことが好感されている。同証券では、為替の影響はあるものの、以前買収した米グッドマン社の効果が加わること、欧州市場も回復が続いているほか、アジア市場で中間所得層の拡大からエアコンの普及率が高まっていることもあり、17年3月期営業利益予想は会社計画2200億円を上回る2350億円、18年3月期は同2470億円としている。また、技術開発のコア拠点として開設したテクノロジー・イノベーションセンターの中長期的な収益貢献を見込んでいる。

■ソニー <6758>  3,414円  +64 円 (+1.9%)  本日終値
 ソニー<6758>が反発。「プレイステーションVR(PSVR)」が今週13日に鳴り物入りで市場投入される。仮想現実を体感できる端末で、人気タイトルを多く抱えているほか、映画や音楽など幅広く著作権を充実させていることも同社の強みとなっている。PSVRは歴代最速のスピードの売れ行きを示す「プレイステーション4」と接続するため、これが加速的な普及をもたらす強力な基盤になるとみられている。熊本地震の影響もあって17年3月期営業利益は前期比微増の3000億円を計画しているが、来18年3月期は発射台が低い分、4~6割前後の大幅増益が市場のコンセンサスとなっている。

■新生銀行 <8303>  160円  +3 円 (+1.9%)  本日終値
 新生銀行<8303>が上昇。SMBC日興証券は7日、同社株の投資評価「1」を継続した。目標株価は210円(従来235円)としている。同証券では、マイナス金利政策の悪影響や直近の市場環境を精査し、従来予想から連結純利益を1~6%下方修正した。この結果、目標株価を210円に見直したが、株価の上値余地は大きくトップピックを継続している。また、株価はダウンサイド・シナリオ(フェアバリュー150円)を織り込んでおり、下値不安は少ないとみている。

■三井化学 <4183>  513円  +8 円 (+1.6%)  本日終値
 三井化学<4183>が高い。同社主催で前週6日に農業化学品事業に関する説明会が開催されたが、これを受けてSMBC日興証券が7日付で同社株の投資評価を「1」(目標株価620円)継続としている。同社の中核子会社である三井化学アグロによって農業事業の強みや拡大戦略が示され、成長ポテンシャルの大きさを再確認できたとしている。三井化学は既存品の拡販と新規原体の寄与に伴い23年3月期に売上高1000億円を目標に掲げている。

■住友化学 <4005>  478円  +6 円 (+1.3%)  本日終値
 住友化学<4005>、ステラ ケミファ<4109>、旭化成<3407>などリチウムイオン電池関連が買いが優勢。ホンダ<7267>などがマグネシウム電池の実用化にメドをつけたとの報道を受けて、関連銘柄とされる古河電池<6937>がストップ高に買われるなど急動意しているが、それに連動した動き。これについて市場では「(マグネシウム電池が)リチウムイオン電池に代替する可能性が意識されないことはないが、自動車向けの2次電池は耐熱性などデリケートな問題があり、ハードルが高い。実用化されてもリチウム電池のシェアを奪うのは簡単ではないだろう。それよりもエコカー向けの2次電池市場の成長性を改めて想起させる展開となったことが、2次電池関連株の人気につながった。」(準大手証券ストラテジスト)としている。

■カカクコム <2371>  1,787円  +21 円 (+1.2%)  本日終値
 カカクコム<2371>が4日ぶり反発。この日の午前11時ごろ、同社が運営するランキングと口コミのグルメサイト「食べログ」が、8日付でレストランのネット予約サービスを通じた予約人数が累計900万人を超えたと発表し、これが好感されている。「食べログ」のネット予約サービスは、インターネット経由で空席確認や予約申し込み・変更などを24時間行える。また、LINEアカウントとの連携や、予約人数に応じてTポイントがためられるなどといった利便性を高めたことが奏功した。今後は、飲食店の業務支援を目的に、予約台帳アプリ「ヨヤクノート」の提供を進め、ネット予約の市場規模拡大に貢献するとしている。

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