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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):コスモバイオ、ホクシン、アートSHD

コスモバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■不二越 <6474>  356円  -18 円 (-4.8%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 3日、不二越 <6474> が決算を発表。16年11月期第3四半期累計(15年12月-16年8月)の連結経常利益が前年同期比60.4%減の53.4億円に大きく落ち込んだことが売り材料視された。中国経済の減速を背景に、主力のベアリングの販売が不振だったことが響いた。ロボット部門を中心に人件費が膨らんだほか、円高による採算悪化も利益を圧迫した。7月に下方修正した通期計画の95億円に対する進捗率は56.3%にとどまり、さらなる下振れを懸念する売りが向かった。

■キユーピー <2809>  3,090円  -90 円 (-2.8%)  本日終値
 キユーピー<2809>が反落。3日取引終了後、16年11月期第3四半期累計(15年12月~16年8月)の連結決算を発表し、売上高は4139億1500万円(前年同期比0.9%増)、営業利益は234億3100万円(同12.0%増)と2ケタ営業増益だったが、9月下旬に株価が上昇していたこともあり、材料は織り込み済みと判断されたようだ。サラダ・総菜事業や調味料事業が好調に推移し増収につながった。また、不採算商品の見直しなどのコスト改善や付加価値品の拡大が全体の増益に寄与した。なお、前年同期にアヲハタを子会社化した時に発生した特別利益の反動で、最終利益は135億9200万円(同2.1%減)だった。通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高5600億円(前期比1.9%増)、営業利益290億円(同10.0%増)、最終利益159億円(同6.3%減)を見込んでいる。

■オリエンタルランド <4661>  6,085円  -47 円 (-0.8%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>が3日続落。同社は3日の取引終了後、2016年度上半期(4月1日~9月30日)の入園者数速報を発表。東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの2パーク合計の入園者数は、1432万9000人(前年同期比0.3%減)となった。「東京ディズニーシー15周年 “ザ・イヤー・オブ・ウィッシュ”」の開催に伴い、期間限定で公演している新規ショー「クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー」などが人気を集めたものの、台風や雨天の影響などがでている。

■ホクシン <7897>  221円  +50 円 (+29.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ホクシン <7897> が続急騰し、連日で年初来高値を更新した。9月30日、17年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.3億円→6.3億円に46.5%上方修正。増益率が28.4%増→88.1%増に拡大する見通しとなったことが引き続き買い材料視された。新設住宅着工戸数が増加する中、建材や床材向け製品の販売が想定より伸びる。燃料費の低減や円高による採算改善も利益を押し上げる。

■テクノマセマティカル <3787>  1,369円  +300 円 (+28.1%) ストップ高   本日終値
 テクノマセマティカル<3787>が後場に入って動意付き、ストップ高まで買われた。同社はきょう、独自のアルゴリズムを使用し、世界で初めて1台でiPad50台への同時データ送信を可能にした、Wi-Fi機能付き映像およびPCデータ配信伝送装置「WiFi Sync Viewer」(商標登録申請中)を10月初旬に発売すると発表。これが材料視されているようだ。主な用途としては、映像やPCデータを同時に受信しながら聴講するような分野や、高精細な映像を端末側で拡大縮小しながら説明を受ける分野、映像やPCデータを高精細に配信する分野などが想定されている。なお、この装置は11月16日から幕張メッセで開催される国際放送機器展に出展される。

■コスモ・バイオ <3386>  1,660円  +300 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 コスモ・バイオ<3386>は寄り付きから投機資金が集中、ストップ高に買われた。今週は下期相場入りとともに2016年のノーベル賞発表ウイークでもあり、市場の注目を集めている。その皮切りとなった3日の医学生理学賞で、東工大の大隅良典栄誉教授が「オートファジー」のメカニズム解明で受賞、マーケットにポジティブサプライズを与えている。そのなか、同社はオートファジーの動態を把握し観察する関連試薬などを手掛けており、関連有望株として投機資金の流入を誘っている。また同様に、オートファジーをモニタリングするセンサーベクターを開発しているタカラバイオ<4974>や、オートファジーを長年にわたり共同研究している医学生物学研究所<4557>なども人気を集めた。

■安川情報システム <2354>  721円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 安川情報システム<2354>がストップ高。同社はきょう、クラウドサービスの提供で伊藤忠テクノソリューションズ<4739>と協業すると発表。これが材料視されたようだ。基幹系システムの運用支援を目的とした安川情報の「グローバルサービスセンター」サービスと、CTCが提供する基幹系特化型クラウドサービス「CUVICmc2」を組み合わせて、インフラからSAPジャパンの次世代ERP「SAP S/4HANA」の運用サポートまでを提供。1年間で10社への提供を目指すとしている。

■ラクス <3923>  1,259円  +114 円 (+10.0%)  本日終値
 3日、ラクス <3923> [東証M]が三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 傘下のエム・ユー・ティ・ビジネスアウトソーシングと業務提携したと発表したことが買い材料視された。提携を通じ、同社は経費精算システム「楽楽精算」をベースに三菱UFJフィナンシャル・グループ専用のFinTechサービス「クラウド 経費精算サービス」の開発と運用を行う。 7月に販売が始まったサービス「クラウド 帳票発行サービス」に続く協業となる。発表を受けて、受注実績が出ている「クラウド 帳票発行サービス」に続き、新サービスの収益貢献に期待する買いが向かった。

■本多通信工業 <6826>  980円  +72 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 本多通信工業<6826>が急伸。同社は3日、9月度の月次単体受注(速報値)を公表。前月比では10%増、前年同月比では38%増と、いずれも前月(3%増、19%増)から伸び率が拡大していることが好感されているようだ。なお、7~9月期の累計では前期比で16%増、前年同期比で21%増となっている。

■アートSHD <3663>  2,164円  +124 円 (+6.1%)  本日終値
 ZMP関連株が高い。アートスパークホールディングス<3663>やドリームインキュベータ<4310>、アイサンテクノロジー<4667>といった関連株が急伸した。ロボット開発ベンチャーのZMP(東京都文京区)に対して、化学工業日報は3日に「成長資金調達へ年内上場も」との記事を掲載した。同記事では、自動運転技術の開発に向け、「早ければ年内の新規株式公開(IPO)を見据え、調達した資金を次世代の車両や精度の高いシステムの開発に充てることを視野に入れる」という。

●ストップ高銘柄
 ストリーム <3071>  181円  +50 円 (+38.2%) ストップ高   本日終値
 ベクター <2656>  677円  +100 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 医学生物学研究所 <4557>  569円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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