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【経済】中国:食品汚染で年間1万人死亡、経済損失764億円


食品安全の問題に絡み、中国では2015年だけで約1万人を数える死者が出た。経済的な損失額は50億人民元(約764億円)に上る。土壌、水質、大気の汚染が一段と進行した。化学肥料の過剰使用、抗生物質の乱用などが事態をさらに悪化させたという。中国社会科学院・都市発展環境研究所がまとめた「都市青書No.9」の内容として、経済参考報が4日付で伝えた。
中国農地のうち、1300万~1600万ムー(約8667~1万667平方キロ)が汚染に見舞われている。施肥農薬の8割は、生態環境に流出。残留農薬の問題などが深刻化した。中国で使用される農薬量は、世界全体の35%を占めるほど多く、米国とインドの総和に匹敵する。中国農地1ムー(0.067ヘクタール)当たりの化学肥料使用量は平均21.9キロ。世界平均の8キロを大きく超過し、米国の2.6倍、EUの2.5倍に達した。
このほか、人的な要因も見逃せない。廃油の再利用を通じて、毎年200万~300万トンの品質劣悪な食用油が不正使用され、食卓に上っているという。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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