市場ニュース

戻る
 

【市況】今週の【早わかり株式市況】 金融株が売られ反落も、下値は堅く膠着相場続く

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

今週の株式市場は、金融株が売られ日経平均株価は反落。ただ、下値は堅く膠着相場が続いた。

 週初の9月26日は、前週末の米株安や原油安に加え、為替も円高基調が続きリスク回避の動きが強まり、日経平均は大幅続落となった。

 翌27日はドイツ銀行の経営不安による前日の欧米株安や円高進行で朝方こそ日経平均の下げ幅は一時250円を超えたものの、為替が円安方向に振れたことからプラス圏に切り返した。9月配当取り狙いの買いも後押しして高値引けとなった。28日は円高が相場の重しとなる中、金融株の下げが全体相場の足を引っ張り日経平均は反落、1万6500円台を割り込んだ。29日はOPECの減産合意による原油価格の急上昇や為替が円安に振れたことからリスク選好姿勢が強まり、反発した。

 週末の30日はドイツ銀行株の急落を受けて米株安と円高が進み、リスク回避の動きが強まり日経平均は再び1万6500円を割り込んだ。

 日経平均株価は、前週比304円(1.82%)安の1万6449円と反落して取引を終えた。週間の振れ幅は471円と、前週の423円から拡大した。


 上値を追う材料に乏しく、下値は日銀のETF買いが下支えするとみられることから、来週も膠着相場が続きそうだ。重要イベントとしては、国内では3日朝に発表される日銀短観や7日発表の8月景気動向指数が注目される。海外では7日深夜に発表される米国の9月雇用統計に注視が必要だろう。また、3日の医学生理学賞を手始めにノーベル賞各賞の発表が開始される。なお、中国は国慶節で10月1日から7日まで7連休となる。

◆マーケット・トレンド(9月26日~30日)

【↓】 9月26日(月)―― 大幅続落、米株安や原油安、円高を嫌気
 日経平均 16544.56( -209.46)  売買高15億2635万株 売買代金 1兆6944億円

【↑】 9月27日(火)―― 反発、朝安も円高一服で切り返し高値引け
 日経平均 16683.93( +139.37)  売買高22億3921万株 売買代金 2兆2946億円

【↓】 9月28日(水)―― 反落、円高警戒や金融株の大幅安が相場の足かせ
 日経平均 16465.40( -218.53)  売買高16億4382万株 売買代金 1兆8211億円

【↑】 9月29日(木)―― 反発、原油高・円安でリスク選好ムード強まる
 日経平均 16693.71( +228.31)  売買高17億6092万株 売買代金 1兆8789億円

【↓】 9月30日(金)―― 反落、米国株安や円高でリスク回避の売り強まる
 日経平均 16449.84( -243.87)  売買高18億1958万株 売買代金 2兆0461億円

◆セクター・トレンド(9月26日~30日)

(1)三菱UFJ <8306> など銀行、東京海上 <8766> など保険といった金融株が急反落
(2)トヨタ <7203> など自動車、コマツ <6301> など機械といった輸出株も売られた
(3)原油高でJAL <9201> など空運、東ガス <9531> など電力・ガス株が下げる一方、
  国際石開帝石 <1605> など鉱業、三菱商 <8058> など大手商社といった資源株が大幅高
(4)NTT <9432> など通信、大成建 <1801> など建設といった内需株の一角もさえない
(5)JT <2914> など食品、武田 <4502> など医薬といったディフェンシブ株は値を保つ

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均