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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、米国株安や円高でリスク回避の売り強まる (9月30日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  16474.45
高値  16497.55(12:54)
安値  16407.78(09:45)
大引け 16449.84(前日比 -243.87 、 -1.46% )

売買高  18億1958万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0461億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、再び1万6500円割れ
 2.ドイツ銀急落で米国株安、円高となりリスク回避の動き
 3.「週末、月末、中間期末」で買い向かう動きも限定的
 4.銀行株や輸出株など中心に値下がり1600銘柄超
 5.食品株などディフェンシブや個別テーマ株の一角に買い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは195ドル安と3日ぶりに反落。ドイツ銀行をめぐる懸念が強まり、銀行株を中心に売りが先行した。

 東京市場では、米国株安や円高の影響を受けてリスクを回避する動きが優勢となり、日経平均株価は一時290円近い下げをみせた。

 30日の東京市場は、終始売りが優勢の展開を強いられた。前日の米国株市場ではドイツ銀行に対する投資家の不安心理が再燃し、NYダウが金融株中心に大きく下げたことで、東京市場でも金融株などをはじめ幅広く売り物に押される展開となった。外国為替市場ではリスクオフの流れを映して1ドル=101円を割り込む円高に振れ、主力輸出株にも売りが目立っている。きょうは週末と月末が重なったほか、9月中間期末ということもあって押し目に買い向かう動きも限定的だった。日経平均は日替わりで200円以上の上げ下げを繰り返し、結局、9月末は1万6500円台を割り込んで着地。下期相場入りを目前に引け味の悪さを残した。売買代金は活況の目安とされる2兆円をかろうじて上回った。

 個別では、売買代金トップの任天堂<7974>が4日ぶりに反落、トヨタ自動車<7203>など自動車株も円高懸念で見切り売りが出ている。TDK<6762>も軟調。低位では岩崎電気<6924>が利益確定の売りに反落、東和銀行<8558>など地銀株も安い。朝高のさが美<8201>も安く引けた。キユーピー<2809>、SCREENホールディングス<7735>なども下落した。
 半面、三菱地所<8802>など大手不動産株がしっかり。明治ホールディングス<2269>、江崎グリコ<2206>など食品株の一角も買いが優勢だった。ソフトバンク・テクノロジー<4726>が続急伸となったほか、アスクル<2678>が買われ、ローツェ<6323>も物色人気が続いている。さくらインターネット<3778>、イーレックス<9517>なども高い。

 日経平均への寄与度上位5銘柄は菱地所 <8802> 、明治HD <2269> 、塩野義 <4507> 、ジェイテクト <6473> 、三菱商事 <8058> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約3円と限定的。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約64円。

 東証33業種のうち上昇は、石油石炭製品、不動産業、鉱業の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)卸売業、(2)食料品、(3)小売業、(4)倉庫運輸関連、(5)医薬品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気・ガス業、(2)海運業、(3)その他金融業、(4)パルプ・紙、(5)銀行業。

■個別材料株

△アスクル <2678>
 9月の売上高は9%増。
△綿半HD <3199>
 首都圏地盤のホームセンターを買収。
△ラクス <3923> [東証M]
 上期経常を55%上方修正。
△東洋BENG <4828>
 上期経常を8期ぶり最高益に90%上方修正。
△ストライク <6196> [東証M]
 今期経常は4%増で3期連続最高益・実質増配。
△ニューフレア <6256> [JQ]
 上期経常を一転2%増益に上方修正。
△ニチユ三菱 <7105>
 ユニキャリアを完全子会社化。
△フジコーポ <7605> [東証2]
 東証1部に指定替え。
△SEHI <9478> [JQ]
 「出資先の米ゼプターにTDKなどが出資」と報道。
△北恵 <9872> [東証2]
 6-8月期(3Q)経常は14%増益・株主優待の拡充。


▲WNIウェザ <4825>
 6-8月期(1Q)経常は20%減益。
▲平和堂 <8276>
 大和証券が「1→2」に格下げ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)ソフバンテク <4726> 、(3)古河池 <6937> 、(4)鋳鉄管 <5612> 、(5)ヤーマン <6630> 、(6)アスクル <2678> 、(7)綿半HD <3199> 、(8)トランザク <7818> 、(9)ローツェ <6323> 、(10)ニチユ三菱 <7105> 。

 値下がり率上位10傑は(1)平和堂 <8276> 、(2)C&Fロジ <9099> 、(3)三谷セキ <5273> 、(4)デザインワン <6048> 、(5)東和銀 <8558> 、(6)南都銀 <8367> 、(7)北越銀 <8325> 、(8)十八銀 <8396> 、(9)鶴見製 <6351> 、(10)岩崎電 <6924> 。


【大引け】

 日経平均は前日比243.87円(1.46%)安の1万6449.84円。TOPIXは前日比20.47(1.52%)安の1322.78。出来高は概算で18億1958万株。値上がり銘柄数は256、値下がり銘柄数は1658となった。日経ジャスダック平均は2511.42円(7.30円安)。

[2016年9月30日]


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