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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ニューフレア、ニチユ三菱、さくらネット

ニューフレア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニューフレア <6256>  5,270円  +370 円 (+7.6%)  本日終値
 ニューフレアテクノロジー<6256>が急反発。29日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を232億円から254億円(前年同期比4.6%増)へ、営業利益を58億円から84億円(同1.1%増)へ、純利益を37億円から57億円(同5.4%増)へ上方修正したことが好感されている。上期は、一部の保守・サービス売り上げが下期へずれたものの、電子ビームマスク描画装置本体の売り上げが下期から前倒しとなったことなどが要因としている。

■アスクル <2678>  3,815円  +200 円 (+5.5%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 29日、アスクル <2678> が月次単体売上高を発表。9月の売上高は前年同月比9.0%増の253億円と、今期に入り4ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。主力分野のBtoB事業は前年同月比4.7%増だったが、前年と比べて土曜日が1日少ないため、稼働日修正後の同事業の伸び率は6.5%になるとしている。また、成長分野のLOHACOは同47.9%増の34.5億円と月次ベースの過去最高売上高を更新した。

■ニチユ三菱 <7105>  669円  +28 円 (+4.4%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 ニチユ三菱フォークリフト <7105> が7連騰で年初来高値を更新した。29日、同社がユニキャリアの株式を追加取得し、完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。同社は今年3月に親会社の三菱重工業 <7011> と共同でユニキャリアを買収し、議決権ベースで35%の株式を保有している。今回、三菱重傘下の三菱重工フォークリフト&エンジン・ターボホールディングスから残りの65%を追加取得する。取得価額は768億円。ユニキャリアの完全子会社化により、フォークリフト世界第3位の地位を確かなものとし、経営判断の迅速化で事業規模拡大を目指す。

■イオンモール <8905>  1,588円  +47 円 (+3.1%)  本日終値
 イオンモール<8905>が大幅高。この日正午ごろ、消却前発行済み株数の0.23%にあたる53万4058株の自社株を、9月30日付で消却すると発表しており、需給改善を期待した買いが入っている。また同時に、長期保有株主優待制度の新設も発表しており、これも好材料視されているようだ。保有継続期間が3年以上の株主を対象に、毎年2月末時点の保有株数に応じて、イオンギフトカードを贈呈するというもので、1000株~1999株で2000円分、2000株~2999株で4000円分、3000~4999株で6000円分、5000株以上で1万円分を贈るとしている。

■さくらインターネット <3778>  1,017円  +23 円 (+2.3%)  本日終値
 さくらインターネット<3778>、インフォテリア<3853>、GMOペイメントゲートウェイ<3769>などが上値指向。金融とIT(情報技術)を融合したフィンテックに経営資源を注ぐ銘柄に、9月以降、全体地合いに左右されない断続的な買いが観測されている。ITベンチャーのテックビューロと連携が密接なさくらインターやインフォテリア、ビットコインの決済サービスを展開するビットフライヤーと提携するGMOPGなどはいずれもその有力銘柄に位置づけられている。ここにきて三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもフィンテック分野での展開に経営資源を投入する動きをみせ、ITベンチャーとのアライアンスに前向きな姿勢をみせている。また、10月1日からはSBIホールディングス<8473>が、フィンテックを主要対象とする金融研究所を開設することも刺激材料だ。海外でのフィンテックの最新動向をリサーチし自社のサービスに活用していく方針だが、同研究所の理事長が慶應義塾大学名誉教授の竹中平蔵氏であることで一部市場関係者の間でも話題を呼んだ経緯がある。世界的にもフィンテック分野への資本投下は急拡大方向にあり、一部メディアによると2016年は関連投資で2兆4000億円強と過去最高を超える見通しにある。

■フルキャスト <4848>  893円  +16 円 (+1.8%)  本日終値
 フルキャストホールディングス<4848>は4日続伸で約4カ月ぶりに年初来高値を更新。全体相場とは軌道を異にした上昇トレンドを一貫させている。国内景気には停滞感が強いものの、企業の人手不足の状況に変化はない。パートやアルバイトなど非正規労働者の賃上げの動きが広がるなか、軽作業向けのアルバイト紹介などを手掛ける同社にとって追い風は強い。17年1~6月期は営業利益段階で前年同期比25%増と好調で、新規顧客需要開拓に向け拠点拡充にも積極的。今月初旬には三井住友信託銀行などが5.6%の大株主に浮上したことが明らかとなっており、株主構成の変化にも思惑が募る。

■ペプチドリーム <4587>  5,490円  +80 円 (+1.5%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が反発。この日、帝人ファーマ(東京都千代田区)との間で15年9月に始まった創薬共同研究開発プロジェクトに関して、設定していたマイルストーンフィーを受け取ることになったと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同共同研究は、帝人ファーマが特殊環状ペプチドやそこから派生する低分子化合物の独占開発権および販売権などを保有し、ペプドリは共同研究開発費のほか、研究開発の進捗に応じてあらかじめ設定しているクライテリア(共同研究開発先とそれぞれ合意している生物活性および物性などの基準の総称)を満たすごとにマイルストーンフィーや上市後のロイヤルティーを受け取るというもの。マイルストーンフィーの金額については非開示としているが、業績への寄与が期待されている。

■スター精密 <7718>  1,257円  +14 円 (+1.1%)  本日終値
 29日、スター精密 <7718> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.62%にあたる100万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月3日から12月30日まで。同時に、17年2月期の連結経常利益を47億円→31億円に34.0%下方修正したが、売り材料視されなかった。

■ニトリホールディングス <9843>  12,050円  +70 円 (+0.6%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が反発。岩井コスモ証券は29日、同社株の投資判断の「B+」を継続した。目標株価は1万4000円(従来1万5000円)としている。第2四半期累計(2月21~8月20日)の連結経常利益は前年同期比32%増の498億4500万円と会社計画を上回って着地。接触冷感機能をもつ季節商品「Nクール」シリーズの寝具・寝装品を中心に、食器や調理用品といったキッチン・ダイニング商品などが好調だった。17年2月期の連結経常利益は、会社予想800億円に対し870億円(前期比16%増)と増額修正を予想しており、30期連続での増収増益を見込んでいる。中期的にも、中国での多店舗展開や国内での都心店出店が利益を押し上げると予想している。

■サイバーエージェント <4751>  2,992円  +11 円 (+0.4%)  本日終値
 サイバーエージェント<4751>が続伸。同社は、1対2の株式分割を実施しておりきょうで実質7日続伸となっている。市場では、「Abema TV」への評価が高まっている。一部外国証券アナリストは、同TVに対して「中期的なポテンシャルに対する株式市場の期待は依然低いが、リスク・リワードの観点からは投資妙味は増している」と指摘。Abema TVの本格的な利益貢献はまだ先だが、テレビではリーチしにくい若年層を取り込んでいることやCM視聴完了率が極めて高いこと、ターゲティングが可能であることなどからテレビスポット広告よりも高い単価を実現できると評価している。

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